スクウェア・エニックス Wiki
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{{独自研究|date=2013年7月3日 (水) 00:19 (UTC)}}
 
{{コンピュータゲームシリーズ
 
{{コンピュータゲームシリーズ
 
| タイトル = ファイナルファンタジーシリーズ
 
| タイトル = ファイナルファンタジーシリーズ
 
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| 開発元 = [[スクウェア・エニックス]]
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| 発売元 = スクウェア<br />→スクウェア・エニックス
 
| ジャンル = [[コンピューターRPG|RPG]]
 
| ジャンル = [[コンピューターRPG|RPG]]
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| 製作者 = [[坂口博信]]<br />[[天野喜孝]]<br />[[植松伸夫]]<br />[[田中弘道 (プロデューサー)|田中弘道]]<br />[[渋谷員子]]<br />[[吉田明彦]]<br />[[河津秋敏]]<br />[[伊藤裕之]]<br />[[ナーシャ・ジベリ]]<br />[[板鼻利幸]]<br />[[浅野智也]]<br />[[時田貴司]]<br />[[浜渦正志]]<br />[[野村哲也]]<br />[[野島一成]]<br />[[北瀬佳範]]<br />[[鳥山求]]<br />[[吉田直樹]]<br />[[田畑端]]
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'''ファイナルファンタジーシリーズ'''({{lang|en|FINAL FANTASY series}}、略称:'''FFシリーズ''')は、[[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]](現[[スクウェア・エニックス]])開発る[[テレビゲ]]の[[シリーズ (作品)|シリーズ作品]]。ジャンルは[[ピューターRPG|RPG]]。[[コンピュータアニメーション|CGアニメ]]、[[アニメ]]でも展開されている。
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'''ファイナルファンタジーシリーズ'''(Final Fantasy Series、略称:'''FFシリーズ''')は、日本のゲーム設計者[[坂口博信]]によって生み出され、[[スクウェア・エニックス]](旧[[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]])によって開発・販売されている[[コンピュターRPG|RPG]]の[[シリーズ (作品)|シリーズ作品]](一部[[MMORPG]]、[[アクションRPG]]。[[コンピュータアニメーション|CGアニメ]]、[[FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜|アニメ]]でも展開されている。
   
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[[1987年]]に発売された『[[ファイナルファンタジー]]』を第1作とする日本製の[[コンピューターRPG|RPG]]シリーズ。派生作品を含め様々な世界観を持った作品が数多く発売されており、シリーズ全タイトルの世界累計出荷・ダウンロード販売は1億3,500万本以上を達成した(2017年時点)<ref>[http://www.jp.square-enix.com/company/ja/news/2017/html/dd8182568a4bf94090ace2faacd8f650.html スマートフォン向け「FINAL FANTASY XV POCKET EDITION」配信決定のお知らせ]SQUARE ENIX</ref>。世界的なゲームシリーズの一つである。タイトル数は合計87作品に及び、最多の作品数を有するRPGシリーズとして2017年には[[ギネス世界記録]]に認定された<ref>[http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1045062.html 「ファイナルファンタジー」シリーズと「FFXIV」が3つのギネス記録を達成!]GameWatch 2017年2月19日</ref>。
== 概要 ==
 
[[1987年]]に発売された『[[ファイナルファンタジー]]』を第1作とする日本製の[[コンピューターRPG|RPG]]シリーズ。派生作品を含め様々な世界観を持った作品が数多く発売されており、シリーズ全タイトルの世界累計出荷本数は9,600万本以上<ref>http://release.square-enix.com/news/j/2010/03/9mcgbgo17.html</ref>(2010年3月時点)を数える。幅広いファン層を持ち、歌手の[[加山雄三]]や[[ノーベル物理学賞]]受賞者の[[小柴昌俊]]も、本シリーズのファンであると公言している<ref>[http://slashdot.jp/comments.pl?sid=48871&cid=179985 小柴昌俊先生はゲーム好き]</ref>。
 
   
=== 名称略称について ===
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== 名称略称 ==
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本シリーズのタイトル名称は「略称が"FF"(エフエフ)となること」を前提として考案されたものである。当初は『ファイティング・ファンタジー』というタイトル案も候補に挙がったたが、[[ファイティング・ファンタジー|同名のボードゲーム]]が既に存在していたため、現在の名称に変更したとされる<ref>{{Cite web |url=http://www.famitsu.com/news/201505/24079276.html |title=『FF』はどのように世界に広がっていったのか? 坂口博信氏と浜村弘一ファミ通グループ代表が“国際日本ゲーム研究カンファレンス”にて語る |accessdate=2015-5-24 |date=2015-5-24 |work=[[ファミ通.com]] |publisher=[[KADOKAWA・DWANGO]]}}</ref>。
ファイナルファンタジーシリーズの「ファイナル」は、第1作『ファイナルファンタジー』制作当時、それまでのスクウェアの業績が芳しくなく、制作者たちの間でもおそらく最後の作品になるであろうという[注:「これでだめなら最後だ」という全力投入の意識のニュアンスもあると記憶します]意味を含めて付けられた名称である<ref>{{Cite web
 
|title=Vol.21 ファイナルファンタジー
 
|url=http://www.jpaa.or.jp/activity/publication/hits/hits21.html
 
|publisher=[[日本弁理士会]]
 
|work=ヒット商品を支えた知的財産権
 
|accessdate=2010-05-25
 
}}</ref>。しかし、思いがけずヒットし、『ファイナルファンタジー』は同社の看板作品となった。その後は、ファイナルには「究極」という意味も持たせている{{要出典|date=2009年2月}}。
 
「ファイナルファンタジー」の略称は、主に「'''FF'''」(エフエフ)もしくは「'''ファイファン'''」<ref name="ITmedia20091109">{{Cite news
 
|date=2009年11月09日
 
|title=「FF」か「ファイファン」か 終わりなき論争に幕!?
 
|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/09/news043.html
 
|work=ITmedia news
 
|publisher=[[ITmedia]]
 
|accessdate=2010-06-24
 
}}</ref>。このように、本シリーズの略称については、現在でもユーザー間で必ずしも統一されてはおらず、しばしば論争の種となっている<ref name="ITmedia20091109" />。
 
   
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一方、第1作制作当時、それまでのスクウェアの業績が芳しくなく、制作者たちの間でもおそらく最後の作品、「最後の夢」になるであろうという意味を込めて『ファイナルファンタジー』と名付けられた<ref>{{Cite web |url=http://www.jpaa.or.jp/activity/publication/hits/hits21.html |title=Vol.21「ファイナルファンタジー」 |accessdate=2010-05-25 |date=2008-8-4 |work=ヒット商品を支えた知的財産権 |publisher=[[日本弁理士会]]}}</ref>という説も存在するが、[[坂口博信]]は「確かに当時は背水の陣だったけれど、Fで始まる単語ならなんでもよかった」と状況は肯定しつつも、名付けには直接関係はないと否定している。
初代『ファイナルファンタジー』にも携わったゲームクリエイターの[[河津秋敏]]によれば、『ファイナルファンタジー』というタイトルはもともと「FF」(エフエフ)という略称を想定して名づけられたもの、とのことである<ref>[http://wii.com/jp/articles/ffcc-cb/crv/vol/page2.html 社長が訊く『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』 - 『ファイファン』と呼ばれて] - Wii.com JP</ref>。実際に雑誌や攻略本などの出版物でも、スクウェア(当時)が監修を行ったものに関しては当初から「FF」ないし「F.F」が統一表記となっている。ただし、表記はともかく発音については長い間不明瞭<ref>ただし、1990年代初頭にNTT出版が行っていたテレフォンサービス「スクウェアブランド・インフォメーションサービス」(後に「スクウェアソフト・インフォメーションサービス」)内で制作スタッフ(植松伸夫など)は「エフエフ」と発音していた。</ref>だったこともあり、前述のように多様な略称がユーザー間で使用されていた。とくに、1980年代後半~1990年代初頭においては、「FF」はファイナルファンタジーシリーズだけではなく、[[カプコン]]から発売された『[[ファイナルファイト]]』シリーズを指すことも多く、これと区別する為に「ファイファン」と呼ばれたという背景がある{{要出典|date=2009年2月}}。
 
   
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前述のとおり、開発スタッフは「FF(エフエフ)」という略称を想定し<ref name="ITmedia20091109" /><ref>{{Cite web|date=2009-11-06|title=社長が訊く『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』 2.『ファイファン』と呼ばれて|url=http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rfcj/vol1/index2.html|publisher=任天堂|accessdate=2011-11-02}}</ref>、現在公式な略称は「FF」とされるが、「ファイファン」と呼ぶ人もいる<ref name="ITmedia20091109">{{Cite news|date=2009-11-09|title=「FF」か「ファイファン」か 終わりなき論争に幕!?|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/09/news043.html|publisher=[[ITmedia|アイティメディア]]|accessdate=2010-06-24}}</ref>。
なお、TVCMの一部には「エフエフ」とアナウンスされているものがある。ソニー・コンピュータエンタテインメントの『[[トバルNo.1]]』や2003年のPS2本体のCM『春の新色』、デジキューブの『ファイナルファンタジーIX』、バンダイの『ワンダースワンカラー』及び同機種の『ファイナルファンタジー』がある。
 
   
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== シリーズ一覧 ==
=== 日本のゲーム市場における立場 ===
 
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{{main|ファイナルファンタジーシリーズの作品一覧}}
FFシリーズが直接的に市場に与えた影響としては、日本における据え置き型テレビゲームの機種の世代交代の牽引が挙げられる。
 
   
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=== ゲーム ===
これまでFFシリーズでは、当時の「次世代ハード」にプラットフォームを移して初の登場となる『[[ファイナルファンタジーIV]]』([[スーパーファミコン]])と『[[ファイナルファンタジーVII]]』([[プレイステーション]])、『[[ファイナルファンタジーX]]』([[プレイステーション2]])が発売されると同時に、それぞれのハードが爆発的な普及をするという、言わば起爆剤のような役割を果たしていた。その後、各社がこれに追随しソフト市場全体が活性化する、という流れの繰り返しを見せている。特に、[[1996年]]の「『FFVII』をプレイステーションで開発する」というスクウェアの発表は、当時3社([[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]のプレイステーション、[[セガ]]の[[セガサターン]]、任天堂の[[NINTENDO64]])がいずれも突破口を見出せず拮抗していたゲーム市場において、プレイステーションを当時の据え置き型ハード市場の勝利者とする<!--の主流を確立する-->大きなきっかけになった。一方でスクウェアと任天堂との確執を呼び、スクウェアは任天堂ハードからの撤退を余儀なくされ、2003年に[[エニックス]]と合併するまでの7年間、任天堂ハードでのニュータイトルリリースはなかった。以降の経緯については''[[#販売について]]''を参照。
 
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初代『ファイナルファンタジー』は、1987年12月に日本で発売された。タイトルにナンバリングが振られている続編が数多くあるが、それらナンバリングタイトル間において、ストーリー上のはっきりとした関係はない。それぞれの作品世界は、いわゆる[[パラレルワールド]]のような位置付けとなっている。
   
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多くのシリーズのゲームは、北米、欧州、豪州の各市場向けに[[国際化と地域化|ローカライズ]]されている。また、多数の[[ゲーム機]]、PCそして携帯アプリ向けにも発売されている。
また、ゲーム内での表現において、常に革新的な技術を導入することでゲーム業界全体に与えた影響も大きい。PS版『FFVII』からはゲーム内に[[ムービー]]が導入され、以降の各作品は発売当時の映像制作技術としてはいずれも最先端の技術を誇っていた。このことによって、大容量や高画質を前面に出して売りにするという[[ゲーム機#第5世代(1990年代中盤 - 1990年代後半)|据え置き型ゲーム機第5世代]]の方向性の一つを決定付けることとなった。
 
   
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2007年3月時点で、28のゲームが存在する<ref name="FFXII-Long">{{cite web| url = http://www.1up.com/news/gdc-2007-long-development-final| title = GDC 2007: The Long Development of Final Fantasy&nbsp;XII| publisher = [[1UP.com]]| last = Lee| first = Garnett| date = March 8, 2007| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eJiAVom?url=http://www.1up.com/news/gdc-2007-long-development-final| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。この数字には、『[[ファイナルファンタジー]]』から『[[ファイナルファンタジーXIV]]』までのナンバリング作品の直接の続編とスピンオフ作品が含まれている。多くの旧作品は、複数のプラットフォーム向けにリメイク・移植されている。
ただし、同時にファイナルファンタジーシリーズは「発売時期において最大規模の大作」であることが前提とされるようになり、開発費の高騰などを招くという自身に対しての負の側面も生み出している。詳しくは''[[#シリーズ作品の特徴]]''を参照。
 
   
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==== 第一作・ナンバリングの作品 ====
音楽面においても、第1作から作曲を担当していた[[植松伸夫]]の存在は、ゲーム音楽界で非常に大きいウエイトを占めており、[[2005年]]には[[アメリカ合衆国|米国]]の[[タイム (雑誌)|Time紙]]において「現代の音楽における革新者のひとり」として紹介されている。ただし、下記のように、近年の作品において同氏は関わる機会が減りつつある。
 
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{{VG timeline
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| title = 日本における発売年の年表
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| 1987 = [[ファイナルファンタジー]]
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| 1988 = [[ファイナルファンタジーII]]
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| 1990 = [[ファイナルファンタジーIII]]
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| 1991 = [[ファイナルファンタジーIV]]
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| 1992 = [[ファイナルファンタジーV]]
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| 1994 = [[ファイナルファンタジーVI]]
  +
| 1997 = [[ファイナルファンタジーVII]]
  +
| 1999 = [[ファイナルファンタジーVIII]]
  +
| 2000 = [[ファイナルファンタジーIX]]
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| 2001 = [[ファイナルファンタジーX]]
  +
| 2002 = [[ファイナルファンタジーXI]]
  +
| 2006 = [[ファイナルファンタジーXII]]
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| 2009 = [[ファイナルファンタジーXIII]]
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| 2010 = [[ファイナルファンタジーXIV]]
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| 2016 = [[ファイナルファンタジーXV]]
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[[ドラゴンクエストシリーズ]]では社会問題を考え、発売日が[[土曜日]]に設定されているが、ファイナルファンタジーシリーズ特別そような配慮はされていない
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初期の3つのファイナルファンタジーシリーズは、任天堂[[ファミリーコンピュータ]]をプラットフォームとした
   
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『[[ファイナルファンタジー]]』(第1作)は、1987年に日本で、1990年に北米で発売された<ref>{{cite web| title = Final Fantasy - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/nes/rpg/finalfantasy/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eKIkhe5?url=http://www.gamespot.com/nes/rpg/finalfantasy/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref name="GS-FFHistory-Main">{{cite web| url = http://www.gamespot.com/features/vgs/universal/finalfantasy_hs/sec1.html| title = The Main Final Fantasies| work = The History of Final Fantasy| publisher = [[GameSpot]]| first = Andrew| last = Vestal| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eKMi4L5?url=http://www.gamespot.com/features/vgs/universal/finalfantasy_hs/sec1.html| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。据え置きゲーム機のRPGジャンルに多くの新しいコンセプトを導入した。複数のプラットフォーム上でリメイクされている<ref name="GS-FFHistory-Main"/>。
=== ドラゴンクエストとの関係 ===
 
家庭用ゲーム機向けRPGとして先に人気を博したのは、登場の早かった『[[ドラゴンクエスト]]』である。同シリーズは、日本初の家庭用ゲーム機向けRPG作品であり、そのインパクトと影響は大きく、ファイナルファンタジーシリーズの生みの親である[[坂口博信]]はそのビジネス的成功を見て、「ファミコンでもRPGが作れると気づいた」と語っている。また、[[石井浩一]]も坂口が「ドラクエのようなRPGを作りたかった」と話していた、と述べている<ref>『[[週刊ファミ通]]』[[2月29日]][[増刊号]]特別付録『ファイナルファンタジー』生誕20周年記念冊子 FINAL FANTASY Festa! Files クリエーターインタビューより</ref>。『ドラゴンクエスト』に遅れをとる形になったファイナルファンタジーシリーズの第1作は「ドラクエの亜種」と評価されることもあり、評価が固まらなかった。しかしその後、両シリーズは「競争」しながら独自の路線を確立していくことになり、両者は「2大RPG」と呼ばれるまでに成長する<ref>藤井大児「『ファイナル・ファンタジー』の誕生-株式会社スクウェアによる家庭用ゲーム・ソフト開発の事例-」(岡山大学経済学会雑誌、36巻1号)57頁以下参照</ref>。
 
   
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『[[ファイナルファンタジーII]]』は、1988年に日本で発売された<ref name="GS-FFHistory-Main"/><ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;II - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/nes/rpg/finalfantasy2/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eKOp94i?url=http://www.gamespot.com/nes/rpg/finalfantasy2/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref name="GT-FFRetrospectiveII">{{cite web| url = http://www.gametrailers.com/video/part-ii-final-fantasy/22650| title = Final Fantasy Retrospective Part&nbsp;II| publisher = [[GameTrailers]]| date = July 23, 2007| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://web.archive.org/web/20090628180935/http://www.gametrailers.com/video/part-ii-final-fantasy/22650| archivedate = 2009年6月28日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
本シリーズの日本におけるソフト累計販売本数は、『FFVII』と『FFVIII』においてトリプルミリオンを続けて記録していたが、『FFIX』以降は作品によっては販売本数を減らしている。(ただし、『FFIX』ではソフト発売前に情報規制があり、雑誌等での宣伝機会を失ったために前2作ほど売れなかった、という見方もある。詳しくは『[[FFIX]]』の項目を参照。)これに対し、ドラゴンクエストシリーズは『DQVII』で400万本の大台を叩き出した後も、『DQVIII』でトリプルミリオン、『DQIX』ではシリーズ最高の415万本を達成している(ただし、DQの「一番売れているハードで売る」というコンセプトに対し、FFは「FFで新しいハードの普及率を伸ばす」というコンセプトとなっているほか、発売周期もDQよりも短いため、単純に比較することはできない)。なお、DQの全世界累計売上のほとんどが日本国内の売上であるためか、世界市場での出荷本数ではファイナルファンタジーシリーズの方が大幅に上回っている。また、世界的な市場別での販売本数を見た場合は、タイトル(開発チーム)によって売り上げが大きく異なる傾向も見られる(例として、日本国内ではシリーズ内で売れた部類に入る『FFIX』の販売本数が、北米では『FFX-2』よりも下である)。
 
   
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『[[ファイナルファンタジーIII]]』は、1990年に日本で発売され、ファミリーコンピュータ上での最後の作品となった<ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;III - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/nes/rpg/finalfantasy3/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eKxeGs9?url=http://www.gamespot.com/nes/rpg/finalfantasy3/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。2006年に[[ニンテンドーDS]]上でリメイクされるまで移植されなかった<ref name="GT-FFRetrospectiveII"/>。
[[2003年]]4月1日、ファイナルファンタジーシリーズの発売元であるスクウェアとドラゴンクエストシリーズの発売元であるエニックスが合併。[[2004年]]12月に発売された『[[ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial]]』では両シリーズのキャラクターが共演し、2社合併の象徴ともいえる存在となった。
 
   
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続く『ファイナルファンタジーIV』から『ファイナルファンタジーVI』までの3作品は、[[スーパーファミコン]]上で製作された。それら全てが他のプラットフォームに移植されている。
このような歩み寄りは見られるものの、それぞれのシリーズの独立性は失われることなく保たれている。[[2009年]]12月下旬現在において、ドラゴンクエストシリーズの最新作となる『[[ドラゴンクエストIX 星空の守り人]]』が[[ニンテンドーDS]]で発売された一方で、ファイナルファンタジーシリーズは『[[ファイナルファンタジーXIII]]』が[[プレイステーション3]]で発売されており、両者の明確な路線の違いを見て取ることができる。
 
   
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『[[ファイナルファンタジーIV]]』は、1991年に発売された。北米では当初 "FINAL FANTASY II" として発売された<ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;II (SNES) - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/snes/rpg/finalfantasy2/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eL9GaKV?url=http://www.gamespot.com/snes/rpg/finalfantasy2/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref>{{cite book| year=1991| editor=Square Co| title=Final Fantasy&nbsp;II instruction manual| page=74 | publisher=Square Co| id=SFS-F4-USA-1}}</ref>。アクティブタイムバトルシステムが初めて導入された<ref>{{cite web| url = http://psx.ign.com/articles/166/166322p1.html| title = Final Fantasy Chronicles| publisher = [[IGN]]| author = IGN Staff| date = July 18, 2001| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eLEcdUY?url=http://psx.ign.com/articles/166/166322p1.html| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
=== 販売について ===
 
第1作『FFI』から第6作『FFVI』までは、一貫して[[任天堂]]の据え置きゲーム機([[ファミリーコンピュータ]]、[[スーパーファミコン]])向けにソフトが開発・販売されていた。しかし『FFVII』以降は、2009年現在に発表されている最新作『FFXIII』も含めて、[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]のゲーム機である[[プレイステーション]]シリーズ向けソフトとして開発・販売されている。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーV]]』は、1992年に発売された。ストーリー上の続編が、初めてOVA『[[ファイナルファンタジー (OVA)|ファイナルファンタジー]]』という形で作られた<ref name="GS-FFHistory-Main"/><ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;V - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/snes/rpg/finalfantasy5/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eLMLgGZ?url=http://www.gamespot.com/snes/rpg/finalfantasy5/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref name="IGN-FF-Anime">{{cite web| url = http://anime.ign.com/articles/842/842025p1.html| title = Gaming to Anime: Final Fantasy&nbsp;VI| publisher = [[IGN]]| last = Isler| first = Ramsey| date = December 17, 2007| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eLSrqiV?url=http://anime.ign.com/articles/842/842025p1.html| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
『FFVII』をプレイステーションで開発したことをきっかけに、それまでハードウェアを供給し続けてきた任天堂とスクウェアは険悪な関係となった。これは、大容量のメディアを採用したハードを求めていたスクウェアの開発姿勢と任天堂の方針が大きく食い違っていた事が原因であった、と後のインタビューでは語られている(そのためスーパーファミコンの末期のスクウェアタイトルは、ソフトの発売スケジュールが全て繰り上げられた)。詳細は[[スクウェア・エニックス#任天堂との関係]]を参照のこと。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーVI]]』は、1994年に日本で発売されたが、北米では "FINAL FANTASY III" として発売された<ref name="FFVI-Release">{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;III (SNES) - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/snes/rpg/finalfantasy3/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eLhpzx5?url=http://www.gamespot.com/snes/rpg/finalfantasy3/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
これ以後、長らくスクウェアは任天堂のハードでFFシリーズを開発することはなかった。その中で、携帯ゲーム機市場においてスクウェアは大きな苦戦を強いられることとなる。2000年以降、スクウェアはFFシリーズのスピンオフ作品である『はたらくチョコボ』を皮切りにバンダイの携帯ゲーム機である[[ワンダースワン]]に参入し、その後FFシリーズ初のリメイク作品をリリース。しかし、携帯ゲーム機市場における任天堂の[[ゲームボーイ]]シリーズの圧倒的優位は揺るぐことがなく、ワンダースワン自体が短命ハードとして市場から姿を消していった。
 
   
  +
続く『ファイナルファンタジーVII』から『[[ファイナルファンタジーIX]]』までの3作品は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの[[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]]用に発売された。
だが、映画事業の失敗に伴い、代表取締役社長が[[和田洋一 (スクウェア・エニックス)|和田洋一]]に交代、方針転換してからは関係が改善し、ゲームボーイアドバンス用ソフトとして外伝的作品『[[ファイナルファンタジータクティクスアドバンス]]』や『[[チョコボランド]]』などがリリースされる。その後、[[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]]と[[エニックス]]の合併を経て、ゲームキューブ用ソフト『[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]]』が発売。任天堂ハードでの新作FFとしてシリーズ化され、現在に至っている。
 
   
  +
1997年に発売された『[[ファイナルファンタジーVII]]』は、それまで使われていた2Dグラフィックスではなく3Dグラフィックスを使った最初のシリーズ作品である。その後のシリーズ作品は全て3Dグラフィックスを用いて作られている。『FFVII』では、ポリゴンのキャラクターがプリレンダリングされた背景に登場している。また、『FFVII』はより現代的な設定を導入し、そのスタイルは後のシリーズにも受け継がれていった<ref name="GS-FFHistory-Main"/>。『FFVII』はヨーロッパで発売された最初のシリーズ作品でもある。
また、[[2004年]]からはナンバリングタイトルの移植・リメイク作品が任天堂の携帯ゲーム機向けに発売されるようになった。同年7月には『FFI・IIアドバンス』を発売。[[2005年]][[10月]]には『FFIV アドバンス』の[[ゲームボーイアドバンス]]での発売を発表すると共に "Finest FANTASY for ADVANCE" というキャッチフレーズで「携帯機完全移植計画」を開始。ゲームボーイアドバンス向けには2006年10月に『FFV』、同年11月に『FFVI』の移植版が、[[ニンテンドーDS]]向けには2006年[[8月]]に『FFIII』、[[2007年]][[12月]]に『FFIV』のリメイク版が発売された。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーVIII]]』は、1999年に発売された。『FFVIII』は、より写実的なキャラクターと音声を、テーマ音楽を元に一貫性を持って使用した最初の作品とされる<ref name="GS-FFHistory-Main"/><ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;VIII - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/ps/rpg/finalfantasy8/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eMScbcx?url=http://www.gamespot.com/ps/rpg/finalfantasy8/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
なお、ナンバリングタイトルのうち、MMORPGである『FFXI』はPS2、Winの他にXbox360版も後にリリースされているほか、[[携帯電話]]用[[アプリ]]として『FFI』『FFII』『FFIV』の移植版や、『FFIV』の続編などがリリースされている。その他、現在までの傾向として、1つのハードでナンバリングタイトル(オリジナル版)は最大3作までリリースされている。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーIX]]』は、2000年に発売された。『FFVII』や『FFVIII』のような現代的な世界ではなく、FFシリーズの伝統的な世界設定に戻されている<ref name="GS-FFHistory-Main"/><ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;IX - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/ps/rpg/finalfantasy9/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eMXjXWy?url=http://www.gamespot.com/ps/rpg/finalfantasy9/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
== シリーズ作品の一覧 ==
 
{{コンピュータゲームの新製品|section=1}}
 
特に注意書きがない場合、ジャンルは全て[[コンピュータRPG|RPG]]である。「'''インターナショナル'''」の付いたタイトルは日本国外版に追加要素を施した作品で、声優を起用している作品は北米版の声優がボイスを担当している。
 
   
  +
『FFX』-『FFXII』までのシリーズは、オンラインゲーム1作を含めて[[PlayStation 2]] (PS2) で発売された。
[[2003年]]4月1日以降発売のソフトは、[[スクウェア・エニックス]]より開発・販売されている。ただし一部販売会社が異なり、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』は[[任天堂]]が販売している。
 
   
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2001年に発売された『[[ファイナルファンタジーX]]』は、フル3Dのフィールドとキャラクターボイスを採用した初めての作品である。また、直接の続編となるゲーム『[[ファイナルファンタジーX-2]]』が作られた初めてのシリーズ作品でもある<ref name="FFX-Releases">{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;X - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/ps2/rpg/finalfantasy10/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eMcnSFk?url=http://www.gamespot.com/ps2/rpg/finalfantasy10/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref name="GT-FFRetrospectiveVII">{{cite web| url = http://www.gametrailers.com/video/part-vii-final-fantasy/24248| title = Final Fantasy Retrospective Part&nbsp;VII| publisher = [[GameTrailers]]| date = August 28, 2007| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://web.archive.org/web/20090622021020/http://www.gametrailers.com/video/part-vii-final-fantasy/24248| archivedate = 2009年6月22日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
ナンバリング(番号付け)がされたメインタイトル以外にも、『タクティクス』シリーズや『クリスタルクロニクル』シリーズなど、独自にシリーズ展開されている外伝作品が複数存在する。
 
   
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『[[ファイナルファンタジーXI]]』は、2002年にPS2とPCで発売され、後に[[Xbox 360]]でも発売された<ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;XI - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/ps2/rpg/finalfantasy11/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eN0Z9yQ?url=http://www.gamespot.com/ps2/rpg/finalfantasy11/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref name="FF-Retro-8">{{cite web| url = http://www.gametrailers.com/video/part-viii-final-fantasy/24494| title = Final Fantasy Retrospective Part&nbsp;VIII| publisher = [[GameTrailers]]| date = September 4, 2007| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://web.archive.org/web/20090622021025/http://www.gametrailers.com/video/part-viii-final-fantasy/24494| archivedate = 2009年6月22日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。シリーズ中では最初のMMORPGである。同様に、この『FFXI』はリアルタイムでの[[エンカウント#エンカウントの概念が無いRPG|シームレスな戦闘システム]]をランダムエンカウントの代わりに使用した初めての作品である<ref name="FF-Retro-8"/>。
<div style="font-size:smaller">
 
※FC=[[ファミリーコンピュータ]]、SFC=[[スーパーファミコン]]、GC=[[ニンテンドーゲームキューブ]]、Wii=[[Wii]](ウィー)、VC=Wiiの[[バーチャルコンソール]]、PS=[[プレイステーション]]、PS2=[[プレイステーション2]]、PS3=[[プレイステーション3]]、Xbox360=[[Xbox 360]]、GB=[[ゲームボーイ]]、GBA=[[ゲームボーイアドバンス]]、DS=[[ニンテンドーDS]]、3DS=[[ニンテンドー3DS]]、PSP=[[プレイステーション・ポータブル]]、WS=[[ワンダースワン]]、WSC=[[ワンダースワンカラー]]、Win=[[Microsoft Windows]]、i=[[iアプリ]]、EZ=[[BREW|EZアプリ (BREW)]]、S!=[[S!アプリ]]、AC=[[アーケードゲーム]]
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーXII]]』は2006年に発売された。前作と同様に、相互接続されたフィールドでのリアルタイムでの戦闘システムを用いている<ref>{{cite web| title = Final Fantasy&nbsp;XII - Release Summary| url = http://www.gamespot.com/ps2/rpg/finalfantasy12/similar.html?mode=versions| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eN4Ygny?url=http://www.gamespot.com/ps2/rpg/finalfantasy12/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref><ref name="IGN-Evo">{{cite web| url = http://au.ps2.ign.com/articles/756/756635p1.html| title = The Evolution of Final Fantasy| last = Kolan| first = Patrick| publisher = [[IGN]]| date = January 18, 2007| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eNJ5LZ7?url=http://au.ps2.ign.com/articles/756/756635p1.html| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
* 初出の機種のみ発売年月日を記載する。対応機種の後ろに「※」印が付いているものは未発売の作品。
 
</div>
 
   
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2009年に、『[[ファイナルファンタジーXIII]]』が[[PlayStation 3]] (PS3) 用ソフトとして日本で発売され、翌年北米とヨーロッパでもPS3とXbox 360で発売された<ref name="xbox360">{{cite web |url=http://xbox360.ign.com/articles/888/888967p1.html |title=E3 2008: Final Fantasy&nbsp;XIII Coming to Xbox 360 |accessdate=August 2, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60eNRy4aN?url=http://xbox360.ign.com/articles/888/888967p1.html |archivedate=2011年8月3日 |last=Thang |first=Jimmy |date=July 14, 2008 |work= |publisher=[[IGN]] |deadurldate=2017年9月 }}</ref><ref>{{cite web| url = http://www.gamespot.com/ps3/rpg/finalfantasy13/news.html?sid=6209172| title = Square Enix fast-tracking FFXIII localization - Report| first = Tom| last = Magrino| publisher = [[GameSpot]]| date = May 5, 2009| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eNcYpey?url=http://www.gamespot.com/ps3/rpg/finalfantasy13/news.html?sid=6209172| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。『FFXIII』は、[[ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー]]と呼ばれる一連の作品のフラグシップタイトルである<ref>{{cite web| url = http://ps3.ign.com/articles/708/708994p1.html| title = Famitsu with More on Fabula Nova| publisher = [[IGN]]| first = Anoop| last = Gantayat| date = May 17, 2006| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eNjEbCf?url=http://ps3.ign.com/articles/708/708994p1.html| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
=== 本編作品 ===
 
; [[ファイナルファンタジー]] (FC・[[1987年]][[12月18日]], MSX2, WSC, PS, i, EZ, S!, PSP, VC, PS3/PSP([[ゲームアーカイブス]]), [[iPhone]]/[[iPod touch]])
 
: シリーズ第1作。冒頭で主人公4人を任意のジョブに就かせることができる。冒険を進めることで上級ジョブへのクラスチェンジが可能。
 
: MSX2版は[[マイクロキャビン]]が移植・販売。PSP版は「ファイナルファンタジー生誕20周年企画」の一つであり、後述のGBA版『FFI・IIアドバンス』をベースとしている。VC版はリメイクではなく、オリジナルであるFC版とほぼ同一の内容。
 
; [[ファイナルファンタジーII]] (FC・[[1988年]][[12月17日]], WSC, PS, i, EZ, S!, PSP, VC, PS3/PSP(ゲームアーカイブス), iPhone/iPod touch)
 
: 前作とは異なり、レベルや経験値ではなく、熟練度による成長システムを採用した異色作。冒険を進める過程でパーティメンバーが入れ替わるのも特徴。
 
: PSP版は『FFI』と同じく「ファイナルファンタジー生誕20周年企画」の1つであり、後述のGBA版『FFI・IIアドバンス』をベースとしている。
 
:; [[ファイナルファンタジーI・II]] (FC)
 
:: ニューファミコンとのタイアップ作品。FC版の『FFI』と『FFII』をほぼそのまま1本のカセットに収録している。
 
:; ファイナルファンタジーI・II アドバンス (GBA)
 
:: 『FFI』と『FFII』をリメイクし1本のカセットに収録している。『FFI』にはエクストラダンジョン「Soul of Chaos」を、『FFII』には新シナリオ「Soul of Re-Birth」が追加された。
 
; [[ファイナルファンタジーIII]] (FC・[[1990年]][[4月27日]], DS, VC,iPhone/iPod touch)
 
: 『FFI』のクラスチェンジシステムを発展させたジョブチェンジシステムが登場した。これにより状況に合わせて自由にジョブを変えることが可能となった。また、召喚魔法が初登場。シリーズ最後のFC版でもある。
 
: DS版は3D化・ゲームバランスの見直しなどをはじめとして、大幅なアレンジが施されている([[ファイナルファンタジーIII (ニンテンドーDS)|DS版『FFIII』]]を参照)。
 
; [[ファイナルファンタジーIV]] (SFC・[[1991年]][[7月19日]], PS, WSC, DS, VC, i, EZ, S!)
 
: SFCでは初のFFシリーズ。[[アクティブタイムバトルシステム]]が搭載された。
 
: 北米ではSNES版が『Final Fantasy II』として発売されていたが、後の移植版では日本と同じ『IV』に統一された。
 
: DS版は、前作であるDS版『FFIII』と同様に3D化・ゲームバランスの見直しに加え、一部のイベントに声優によるボイスが付けられた。難易度は非常に高くなっている。
 
:; ファイナルファンタジーIV イージータイプ (SFC)
 
:: SFC版『FFIV』の簡易版として発売された。難易度を下げる調整が行われ、一部の不具合の修正、ゲーム中の用語をわかりやすいものに置き換えるなどの措置がなされている。『FFII』としてリリースされた北米SNES版の仕様もこのタイトルに準じたものである。
 
:; ファイナルファンタジーIV アドバンス (GBA)
 
:; ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション (PSP) ※
 
:: 後述の『FFIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還-』とのセット作品。
 
::: 続編作品は''[[#本編の続編・派生作品]]''の節を参照。
 
; [[ファイナルファンタジーV]] (SFC・[[1992年]][[12月6日]], PS, VC, PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
: 『FFIII』のジョブチェンジシステムを先鋭化させたジョブシステムが特徴。各ジョブ固有のアビリティが増え、特定のジョブは別のジョブのアビリティをつけることができ、細かいカスタマイズが可能となった。
 
:; ファイナルファンタジーV アドバンス (GBA)
 
; [[ファイナルファンタジーVI]] (SFC・[[1994年]][[4月2日]], PS, VC, PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
: 前作までのファンタジーな世界観から一変し、近代的な機械文明を取り入れたものになっている。クリスタルが登場しなくなった最初の作品であり、シリーズ最後のSFC版でもある。
 
: 北米ではSNES版が『Final Fantasy III』として発売されていたが、後の移植版では日本と同じ『VI』に統一された。
 
:; ファイナルファンタジーVI アドバンス (GBA)
 
:; [[ファイナルファンタジーコレクション]] (PS)
 
:: PS版『FFIV』『FFV』『FFVI』の同梱パッケージ。
 
; [[ファイナルファンタジーVII]] (PS・[[1997年]][[1月31日]], Win)
 
: PSでは初のFFシリーズ。グラフィックはこれまでの2Dドット絵ではなく3DCGを使用したものとなり、プリレンダリングによるCGムービーも使用されている。また、キャラクターデザインが[[野村哲也]]に変更された。
 
: Win版は[[英語]]版のみが発売された。日本でも発売されたがメッセージなどは英語のまま。
 
:; ファイナルファンタジーVII インターナショナル (PS, PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
:: 北米版をベースにバランス調整を行い、新イベントを追加したもの。メッセージなどは日本語になっている。
 
::: 派生作品は''[[#コンピレーション・オブ・ファイナルファンタジーVII]]''の節を参照。
 
; [[ファイナルファンタジーVIII]] (PS・[[1999年]][[2月11日]], Win, PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
: 『FFVII』に続き、野村哲也がキャラクターデザインを務めた。グラフィックがより緻密になり、世界観も現代的になった。
 
: 魔法を装備する、「ドロー」の概念、敵の強さがプレイヤーキャラのレベルで変化する、など斬新な要素が多く盛り込まれた。また、カードゲームが新しく導入された。
 
; [[ファイナルファンタジーIX]] (PS・[[2000年]][[7月7日]], PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
: 「原点回帰」がテーマとなり、攻略情報の制限やデフォルメ頭身の復活が行われた。プレイステーション2並みの品質を誇るグラフィックが特徴。
 
: 武器・防具などからアビリティを習得する「アビリティ抽出システム」が採用された。古典的ファンタジーを想起させる牧歌的な雰囲気、人間ではないプレイヤーキャラが多いなど独自の世界観を持つ。シリーズ最後のPS版でもある。
 
; [[ファイナルファンタジーX]] (PS2・[[2001年]][[7月19日]])
 
: PS2では初のFFシリーズ。シリーズでは初めてキャラクターボイスが採用された。
 
:; ファイナルファンタジーX インターナショナル (PS2)
 
:: 北米版をベースにバランス調整、新イベントを追加したもの。英語ボイス・日本語字幕となり、以降のインターナショナル版もこの仕様が標準となる。同梱されたDVD『THE OTHER SIDE OF FINAL FANTASY 2』にはエンディング後のシナリオ「[[永遠のナギ節]]」(日本語)が収録されている。
 
::: 続編作品は''[[#本編の続編・派生作品]]''の節を参照。
 
; [[ファイナルファンタジーXI]] (PS2・[[2002年]][[5月16日]], Win, Xbox360)
 
: シリーズ初の[[オンラインゲーム|オンライン]]専用ソフト。[[MMORPG]]となっている。
 
:* 拡張データディスク第1弾「ジラートの幻影」
 
:* 拡張データディスク第2弾「プロマシアの呪縛」
 
:* 拡張データディスク第3弾「アトルガンの秘宝」
 
:* 拡張データディスク第4弾「アルタナの神兵」
 
; [[ファイナルファンタジーXII]] (PS2・[[2006年]][[3月16日]])
 
: 前作『FFXI』の流れを汲み、フィールドと戦闘が一体化したシームレスバトルを採用している。シリーズ最後のPS2版でもある。
 
:; ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム (PS2)
 
:: 北米版をベースにしつつ、新たに北米版にはなかった新システム「ゾディアックジョブシステム」などを搭載し、バランス調整、新イベントを追加したもの。このため、従来の北米版とは大きく仕様が異なる。
 
::: 派生作品は''[[#本編の続編・派生作品]]''の節を参照。
 
; [[ファイナルファンタジーXIII]] (PS3・[[2009年]][[12月17日]], Xbox360)
 
: PS3での初のFFシリーズとなる。Xbox360版の無印は北米・欧州でのみ発売。
 
:; ファイナルファンタジーXIII アルティメット ヒッツ インターナショナル (Xbox360)
 
:: 北米Xbox360版をベースにバランス調整を行い、「イージーモード」などを追加したもの。廉価版「[[アルティメットヒッツ]]」として登場。
 
::: 同プロジェクトの作品は''[[#ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー]]''の節を参照。なお、これらの作品も外伝のような位置づけではない(後述)。
 
; [[ファイナルファンタジーXIV]] (Win・[[2010年]][[9月30日]], PS3・未定) ※
 
: [[オンラインゲーム|オンライン]]専用ソフトとしてはシリーズ2作目。『FFXI』同様、[[MMORPG]]となっている。Windows版は[[2010年]][[9月22日]]に先行してログイン可能な特別版「コレクターズエディション」が発売され、同月30日に正式サービス開始と共に「初回限定版」が発売となり、シリーズで初めてWindows版が初出となる。
 
   
  +
シリーズ2作目のMMORPGである『[[ファイナルファンタジーXIV]]』は、世界中で[[Microsoft Windows|Windows]]用ソフトとして2010年に発売され、後にPS3<ref>{{cite web| title = Final Fantasy XIV Online Release| publisher = [[GameSpot]]| url = http://www.gamespot.com/pc/rpg/finalfantasy14/similar.html?mode=versions| accessdate = August 2, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60eNuLEyZ?url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/final-fantasy-14/similar.html?mode=versions| archivedate = 2011年8月3日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>・[[PlayStation 4]](PS4)・[[Mac OS]]上でも発売された。
=== 本編の続編・派生作品 ===
 
ゲームではない映像作品は''[[#メディアミックス]]''の節を参照。
 
; [[ファイナルファンタジーX-2]] (PS2・[[2003年]][[3月13日]])
 
: 『FFX』の直接の続編。テレビゲームのFFシリーズでは、世界観を直接引き継いだ初めての続編タイトルとなった。
 
:; ファイナルファンタジーX-2 インターナショナル+ラストミッション (PS2)
 
:: 北米版をベースにバランス調整を行い、新イベントを追加したもの。さらに、ゲームシステムを一新した追加シナリオ「ラストミッション」が収録されている。
 
; [[ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング]] (DS・[[2007年]][[4月26日]])
 
:『ファイナルファンタジーXII』の派生作品であると同時に、開発プロジェクト「[[#イヴァリースシリーズ|イヴァリースアライアンス]]」にも含まれる。
 
; [[ファイナルファンタジーIV THE AFTER 月の帰還|ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-]] (i, EZ, S!)
 
: 『FFIV』の続編。前作の登場人物であるセシルとローザの息子、セオドアを主人公とする。ゲームシステムや画面はスーパーファミコン版『FFIV』のものがベース。章区切りで個別に配信が行われている。
 
:; ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還- ([[Wiiウェア]]ダウンロード専用)
 
:: 上記の移植版。同じくシナリオ別に配信が行われているが、一部の章が統合されている。
 
   
==== コンピレーション・オブ・ファイナルファンタジーVII ====
+
2016年11月29日に、『[[ファイナルファンタジーXV]]』がPS4・[[Xbox One]]で発売された。
『ファイナルファンタジーVII』の関連作品群に与えられた括り。「*」印はそれのサブ的な括り「リバース オブ コンピレーション」下の作品である。映像作品である『FFVIIAC』は[[#メディアミックス]]の節を参照。
 
   
  +
==== 続編とスピンオフ作品 ====
[[ファイナルファンタジーVII#COMPILATION of FINAL FANTASY VII]]の項目も参照。
 
  +
ファイナルファンタジーシリーズは多くのスピンオフ作品とメディアミックスを生んだ。
   
  +
大型の作品としては『FFX』、『FFXIII』の続編としてそれぞれ『FFX-2』、『FFXIII-2』『FFXIII LightningReturns』、その他SFCにて発売された『FF USA』がある。
; [[ビフォア クライシス ファイナルファンタジーVII]] (i, EZ*, S!*)
 
  +
また、色々な追加点を加えたインターナショナルシリーズがFFⅦとFFⅩで発売されている。                                         {{節スタブ}}
: 略称『BCFFVII』。携帯電話のネットワーク機能を使った「ネットワークアクションRPG」。iアプリ版は[[FOMA]]900i以降専用。
 
:; ファイナルファンタジーVII スノーボーディング(i)
 
:: 『FFVII』のミニゲームをアプリとして独立させたもの。通常は有料だが、『BCFFVII』登録会員なら無料でプレイできる。2005年に北米で最初に配信され、2008年11月10日に日本のiアプリでも配信が開始された。
 
; [[ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII]] (PS2・[[2006年]][[1月26日]])
 
: 略称『DCFFVII』。「ガンアクションRPG」と題された[[サードパーソン・シューティングゲーム]] (TPS) 。オンラインにも対応していたが、不採算によりサービスは早期終了している。
 
:; アルティメットヒッツ ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII インターナショナル (PS2)
 
:: 廉価版「アルティメットヒッツ」で初登場。システムに大幅な再調整が加えられている。
 
; [[ダージュ オブ ケルベロス ロスト エピソード ファイナルファンタジーVII]]* (i)
 
: アクションRPG。
 
; [[クライシス コア ファイナルファンタジーVII]] (PSP・[[2007年]][[9月13日]])
 
: 略称『CCFFVII』アクションRPG。
 
   
  +
=== 他メディア化 ===
==== ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー ====
 
ファイナルファンタジーXIII』始めとす作品群のプロジェクト
+
スクウェア・エニックスは、アニメ、CGアニメーションを含む様々なメディア上にファイナルファンタジーシリーズ展開している。
   
  +
『[[ファイナルファンタジー (OVA)|ファイナルファンタジー(OVA)]]』は1994年に発売されたOVA。『[[ファイナルファンタジーV]]』の200年後の世界でファイナルファンタジーVと同様にクリスタルと世界を守るために勇者たちが戦うというストーリー。
開発スタッフの野村哲也によれば「『アギトXIII(零式の旧名)』も『ヴェルサスXIII』も外伝のような位置づけではなく、それぞれが『XIII』」であり、「名前は単に無印の『XIII』と区別するためのもの」<ref>{{cite web | url=http://www.famitsu.com/game/coming/1216221_1407.html | title=開発者に直撃インタビュー『ディシディア ファイナルファンタジー』 | author=ファミ通.com | date=2008年6月30日 | accessdate=2009年1月27日 }}</ref>である。
 
   
  +
『[[FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜]]』はGONZO制作のアニメ作品。記憶喪失の『黒き風』と呼ばれる男が、右腕と一体化した『魔銃』を持って微かに記憶に残る『白き雲』と言う男を宿敵とし、探し追い求めるストーリー。ゲーム固有のキャラクター名は登場するがゲームのファイナルファンタジーシリーズとは違うオリジナルの世界観となっている。
『FFXIII』を含めた作品群は'''[[ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジー]]'''と総称され、今後もこのプロジェクトに属するタイトルが発売される可能性が示唆されている<ref>{{cite web | url=http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060524/sqex.htm | title=スクウェア・エニックス、2006年3月期決算説明会を開催 「『FABULA NOVA CRYSTALLIS』ではさらにゲームが発売される可能性がある」 | author=GAME Watch | date=2006年5月24日 | accessdate=2009年1月27日 }}</ref>。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン]]』は2005年に発売されたOVA。『[[ファイナルファンタジーVII]]』の2年後の世界が舞台。全世界累計出荷本数410万本<ref name="4.1mil">{{cite web|url=http://release.square-enix.com/na/2009/05/12.html |title=Final Fantasy VII Advent Children Complete |publisher=[[Square Enix]] |date=May 12, 2009 |accessdate=February 19, 2011 |deadurl=no |archiveurl=https://www.webcitation.org/65bsSsqqv?url=http://release.square-enix.com/na/2009/05/12.html |archivedate=February 21, 2012 }}</ref>というヒットを記録した。
; [[ファイナルファンタジー零式]] (PSP) ※
 
  +
{{節スタブ}}
: 当初は対応機種として携帯電話が発表されていたが、2008年にPSP版の開発が発表された。当初の発表では『ファイナルファンタジー アギトXIII』というタイトルだった。
 
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『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』は2016年7月9日に劇場公開されたフルCG長編映像作品。『[[ファイナルファンタジーXV]]」』と同じ世界で展開される、もう一つの物語で、ゲームと映像のメディアミックスの完全連動作品である。映像作品側では国王レギスの視点、ゲーム側では国王レギスの息子である王子「ノクティス」視点の話であり、父と子の絆が描かれている。
; [[ファイナルファンタジーXIII-2]] (PS3, Xbox360) ※
 
: 『FFXIII』の直接の続編。
 
; [[ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII]] (PS3) ※
 
: 『FFXIII』と対をなすもうひとつの作品。操作形態は[[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]仕様になる予定。
 
   
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『[[リアル脱出ゲーム]]×[[ファイナルファンタジーXIV]] 大迷宮バハムートからの脱出』は日本国内では2017年2月から、アメリカでは同年夏頃に開催を予定している謎解きイベントで日本国内では全国の[[Zepp]]を巡回する[[ライブハウス]]ツアー形式、アメリカでは8都市を巡回する。戦争終結から5年後のエオルゼアを舞台に様々な暗号や謎を駆使して1時間以内に巨大遺跡の地下深くで眠っているバハムートの復活を阻止する体験型謎解きRPGイベント。
=== イヴァリースシリーズ ===
 
架空世界「[[イヴァリース]]」を舞台とした作品群。メインタイトルの『ファイナルファンタジーXII』およびその派生作品『FFXII レヴァナント・ウイング』もイヴァリースシリーズに数えられる。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん]]』は2017年4月より放送されたテレビドラマ。『[[ファイナルファンタジーXIV]]』プレイヤーの[[ブログ]]を基に、親子関係を中心に描かれる。
「*」印は開発プロジェクト「イヴァリースアライアンス」下での作品である(上記の『FFXII RW』もこれに含まれる)。FFシリーズに含まれない作品については[[#イヴァリース関連作品]]の節も参照。
 
   
  +
== 開発および歴史 ==
==== タクティクスシリーズ ====
 
  +
{{seealso|ファイナルファンタジー#歴史}}
[[シミュレーションロールプレイングゲーム|シミュレーションRPG]]シリーズ。略称『FFT』シリーズ。
 
  +
{{節スタブ}}
; [[ファイナルファンタジータクティクス]] (PS・[[1997年]][[6月20日]], PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
:; [[ファイナルファンタジータクティクス|ファナルファンタジータティクス 獅子戦争]]* (PSP)
+
[[File:Hironobu Sakaguchi 20070706 Japan Expo 1.jpg|thumb|[[坂口博信]]。ファイナルファンタジーの開発者|alt=椅子に座りマイクを手に持って話す男性]]
  +
1980年代半ばに、スクウェアはシンプルなRPG、レーシングゲームといったゲームによって、任天堂の[[ファミリーコンピュータ]]上で日本の[[コンシューマーゲーム]]産業に参入した。
:: 『FFT』のリメイク作品。
 
; [[ファイナルファンタジータクティクスアドバンス]] (GBA・[[2003年]][[2月14日]])
 
: メインタイトルの移植作品である『- アドバンス』シリーズとは異なり、新規に作られたGBAオリジナル作品である。略称『FFTA』。
 
; [[ファイナルファンタジータクティクス A2 封穴のグリモア]]* (DS・[[2007年]][[10月25日]])
 
: 『FFTA』の続編。
 
   
  +
1987年に、スクウェアのゲームデザイナーの[[坂口博信]]は、エニックスの『[[ドラゴンクエスト]]』、任天堂の『[[ゼルダの伝説]]』、[[Origin Systems|オリジンシステムズ]]の『[[ウルティマ]]』シリーズなどからインスピレーションを受け、ファミリーコンピュータ向けに新しいファンタジーRPGを創作することを決定した。
=== クリスタルクロニクルシリーズ ===
 
  +
しかし、スクウェアは当時経営危機に直面していたため、坂口は新しいRPGがゲーム産業での最後の仕事になるだろうと考えており、もしも新しいゲームが売れなければ、会社を辞め大学へ戻ろうと考えていた<ref name="developmentFF">{{cite web
クリスタルを巡る、過去から未来への壮大な話を綴ったRPGシリーズ。主に[[任天堂]]ハード向けのFF作品。略称『'''FFCC'''』シリーズ。アクションRPGであることが多いが、一部の作品はジャンルが異なる。
 
  +
|url = http://www.develop-online.net/news/28960/Sakaguchi-discusses-the-development-of-Final-Fantasy
  +
|title = Sakaguchi discusses the development of Final Fantasy
  +
|author = Fear, Ed
  +
|date = December 13, 2007
  +
|work = [[Develop (magazine)|Develop]]
  +
|publisher = Intent Media
  +
|accessdate = August 4, 2011
  +
|archiveurl = https://www.webcitation.org/60hMl5q2z?url=http://www.develop-online.net/news/28960/Sakaguchi-discusses-the-development-of-Final-Fantasy
  +
|archivedate = 2011年8月5日
  +
|deadurldate = 2017年9月
  +
}}</ref><ref name="IntroSE">{{cite web
  +
| title = An Introduction to Square-Enix
  +
| url = http://features.teamxbox.com/xbox/1554/An-Introduction-to-SquareEnix/p2/
  +
| publisher = [[IGN]]
  +
| work = [[TeamXbox]]
  +
| last = Berardini
  +
| first = César A.
  +
| date = April 26, 2006
  +
| accessdate = August 4, 2011
  +
| archiveurl=http://www.webcitation.org/60hMyGMeT
  +
| archivedate=August 4, 2011}}</ref><ref name="FF-Retro-1">{{cite web
  +
| url = http://www.gametrailers.com/video/part-i-final-fantasy/22250
  +
| title = Final Fantasy Retrospective Part&nbsp;I
  +
| publisher = [[GameTrailers]]
  +
| date = July 15, 2007
  +
| accessdate = August 4, 2011
  +
| archiveurl=http://web.archive.org/web/20090608140809/http://www.gametrailers.com/video/part-i-final-fantasy/22250
  +
| archivedate=August 4, 2011}}</ref>。
   
  +
しかし坂口の予想に反して、『ファイナルファンタジー』は予期せぬ大きな売上を記録し、スクウェアの経営危機を救うこととなった<ref name="Edge177">{{Cite journal| date= June 25, 2007| author= Edge Staff| title= Final Frontiers| journal= [[Edge (magazine)|Edge]]| publisher= [[Future Publishing]]| issue= 177| pages= 72–79| accessdate= August 3, 2011| url= http://www.next-gen.biz/news/squares-final-frontier?page=0%25252C2.0| archiveurl= https://www.webcitation.org/60fgDIkNG?url=http://www.next-gen.biz/news/squares-final-frontier?page=0%252C2.0| archivedate= 2011年8月3日| deadurldate= 2017年9月}}</ref><ref name="IntroSE"/>。
[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズ]]の項目も参照。
 
  +
それどころか、『ファイナルファンタジー』はスクウェアの看板タイトルとなった<ref name="IntroSE"/><ref name="GS-FFHistory">{{cite web| url = http://www.gamespot.com/features/vgs/universal/finalfantasy_hs/| title = The History of Final Fantasy: Introduction| work = The History of Final Fantasy| last = Vestal| first = Andrew| publisher = [[GameSpot]]| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://web.archive.org/web/20090210055911/http://www.gamespot.com/features/vgs/universal/finalfantasy_hs/| archivedate = 2009年2月10日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
   
  +
第1作の成功を受け、スクウェア社はすぐに続編の開発に着手した。しかし、坂口は『ファイナルファンタジー』を単独の作品として考えていたため、初期の作品は続編を開発しうるストーリー構成となっていなかった。そのため、後継作品はテーマ上の類似性や、いくつかのゲーム要素(例えばキャラクター成長システム)のみを受け継ぎ、ストーリー上の関係を持たないものとなった。このアプローチはシリーズを通して受け継がれている。FFシリーズのそれぞれの作品は、新しい設定やキャラクターを用い、戦闘システムは更新されている。テレビゲームライターのジョン・ハリスは、ゲームシステムの再構築とストーリー上の緩い繋がりを持つシリーズ構成は、[[日本ファルコム]]の[[ドラゴンスレイヤーシリーズ|『ドラゴンスレイヤー』シリーズ]]に起源があると分析している<ref>{{cite web|url=http://www.gamasutra.com/view/feature/4066/game_design_essentials_20_rpgs.php?page=13|author=John Harris|title=Game Design Essentials: 20 RPGs - Dragon Slayer|publisher=[[Gamasutra]]|page=13|date=July 2, 2009|accessdate=August 4, 2011|archiveurl=https://www.webcitation.org/60hNSUkRP?url=http://www.gamasutra.com/view/feature/4066/game_design_essentials_20_rpgs.php?page=13|archivedate=2011年8月5日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。『ドラゴンスレイヤー』シリーズには、以前にスクウェアも開発に関わっている<ref>{{cite web|author=Kurt Kalata|url=http://www.hardcoregaming101.net/dragonslayer/dragonslayer.htm|title=Dragon Slayer|publisher=Hardcore Gaming 101|accessdate=August 4, 2011|archiveurl=https://www.webcitation.org/60hNUNOGQ?url=http://www.hardcoregaming101.net/dragonslayer/dragonslayer.htm|archivedate=2011年8月5日|deadurldate=2017年9月}}</ref>。
; [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] (GC・[[2003年]][[8月8日]])
 
: 複数人(最大4人)でのプレイに対応している。ゲームボーイアドバンスをコントローラーとして使用することにより、[[テレビ]]画面に加えゲームボーイアドバンスの画面にもゲームプレイの情報が得られる。一人プレイでは通常のコントローラーを使う。なお、販売は[[任天堂]]が行っている。
 
; [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト]] (DS・[[2007年]][[8月23日]])
 
: GC版を正統進化させたもの。複数人のプレイに対応しているが、一人プレイに重点を置いている。
 
; [[小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] ([[Wiiウェア]]ダウンロード専用)
 
: ジャンルは国造りRPG。GC版『FFCC』で瘴気が消えた後の話。[[Wiiウェア]]でダウンロード販売がされる。
 
; [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]] (DS, Wii・[[2009年]][[1月29日]])
 
: 『リング・オブ・フェイト』の続編。DS版とWii版が同時に発売され、相互に連携する世界初のタイトル。
 
; [[光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] (Wiiウェアダウンロード専用)
 
: ジャンルは世界征服RPG。『小さな王様と約束の国』の直接の続編で、同じくダウンロード販売。
 
; [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー]] (Wii・[[2009年]][[11月12日]])
 
: ジャンルはアトラクションアドベンチャー。GC版『FFCC』とは異なり、複数人のプレイはできない。ストーリーに重点を置き、メインシリーズの雰囲気に近い位置付けがなされる。
 
   
  +
FFシリーズには主人公が仲間の「'''死'''」に直面する場面がいくつかあるが、その理由として、『[[FF3]]』の開発中に製作総指揮・ディレクターを務める[[坂口博信]]の自宅が[[火災]]に遭い、母親が亡くなる[[事故]]が起きたことが挙げられている<ref name="niconicogamefess"/>。坂口は「'''大切な人が死んでしまったときの、生き残った者の辛さをいやというほど味わいました。そして、どうやって、この悲しみを乗り越えていけばいいのか、生き残った者のすべきことはなんなのか、そんなことをいろいろと考えるようになりました。'''」と語り、以降のFFが「'''死'''」をテーマに扱う物語に繋がっていったとしている<ref name="niconicogamefess">{{Cite web |url=http://ch.nicovideo.jp/indies-game/blomaga/ar772866 |title=運命のようなもの"が働いていた?……坂口博信が自作ゲームからFINAL FANTASYに辿り着くまで |accessdate=2015-5-26 |date=2015-4-20 |work=ニコニコ自作ゲームフェス |publisher=[[ドワンゴ]] }}</ref>。
=== チョコボシリーズ ===
 
  +
<!-- FFシリーズには主人公が仲間の「死」に直面する場面がいくつかあるが、それは1990年に坂口の母親を火災で失っていることに起因する。坂口曰く「人の死を悲しむだけで終わるのではなく、それを乗り越える強さを持つことが大事」と母の死から学び、ユーザーにメッセージとして伝えるためと語っている。-->
[[チョコボ]]を中心にした[[スピンオフ]]シリーズ。FFシリーズ本編と同様、それぞれの作品のストーリーに関連はない。
 
   
  +
== 基本的なシステム ==
[[チョコボ#チョコボが主体のゲーム]]の項目も参照。
 
  +
シリーズ作品の中では共通の世界観として、あらゆる力の源である「クリスタル」を中心とする世界が描かれる事が多い。「クリスタル」にあたる位置に『FFVI』の「魔石」や『FFVII』の「マテリア」などがあてられる場合もあるが、その基本的な役割に大きな変更はない。ただ、『FFVI』以降に発売された作品では「クリスタルを中心とした世界」の枠にとらわれず、作品ごとに多彩な世界が描かれる傾向にある。<!--こういった理由で、ストーリー的には全シリーズを通した共通のテーマ性などが全く見られないと思われる事が多い。しかし一つだけシリーズを通して変わらなかった物と言えば、正式ナンバーでは全て人若しくは個性を持った生命体の、命の物語であるという所であろう。-->
   
  +
ナンバリングタイトル同士の直接的な物語のつながりはなく、『[[聖剣伝説]]』、『[[ファイナルファンタジータクティクス]]』などの外伝も続編として作られたものではない。『[[ファイナルファンタジー|FFI]]』-『[[ファイナルファンタジーIII|FFIII]]』-『[[ファイナルファンタジーV|FFV]]』間や、『[[ファイナルファンタジーII|FFII]]』-『[[ファイナルファンタジーIV|FFIV]]』間、『[[ファイナルファンタジーVII|FFVII]]』-『[[ファイナルファンタジーX|FFX]]』間、『[[ファイナルファンタジーIII|FFIII]]』-『[[ファイナルファンタジーXI|FFXI]]』間のように間接的なつながりを暗示するものもあるが、これらにおいても、あくまで古い作品のストーリーは新しいものの中で伝説・逸話として語られるにとどまっている。
==== チョコボの不思議なダンジョンシリーズ ====
 
[[ローグライクゲーム]]シリーズ。[[チュンソフト]]の『[[不思議のダンジョン]]』シリーズをベースとしている。
 
; [[チョコボの不思議なダンジョン]] (PS・[[1997年]][[12月23日]], PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
: チョコボシリーズ第1作。
 
:; チョコボの不思議なダンジョン for ワンダースワン (WS)
 
; [[チョコボの不思議なダンジョン2]] (PS・[[1998年]][[12月23日]], PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
; [[チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮]] (Wii・[[2007年]][[12月13日]])
 
:; [[チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮#シドとチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮DS+|シドとチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮DS+]] (DS)
 
:: Wii版をベースに追加要素を足した移植作品。
 
   
  +
ただし一部の人物名、キーワード、デザインの中には、シリーズ共通のものもあり、[[シド (ファイナルファンタジー)|シド]](人名)、[[飛空艇]]、[[チョコボ]]、[[ビッグス&ウェッジ]]、[[ギルガメッシュ (ファイナルファンタジー)|ギルガメッシュ]]、[[ポーション (ファイナルファンタジー)|ポーション]]、ギル(通貨単位)などは代表的な例である。シドは老人、中年、青年と、作品ごとに容貌や役回りは異なるが飛空艇発明家として登場することが多い。ほか、ほぼ全作品に[[バハムート]]と呼ばれる屈強な竜が登場するが、本来竜ではないこの神話的[[幻獣]]を、日本で竜のイメージとして<!--新たに-->定着させたのはこの作品によるところが大きい。
==== その他のチョコボシリーズ ====
 
; [[ファイナルファンタジーVIII#おでかけチョコボRPG|おでかけチョコボRPG]] ([[ポケットステーション]]、Win)
 
: PS版『[[ファイナルファンタジーVIII]]』内でダウンロードできる[[ミニゲーム]]。後にWindows版『FFVIII』と連動したデスクトップゲームとしても移植された。
 
; チョコボレーシングシリーズ
 
:; [[チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜]] (PS・[[1999年]][[3月18日]], PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
:: [[レースゲーム]]。
 
:; チョコボレーシング 3D(仮題) (3DS)
 
::
 
; [[チョコボスタリオン]] (PS・[[1999年]][[12月22日]], PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
: チョコボを使った『[[ダービースタリオン]]』風の育成シミュレーションゲーム。
 
; [[チョコボコレクション]] (PS)
 
: チョコボ10周年記念作品。オリジナルタイトル『ダイスDEチョコボ』と、既発売の『チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜』、『チョコボスタリオン』を同梱したパッケージ。
 
:; [[チョコボコレクション#ダイスDEチョコボ|ダイスDEチョコボ]] (PS, PS3/PSP(ゲームアーカイブス))
 
:: [[ボードゲーム]]。同梱パッケージ『チョコボコレクション』のオリジナルタイトルであり、単品発売はされていなかった。後に、[[ゲームアーカイブス]]でPS3とPSP向けに単体で配信された。
 
; [[はたらくチョコボ]] (WS・[[2000年]][[9月21日]])
 
: 開拓シミュレーション。
 
; [[チョコボランド]] (GBA・[[2002年]][[12月13日]])
 
: 『チョコボコレクション』に収録された『ダイスDEチョコボ』のリメイク作品。
 
; [[どこでもチョコボ]] (i)
 
: [[mova]] Dシリーズにプリインストールされたミニゲーム。
 
; [[チョコボdeモバイル]] (EZ, i)
 
: ミニゲーム集。
 
; チョコボと魔法の絵本シリーズ
 
:; [[チョコボと魔法の絵本]] (DS・[[2006年]][[12月14日]])
 
:: [[アドベンチャーゲーム]]。カードゲーム「ポップアップデュエル」での対戦も行える。
 
:; [[チョコボと魔法の絵本#チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と5人の勇者|チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と5人の勇者]] (DS・[[2008年]][[12月11日]])
 
:: 『魔法の絵本』の続編。
 
; [[チョコボパニック]] (iPad)
 
: パーティゲーム。
 
; [[チョコボとクリスタルの塔]](携帯電話・2010年6月29日)
 
: [[ソーシャルゲーム]]型の基本無料の育成RPG。[[GREE]]にてサービス提供。プレイヤーはチョコボのブリーダーとなり、チョコボの世話をして育て、塔を冒険しお宝を集める。
 
:; Chocobo's Crystal Tower(PC・2010年11月2日)
 
:: [[Facebook]]にてサービス提供。上記のPC[[ブラウザゲーム]]版にあたり、グラフィックやシステムなどが異なっている。
 
   
  +
『[[ファイナルファンタジーX|FFX]]』と『[[ファイナルファンタジーX-2|FFX-2]]』のように、同じ世界を使用した続編を製作する流れがあり、"COMPILATION of FINAL FANTASY VII" や「イヴァリースアライアンス」 "FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY" と共通の世界観を持つ作品群を複数発表している。『FFXII』と「イヴァリースアライアンス」のひとつである『FFXII RW』は、主人公を同じとしているが、続編ではないという位置づけで登場した。
=== その他の派生作品 ===
 
上記の他、以下の派生作品もリリースされている。
 
<!-- 発売年順 -->
 
; [[聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜]] (GB・[[1991年]][[6月28日]], S!, i, EZ)
 
: [[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]。派生シリーズとして『[[聖剣伝説]]』シリーズがある。
 
; [[ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト]] (SFC・[[1993年]][[9月10日]], VC)
 
: 北米向けに発売された『FF Mystic Quest』を翻訳逆輸入したもの。
 
; [[テトラマスターFrom FINALFANTASY IX]] (PS2・2002年5月16日, Win)
 
: 『FFIX』のミニゲームであるカードゲームを元にした作品。『FFXI』、同梱パッケージ、『FFXIオールインパック2006』、『[[フロントミッションオンライン]]』に同梱されている。
 
; [[いただきストリート]]シリーズ
 
:; [[ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial]] (PS2・[[2004年]][[12月22日]])
 
:: ボードゲーム『[[いただきストリート]]』シリーズの特別版。FFシリーズのキャラクター達がドラゴンクエストシリーズのキャラクターと共に登場する。
 
:; [[ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートポータブル]] (PSP・2006年5月25日)
 
:: PS2版の続編。登場キャラクターやマップがPS2版から変更された。
 
:; ファイナルファンタジー in いただきストリート MOBILE(i, EZ・2010年7月1日)
 
:: これまでと異なりFFキャラクターのみが登場する作品。登場キャラクターはPS2版とPSP版の両方から選ばれており、新たに『FFXIII』のライトニングも参戦。徐々にキャラクターやマップが追加配信されている。
 
::; ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート MOBILE(i, EZ・2011年2月3日)
 
::: 上記のバージョンアップ移行作品。前作のキャラクターとマップをそのまま引き継ぎ、さらにPS2版・PSP版と同様にドラゴンクエストシリーズのキャラクターも追加される。
 
;ディシディアシリーズ
 
:; [[ディシディア ファイナルファンタジー]] (PSP・2008年[[12月18日]])
 
:: FFシリーズ誕生20周年記念作品。「ドラマチック プログレッシブ アクション」と称する1対1の[[対戦アクションゲーム]]。歴代FFシリーズから選ばれたキャラクター達が対決する。
 
::; ディシディア ファイナルファンタジー ユニバーサル チューニング (PSP)
 
::: 北米版をベースにバランス調整を施し、新イベントを追加したもの。
 
:; [[ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー]] (PSP・2011年[[3月3日]])
 
:: 『ディシディアFF』の続編。
 
; [[光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-]] (DS・2009年[[10月29日]])
 
: 「古き良き時代のRPGを最新技術で創り出す」ことをコンセプトに作られた作品。
 
; [[ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士]] (i・2010年[[9月6日]], EZ)
 
: 携帯電話向けに展開する作品。『FFIV TA』同様、章区切りで個別に配信が行われている。
 
   
  +
ハード環境の進展に応じて、[[アクティブタイムバトルシステム|ATB(アクティブタイムバトル)]]や[[ファイナルファンタジーのアビリティシステム|アビリティシステム]]など、常に新たなシステムを試みている。これは小改良のみで基本的なシステムの変更が無いドラゴンクエストシリーズなどとは異なる特徴である。また、美麗かつ大規模なグラフィック、[[映画]]のようなストーリー演出と、徐々に広がる世界のスケールの壮大さも本シリーズの魅力である。積極的にムービーやボイスを利用する演出も他の大作RPGシリーズとは異なる。しかし一方で、プレイヤーのストーリー進行の自由度が失われているという閉鎖的な見方もある。
=== メディアミックス ===
 
; ファイナルファンタジー外伝 (雑誌『[[科学と学習|6年の学習]]』・[[1993年]])
 
: RPG風ストーリーの後半を考えて応募する「RPG原作コンクール」において、坂口博信が前半を書いて提供した。挿絵は[[赤石沢貴士]]。ストーリーはクリスタルの欠片を持つ光の4戦士が戦うという[[#シリーズ作品の特徴]]を踏襲したものになっている。主人公の名前はメイア。前半は1993年4月号に掲載され、後半は大賞作品が1993年9月号に掲載された。
 
; [[ファイナルファンタジー (OVA)|ファイナルファンタジー]] ([[OVA]]・[[1994年]])
 
: アニメ作品。『FFV』の200年後の世界という設定。
 
; [[ファイナルファンタジー (映画)|ファイナルファンタジー]] ([[映画]]・[[2001年]])
 
: フルCGアニメを使用した映画作品。
 
; [[FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜]] ([[テレビアニメ]]・2001年)
 
: テレビ放映されたアニメ作品。
 
; [[ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン]] ([[OVA]]・[[2005年]][[9月14日]])
 
: フルCGアニメ作品。略称『FFVIIAC』。『FFVII』の続編で、「[[#コンピレーション・オブ・ファイナルファンタジーVII|コンピレーション・オブ・ファイナルファンタジーVII]]」の1つに数えられる。ゲームではなく、映像作品として登場した。[[ソニー・ピクチャーズ]]より販売されている。
 
:; [[ラストオーダー ファイナルファンタジーVII]] (OVA・2005年9月14日)
 
:: 『FFVII AC』限定BOX「ADVENT PIECES: LIMITED」に付属されたOVA。
 
:; ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート (OVA・[[2009年]][[4月16日]])
 
:: [[Blu-ray Disc]]で発売。初回版にはPS3版『FFXIII』の体験版と『FFヴェルサスXIII』『FFアギトXIII』のトレイラー映像を収録した特典ディスクが付属し、PS3本体との同梱セットも発売された。
 
; [[ファイナルファンタジー・トレーディングカードゲーム]] (TCG・[[2011年]][[2月25日]])
 
: [[ホビージャパン]]より発売。FFシリーズのキャラクターが多数登場する[[トレーディングカードゲーム]]<ref>[http://www.square-enix-shop.com/jp/ff-tcg/ Final Fantasy TCG Site] - スクウェア・エニックス</ref>。
 
   
  +
『[[チョコボの不思議なダンジョン]]』や『[[チョコボスタリオン]]』など、FFシリーズならではの“世界観”と他会社のソフトの“既存のシステム”を応用して製作される外伝作品も多い。
=== 関連作品 ===
 
以下はFFシリーズには含まれないが、FFシリーズとの関連性が深い、もしくはFFシリーズからのゲストキャラクターが登場した作品である。PSで発売された作品の一部は、後にPS3およびPSPのゲームアーカイブスで配信されているが、記載は省略する。
 
   
  +
=== 音楽 ===
FFシリーズではない作品のうち、「[[#イヴァリースシリーズ|イヴァリースシリーズ]]」関連のものは[[#イヴァリース関連作品]]の節を参照。
 
  +
{{See also|en:Music of the Final Fantasy series}}
  +
[[File:Nobuo Uematsu.jpg|thumb|upright|[[植松伸夫]]。多くのFFシリーズの音楽を作曲した。]]
   
  +
シリーズ中では多くの音楽が使われているが、テーマは頻繁に再利用されている。
<!-- 発売年順 -->
 
; [[サガシリーズ|Sa・Gaシリーズ]] (GB)
 
: GB版の3部作である『[[魔界塔士 Sa・Ga]]』、『[[Sa・Ga2 秘宝伝説]]』、『[[時空の覇者 Sa・Ga3]]』は、日本国外ではシリーズ名称が "'''''Final Fantasy Legend'''''" となっていたため、FFシリーズの派生作品に属するとされる事がある。また、アイテムや魔法の名前、グラフィックなどにもFFシリーズと共通する要素が見られる。なお、『[[ロマンシング サ・ガ]]』以降のサガシリーズは完全に独立しており、これらはFFシリーズの派生作品とはされていない。
 
; [[クロノ・トリガー]] (SFC, PS, DS)
 
: FFシリーズとドラゴンクエストシリーズのスタッフが結集した「ドリームプロジェクト」によるRPG。バトルシステム「ATB Ver.2」や魔法・アイテムの名前など、FFシリーズと共通する要素が多い。
 
; [[トバルNo.1]] (PS)
 
: [[対戦型格闘ゲーム]]。初回版のみ『FFVII』の体験版ディスクが付属していた。
 
; [[トバル2]] (PS)
 
: 対戦型格闘ゲーム。チョコボがゲストキャラクターとして登場しているほか、初回版のみ『FFVII』のイメージビデオが付属していた。
 
; [[ゼノギアス]] (PS)
 
: 『FFVII』の複数あったストーリー原案のうち、廃案になったうちの1つを別のタイトルとしたRPG。このためこの作品は「裏FFVII」と呼ばれている。ただし、世界観はFFシリーズとは全く異なる。なお、『FFVII』の作中で主人公のクラウドが「百億の 鏡のかけら 小さな灯火 とらわれた 天使の歌声 ゼノギアス…」とつぶやくシーンがあった。また、劇中に登場する「ロニ・ファティマ」と「レネ・ファティマ」の関係と名前の由来は『[[ファイナルファンタジーVI|FFVI]]』に登場するフィガロ兄弟からきている。
 
; [[エアガイツ]] (AC, PS)
 
: オリジナルキャラクターを使用した[[対戦型格闘ゲーム]]。 [[アーケードゲーム|アーケード]]版では『FFVII』のクラウドとティファが、PS版ではアーケード版に登場するキャラクターに加え[[ヴィンセント・ヴァレンタイン|ヴィンセント]]、ユフィ、[[セフィロス]]、[[ザックス・フェア|ザックス]]がゲストで登場する。
 
; [[ブレイヴフェンサー 武蔵伝]] (PS)
 
: [[アクションロールプレイングゲーム|アクションRPG]]。初回版のみ『FFVIII』の体験版ディスクが付属していた。
 
; [[キングダム ハーツ シリーズ]] (PS2, GBA, DS, PSP, i)
 
: [[ウォルト・ディズニー・カンパニー|ディズニー]]のキャラクターを使ったスクウェア(スクウェア・エニックス)のRPG。FFシリーズのキャラクターが多数登場するほか、魔法・アイテムの名前などがFFシリーズと同じものが多い。
 
; [[マリオバスケ 3on3]] (DS)
 
: [[バスケットボール]]の[[スポーツゲーム]]。任天堂とスクウェア・エニックスの共同開発で、[[モーグリ (ファイナルファンタジー)|モーグリ]]や[[サボテンダー (ファイナルファンタジー)|サボテンダー]]などがゲストキャラクターとして[[マリオシリーズ]]のキャラクターと共演している。両社の共同開発は1996年の『[[スーパーマリオRPG]]』以来10年ぶりとなった。
 
; [[チョコボと魔法の絵本#ポップアップデュエル|ポップアップデュエル オンライン]](PC)
 
: FFシリーズの召喚獣のカードを使った基本無料のオンライン対戦カードバトル。『チョコボと魔法の絵本』や『時忘れの迷宮』に収録されていた同名のカードゲームを元に独立させた作品。
 
; [[エルアーク]] (i, EZ, S!)
 
: ソーシャルゲーム型の基本無料のオンラインRPG。[[Mobage|モバゲータウン]]にてサービス提供。期間限定でFFシリーズ新作などを基にした限定衣装アイテムなどの無料配布が何度か行われている。
 
; [[LORD of VERMILION|LORD of VERMILION II]](AC)
 
: オンライン対戦型トレーディングカードゲーム。『[[ファイナルファンタジーIV|FFIV]]』・『[[ファイナルファンタジーVI|VI]]』・『[[ファイナルファンタジーXI|XI]]』からのゲストキャラクターが使い魔として登場。
 
; [[ナイツ オブ クリスタル]] (i, EZ, S!, PC)
 
: ソーシャルゲーム型の基本無料のファンタジーバトルRPG。携帯電話では[[GREE]]にてサービス提供、PCでは[[Facebook]]にて『Knights of the Crystals(英語)』としてサービス提供。ゲームシステムは『Mafia Wars』や『[[怪盗ロワイヤル]]』などと同様の形式。キャラクターデザインを『FFTA』や『FFXIIRW』の[[伊藤龍馬]]が担当し、通貨のギルやジョブ名、ボスの召喚獣などにFFシリーズと同様の用語が多く使われている。
 
; [[MARIO SPORTS MIX]] (Wii)
 
: マリオシリーズのキャラクターが4種目の[[球技]]に挑戦するスポーツゲーム。『マリオバスケ 3on3』と同じく任天堂とスクウェア・エニックスの共同開発。『マリオバスケ 3on3』にも登場したゲストキャラクター達に加え、ドラゴンクエストシリーズから[[スライム (ドラゴンクエスト)|スライム]]も参戦している。
 
; [[ザ・サード バースデイ]] (PSP)
 
: アクションRPG。主人公アヤ・ブレアのコスチュームの1つに『FFXIII』の主人公ライトニングを模したものが収録されるほか、UMD版の初回特典として『DDFF』のライトニングが逆にアヤを模したコスチュームを使用可能になるプロダクトコードや、『FF-TCG』のプロモーションカードが付属する。
 
   
  +
第1作から作曲を担当していた[[植松伸夫]]の存在は、ゲーム音楽界で非常に大きいウエイトを占めており、[[2005年]]には[[アメリカ合衆国|米国]]の『[[タイム (雑誌)|Time]]』誌において「現代の音楽における革新者のひとり」として紹介されている。
この他、「[[スクウェア・エニックス メンバーズ]]」の公式サイト内のゲームゾーンで配信されている無料[[カジュアルゲーム]]として、『チョコボのゲームハウス』、『Dive II Hunt ソルベの大冒険』、『リディアと宿題100問できるかな?』などFFシリーズのキャラクターを使用したミニゲームが複数作品配信されている。
 
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=== デザイン ===
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{{節スタブ}}
   
==== イヴァリー関連作品 ====
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=== グラフィックと技術 ===
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{{節スタブ}}
FFシリーズには含まれないが、「[[#イヴァリースシリーズ|イヴァリースシリーズ]]」と同じ世界観を共有している。
 
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; [[ベイグラントストーリー]] (PS)
 
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=== ゲームエンジン ===
: ロールプレイング・アドベンチャー。
 
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一般的なゲーム制作は[[ゲームエンジン]]ありきで行われることが多いが、FFシリーズはそれぞれの作品に応じて新規にゲームエンジンを作るスタイルを採用している。SFC版の『FFIV』以降は全て異なるゲームエンジンを使ってゲームを制作してきた。しかし、この方式では1作品ごとに新しいゲームエンジンを作ることになり開発費の高騰につながるため、ゲームエンジンをシリーズ内において共通化することが今後の課題となっていた。2007年にFFシリーズのための開発ツールとして「Crystal Tools」(クリスタルツールズ)が開発され、『FFXIII』『FFvsXIII』『FFXIV』で使用されている。
; [[クリスタル ガーディアンズ|クリスタル ガーディアンズ/ディフェンダーズシリーズ]]
 
: 『FFTA2』の汎用キャラクターを使用した[[タワーディフェンス]]系シミュレーションゲームのシリーズ。
 
:; クリスタル ガーディアンズW1/W2/W3(i, S!, EZ)
 
:: スクウェア・エニックスの携帯電話向けサイト「ファイナルファンタジーモバイル」で配信された。配置ユニットとして『FFTA2』のジョブキャラクターを使用し、登場するステージ名も『FFTA2』の地名と同じもの。難易度やマップの異なる『W1』『W2』『W3』の3作品がリリースされている。
 
::; クリスタル・ディフェンダーズ ([[iPod]], [[iPhone]]/[[iPod touch]], Xbox360(XBLA), PS3(PSN), [[iPad]])
 
::: タイトルは変更されているが、上記の移植版。Xbox 360版は[[Xbox Live#Xbox Live Arcade|Xbox Live Arcade]]、PS3版は[[プレイステーションネットワーク|PlayStation Network]]でのダウンロード販売。iPod版は『W1』と『W2』のみ、iPhone版とXbox 360版とPS3版は『W1』『W2』『W3』を全て収録している。
 
:; クリスタル・ディフェンダーズR1/R2 ([[Wiiウェア]]ダウンロード専用)
 
:: Wiiウェアとしてダウンロード販売。Wii版のみ『ガーディアンズ』の移植ではなく、クリスタルを守るためにモーグリの若者が仲間を集める新シリーズの『R1』『R2』を展開し、『W』シリーズとは異なる独自のマップとなっている。
 
:; クリスタル・ディフェンダーズ ヴァンガード・ストーム (iPhone/iPod touch)
 
:: システムを一新した作品。
 
   
  +
ゲームエンジン「Luminous Studio」を使った技術デモではFF的要素としては次の項目が必要最小限として挙げられている<ref>{{Cite web|date=2012-11-27|title=[SQEXOC 2012]3分半の技術デモムービーが観衆の心を捉えた理由とは? スクウェア・エニックス 橋本善久CTOが「Agni's Philosophy」のコンセプトワークを解説|url=http://www.4gamer.net/games/032/G003263/20121126072/|publisher=[[4Gamer.net]]|accessdate=2013-05-05}}</ref>。
== シリーズ作品の特徴 ==
 
シリーズ作品の中では共通の世界観として、あらゆる力の源である「クリスタル」を中心とする世界が描かれる事が多い。「クリスタル」にあたる位置に『FFVI』の「魔石」や『FFVII』の「マテリア」などがあてられる場合もあるが、その基本的な役割に大きな変更はない。ただ、『FFVI』以降に発売された作品では「クリスタルを中心とした世界」の枠にとらわれず、作品ごとに多彩な世界が描かれる傾向にある。<!--こういった理由で、ストーリー的には全シリーズを通した共通のテーマ性などが全く見られないと思われる事が多い。しかし一つだけシリーズを通して変わらなかった物と言えば、正式ナンバーでは全て人若しくは個性を持った生命体の、命の物語であるという所であろう。-->
 
   
  +
*魔法
ドラゴンクエストシリーズなどとは異なりナンバリングタイトル同士の直接的な物語のつながりはなく、聖剣伝説・FFTなどの外伝も続編として作られたものではない。『[[ファイナルファンタジー|FFI]]』‐『[[ファイナルファンタジーIII|FFIII]]』‐『[[ファイナルファンタジーV|FFV]]』間や、『[[ファイナルファンタジーII|FFII]]』‐『[[ファイナルファンタジーIV|FFIV]]』間、『[[ファイナルファンタジーVII|FFVII]]』‐『[[ファイナルファンタジーX|FFX]]』間、『[[ファイナルファンタジーIII|FFIII]]』‐『[[ファイナルファンタジーXI|FFXI]]』間のように間接的なつながりを暗示するものもあるが、これらにおいても、あくまで古い作品のストーリーは新しいものの中で伝説・逸話として語られるにとどまっている。
 
  +
*召喚獣
  +
*ゴージャスで美しい
  +
*洗練
  +
*変化と挑戦
   
  +
非FF的要素としては「流血・しみ」「しわ・肉体の欠損」といった項目が挙げられている。
ただし一部の人物名、キーワード、デザインの中には、シリーズ共通のものもあり、[[シド (ファイナルファンタジー)|シド]](人名)、[[飛空艇]]、[[チョコボ]]、[[ビッグス&ウェッジ]]、[[ギルガメッシュ (ファイナルファンタジー)|ギルガメッシュ]]、[[ポーション (ファイナルファンタジー)|ポーション]]、ギル(通貨単位)などは代表的な例である。シドは老人、中年、青年と、作品ごとに容貌や役回りは異なるが飛空艇発明家として登場することが多い。ほか、ほぼ全作品に[[バハムート]]と呼ばれる屈強な竜が登場するが、本来竜ではないこの神話的[[幻獣]]を、日本で竜のイメージとして<!--新たに-->定着させたのはこの作品によるところが大きい。
 
   
  +
=== プロットとテーマ ===
近年では『[[ファイナルファンタジーX|FFX]]』と『[[ファイナルファンタジーX-2|FFX-2]]』のように、同じ世界を使用した続編を製作する流れがあり、"COMPILATION of FINAL FANTASY VII"や「イヴァリースアライアンス」"FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY XIII"と共通の世界観を持つ作品群を複数発表している。『FFXII』と「イヴァリースアライアンス」のひとつである『FFXII RW』は、主人公を同じとする続編として登場した。
 
  +
多くのファイナルファンタジーのゲームにおいて、ゲーム中の世界の支配を目論む対立者との戦いに焦点が置かれている。ストーリー中では独裁国家における反乱が描かれ、主人公たちのグループは反乱に参加することが頻繁にある。主人公たちは悪と戦うことを運命づけられていて、悪の行動の結果によって仲間が集結することが多い<ref name="GS-FFHistory-Main"/><ref name="GT-FFRetrospectiveXIII">{{cite web| url = http://www.gametrailers.com/video/part-xiii-final-fantasy/27455| title = Final Fantasy Retrospective Part&nbsp;XIII| publisher = [[GameTrailers]]| date = November 2, 2007| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://web.archive.org/web/20090621122344/http://www.gametrailers.com/video/part-xiii-final-fantasy/27455| archivedate = 2009年6月21日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
   
  +
シリーズの他の主題として、「複数の悪役が存在する」ということがある。最初に現れた敵は実際は他のキャラクターや組織の手下であり、その闘いの後に仲間となるケースが多い。また、真の敵は最初はそうだとは分からず、ストーリーが進んでいく中で敵対関係が判明していく<ref name="GS-FFHistory-Main"/>。ゲームの最初に現れた主要な敵は常に真の最終ボスであるとは限らないため、プレイヤーは最終的な決着までにゲーム中のクエストを続けなければならない<ref name="GT-FFRetrospectiveXIII"/>。
ハード環境の進展に応じて、[[アクティブタイムバトルシステム|ATB(アクティブタイムバトル)]]や[[ファイナルファンタジーのアビリティシステム|アビリティシステム]]など、常に新たなシステムを試みている。これは小改良のみで基本的なシステムの変更が無いドラゴンクエストシリーズなどとは異なる特徴である。また、美麗かつ大規模なグラフィック、[[映画]]のようなストーリー演出と、徐々に広がる世界のスケールの壮大さも本シリーズの魅力である。積極的にムービーやボイスを利用する演出も他の大作RPGシリーズとは異なる。しかし一方で、プレイヤーのストーリー進行の自由度が失われているという閉鎖的な見方もある。
 
  +
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シリーズ中のストーリーでは、頻繁に登場人物たちの精神的な葛藤、情熱や悲劇が強調される。そして、ゲームの主なテーマはキャラクターの個人的な生い立ちから世界をめぐる戦いにシフトしていく<ref name="IGN-Evo"/><ref>{{cite book| title = Japan Pop!: Inside the World of Japanese Popular Culture| first = Timothy J.| last = Craig| year = 2000| publisher = M.E. Sharpe| isbn = 0-7656-0561-9}}</ref>。また、愛や対立といったキャラクター同士の関係性も模索される<ref name="GS-FFHistory-Main"/>。
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他に繰り返し現れるシチュエーションには、[[記憶喪失]]、主人公が悪の力によって堕落させられたり、アイデンティティを喪失したり、登場人物が他人のために自己犠牲を払ったりする状況がある<ref name="GS-FFHistory-Main"/><ref name="videogamesandart"/><ref name="egm">{{cite journal| title = Interivew with Yoshinori Kitase and Tetsuya Nomura| journal = [[Electronic Gaming Monthly]]| issue = 196| month = October| year = 2005| url = http://www.ff7citadel.com/press/int_egm.shtml| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60hSvnLPt?url=http://www.ff7citadel.com/press/int_egm.shtml| archivedate = 2011年8月5日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。
   
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魔術的な力を持つ魔石やクリスタルも、ゲーム中のアイテムとして頻繁に再登場する。それらはゲームの中心的なプロットと結びついていることが多い<ref name="GT-FFRetrospectiveXIII"/>。クリスタルは世界の創造で中心的な役割を持っており、多くのファイナルファンタジーのシリーズではクリスタルや魔石は惑星のエネルギーと関係を持っている。そのような世界で、クリスタルの所有や利用が物語中の中心的な衝突を引き起こす<ref name="GT-FFRetrospectiveXIII"/><ref name="1upinterview">{{cite web| url = http://www.1up.com/do/newsStory?cId=3151333| title = FFXIII Interview: Nomura, Kitase, Hashimoto and Toriyama| publisher = 1up.com| date = June 7, 2006| first = Luke| last = Smith| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://www.webcitation.org/60hT42g4y?url=http://www.1up.com/news/ffxiii-interview| archivedate = 2011年8月5日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。[[四大元素]]の設定もシリーズ中で繰り返し表れるテーマであり、クリスタルや魔法といった要素にも使われている。<ref name="GT-FFRetrospectiveXIII"/>。
一般的なゲーム制作は[[ゲームエンジン]]ありきで行われることが多いが、FFシリーズはそれぞれの作品に応じて新規にゲームエンジンを作るスタイルを採用している。SFC版の『FFIV』以降は全て異なるゲームエンジンを使ってゲームを制作してきた。しかし、この方式では1作品ごとに新しいゲームエンジンを作ることになり開発費の高騰につながるため、ゲームエンジンをシリーズ内において共通化することが今後の課題となっていた。2007年にFFシリーズのための開発ツールとして「Crystal Tools」(クリスタルツールズ)が開発され、『FFXIII』『FFVSXIII』『FFXIV』で使用されている。
 
   
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他によく使われるプロットやテーマは、[[ガイア理論]]、[[終末論]]や科学の発展と自然の対立などがある<ref name="GT-FFRetrospectiveXIII"/><ref name="videogamesandart">{{cite book| title = Videogames and art| first1 = Andy| last1 = Clarke| first2 = Grethe| last2 = Mitchell| year = 2007| publisher = Intellect| isbn = 9781841509549 184150954X}}</ref><ref>{{cite web| url = http://www.eurogamer.net/articles/i_finalfantasyxii_ps2| title = This Great Fantasy Interview| first = Rob| last = Fahey| publisher = [[Eurogamer]]| page = 2| date = October 31, 2006| accessdate = August 4, 2011| archiveurl = https://web.archive.org/web/20090125070658/http://www.eurogamer.net/articles/i_finalfantasyxii_ps2| archivedate = 2009年1月25日| deadurldate = 2017年9月}}</ref>。過去に勃発した大きな戦争が、現在に暗い影を落としているという設定も多い。
『チョコボの不思議なダンジョン』や『チョコボスタリオン』など、FFシリーズならではの“世界観”と他会社のソフトの“既存のシステム”を応用して製作される外伝作品も多い。
 
   
== ゲームシステム ==
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=== ゲームシステム ===
 
コンピュータRPGとしては、主人公とその仲間を操作して、モンスターとの戦闘を繰り返し[[経験値]]やそれに類するポイントを蓄積してパワーアップし、徐々に行動範囲を広げていき最終的に架空世界の危機を救う、といった典型的なものである。しかし、新作を出すたびにその時代における革新的なシステムを提示している。
 
コンピュータRPGとしては、主人公とその仲間を操作して、モンスターとの戦闘を繰り返し[[経験値]]やそれに類するポイントを蓄積してパワーアップし、徐々に行動範囲を広げていき最終的に架空世界の危機を救う、といった典型的なものである。しかし、新作を出すたびにその時代における革新的なシステムを提示している。
   
=== 成長システム ===
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==== 成長システム ====
 
基本的にレベルを上げることで成長するが、「ジョブ」・「スフィア」といった要素のポイントを貯め、アビリティを習得していくことが中心になっている作品もある。作品ごとの独自のシステムについては、各作品のシステムの節を参照。
 
基本的にレベルを上げることで成長するが、「ジョブ」・「スフィア」といった要素のポイントを貯め、アビリティを習得していくことが中心になっている作品もある。作品ごとの独自のシステムについては、各作品のシステムの節を参照。
   
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: 例外的に『VIII』では敵のレベルも上がる。
 
: 例外的に『VIII』では敵のレベルも上がる。
 
; ジョブチェンジシステム
 
; ジョブチェンジシステム
: 『FFIII』『FFV』『FFタクティクスシリーズ』『FFX-2』『FFXI』『チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮』で登場する。ジョブ(職業)に転職(変身)することで固有の特殊技能を使用できるようになったり、能力値が変化したりする。登場ジョブは各シリーズによって様々である。
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: 『FFIII』『FFV』『FFタクティクスシリーズ』『FFX-2』『FFXI』『[[チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮]]』で登場する。ジョブ(職業)に転職(変身)することで固有の特殊技能を使用できるようになったり、能力値が変化したりする。登場ジョブは各シリーズによって様々である。
 
; 熟練度システム
 
; 熟練度システム
 
: 『FFII』に登場する成長システム。総合的な経験値およびレベルを廃し、キャラクターの戦い方や行動の内容によって熟練度が蓄積され、使った各魔法や武器、盾のレベルが別個に成長するというもの。同様に各ステータスの上昇(下降)も行動内容に依存する。厳密に言えば熟練度システムではないが、スキルシステムとして『FFXI』に同様の物が存在する。
 
: 『FFII』に登場する成長システム。総合的な経験値およびレベルを廃し、キャラクターの戦い方や行動の内容によって熟練度が蓄積され、使った各魔法や武器、盾のレベルが別個に成長するというもの。同様に各ステータスの上昇(下降)も行動内容に依存する。厳密に言えば熟練度システムではないが、スキルシステムとして『FFXI』に同様の物が存在する。
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; 装備アビリティシステム
 
; 装備アビリティシステム
 
: アクセサリシステムの発展型。レベルアップの成長をカスタマイズしたり、装備に存在するアビリティを習得するシステム。『[[ファイナルファンタジーIX|FFIX]]』の項目を参照。
 
: アクセサリシステムの発展型。レベルアップの成長をカスタマイズしたり、装備に存在するアビリティを習得するシステム。『[[ファイナルファンタジーIX|FFIX]]』の項目を参照。
; スフィアシステム
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; スフィアシステム
 
: 『FFX』に登場する「スフィア」を使用した成長システム。スフィア盤という巨大な双六盤のようなボードの上を、戦闘で稼いだスフィアレベルを消費しながら進んでいく。各コマには力を上げたり魔法を習得したりと、様々な効果が設定されているので、それに対応したスフィアを使ってアビリティを入手していく。
 
: 『FFX』に登場する「スフィア」を使用した成長システム。スフィア盤という巨大な双六盤のようなボードの上を、戦闘で稼いだスフィアレベルを消費しながら進んでいく。各コマには力を上げたり魔法を習得したりと、様々な効果が設定されているので、それに対応したスフィアを使ってアビリティを入手していく。
 
; ライセンスシステム
 
; ライセンスシステム
 
: 『FFXII』に登場する成長システム。魔法や装備は、たとえ所持していてもそれに対応するライセンスを持っていないと使用・装備ができない。そこでこのライセンスボードを使ってライセンスを習得し、キャラを成長させていく。基本的にはスフィア盤に似ているが、こちらは近接するコマに進むまではどこに何のアビリティがあるのかが見えないため、手探りで進んでいかなければならない。
 
: 『FFXII』に登場する成長システム。魔法や装備は、たとえ所持していてもそれに対応するライセンスを持っていないと使用・装備ができない。そこでこのライセンスボードを使ってライセンスを習得し、キャラを成長させていく。基本的にはスフィア盤に似ているが、こちらは近接するコマに進むまではどこに何のアビリティがあるのかが見えないため、手探りで進んでいかなければならない。
   
=== 戦闘 ===
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==== 戦闘 ====
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本シリーズの[[戦闘 (コンピュータゲーム)|戦闘シーン]]は、ドラゴンクエストシリーズなどに代表されるプレイヤー視点の形式と対照的に、『FFVI』までの2D作品では、プレイヤーサイドと敵サイドが向かい合い、その様子を横から眺めるという「サイドビュー形式」、『FFVII』以降の3D作品ではカメラアングルがめまぐるしく変化しながら戦闘の様子が映し出される形式となっている。
 
本シリーズの[[戦闘 (コンピュータゲーム)|戦闘シーン]]は、ドラゴンクエストシリーズなどに代表されるプレイヤー視点の形式と対照的に、『FFVI』までの2D作品では、プレイヤーサイドと敵サイドが向かい合い、その様子を横から眺めるという「サイドビュー形式」、『FFVII』以降の3D作品ではカメラアングルがめまぐるしく変化しながら戦闘の様子が映し出される形式となっている。
   
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; ターン制
 
; ターン制
: 第1作『FFI』『FFIII』で採用。味方が全員コマンドを入力すると「1ターン」が始まり、おおむね「すばやさ」の高い順に行動する。
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: 第1作『FFI』-『FFIII』で採用。味方が全員コマンドを入力すると「1ターン」が始まり、おおむね「すばやさ」の高い順に行動する。
 
; [[アクティブタイムバトルシステム|ATB(アクティブ・タイム・バトル)]]
 
; [[アクティブタイムバトルシステム|ATB(アクティブ・タイム・バトル)]]
: 『FFIV』『FFIX』、『FFX-2』で採用。時間経過によって敵味方ともにゲージが溜まってゆき、そのゲージが溜まった者から行動を決定・開始できるというシステム。ファイナルファンタジーシリーズの戦闘の顔ともいえる。なお、ATBは当時業界初の新システムで、スクウェア(現スクウェア・エニックス)は[[特許]](特許第2794230号)を取得している。かつてシステムは特許の対象外とされていたが、ソフトウェア関連発明の保護が重要視される状況にスクウェアが敏速に対応したと言える。
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: 『FFIV』-『FFIX』、『FFX-2』で採用。時間経過によって敵味方ともにゲージが溜まってゆき、そのゲージが溜まった者から行動を決定・開始できるというシステム。ファイナルファンタジーシリーズの戦闘の顔ともいえる。なお、ATBは当時業界初の新システムで、スクウェア(現スクウェア・エニックス)は[[特許]](特許第2794230号)を取得している。かつてシステムは特許の対象外とされていたが、ソフトウェア関連発明の保護が重要視される状況にスクウェアが敏速に対応したと言える。
 
; CTB(カウント・タイム・バトル)
 
; CTB(カウント・タイム・バトル)
 
: 『FFX』で登場した独自のシステム。詳しくは『[[ファイナルファンタジーX#カウントタイムバトル(CTB)|FFX]]』を参照。
 
: 『FFX』で登場した独自のシステム。詳しくは『[[ファイナルファンタジーX#カウントタイムバトル(CTB)|FFX]]』を参照。
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: 敵モンスターの全滅及び特定の敵を撃破すること。作品によっては特定の条件を満たすことによって勝利と判定されるような場面も存在する。
 
: 敵モンスターの全滅及び特定の敵を撃破すること。作品によっては特定の条件を満たすことによって勝利と判定されるような場面も存在する。
 
; 隊列
 
; 隊列
: 『FFI』『FFIX』で採用。『FFI』は並び順で「上」にいるキャラクターの方が攻撃を受けやすいという方式だったが、『FFII』『FFVII』『FFIX』では前列と後列の概念が採用されている。後列は前列に比べて敵からの物理攻撃ダメージが減少するが、近距離武器での敵に対する物理攻撃ダメージも同様に減少する(例外として、『FFII』では弓以外では敵に対しての物理攻撃が不可能になる)。また、魔法・弓などの一部の武器は隊列に関係なく攻撃できる。大抵の作品では敵にも当てはまり、奥にいる敵には物理攻撃ダメージが減少する。
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: 『FFI』-『FFIX』で採用。『FFI』は並び順で「上」にいるキャラクターの方が攻撃を受けやすいという方式だったが、『FFII』-『FFVII』および『FFIX』では前列と後列の概念が採用されている。後列は前列に比べて敵からの物理攻撃ダメージが減少するが、近距離武器での敵に対する物理攻撃ダメージも同様に減少する(例外として、『FFII』では弓以外では敵に対しての物理攻撃が不可能になる)。また、魔法・弓などの一部の武器は隊列に関係なく攻撃できる。大抵の作品では敵にも当てはまり、奥にいる敵には物理攻撃ダメージが減少する。
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=== 基本用語 ===
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=== キャラクター ===
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== 基本用語 ==
 
作品に関連して頻繁に登場する用語で、独自の意味を持つもの。
 
作品に関連して頻繁に登場する用語で、独自の意味を持つもの。
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; クリスタル
 
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=== アイテム関係 ===
: 不思議な力を持つ結晶。世界中のありとあらゆるものを支える存在になっている。
 
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; ポーション
; ギル
 
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: HPを回復するアイテム。上位に「ハイポーション」や「エクスポーション」がある。
: 通貨単位。
 
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; エーテル
; [[ポーション (ファイナルファンタジー)|ポーション]]
 
: HPを回復するアイテム。上位に「ハイポーション」「エクスポション」等がある。2006年に[[サントリー]]が「ファイナファンXII ポーションとして商品化し、以降もたびたびションの名付けられた飲み物が実際に商品化されている。
+
: MPを回復するアイテム。上位に「エールターハイエテルなどる。
; [[エーテル]]
+
; エリクサ
  +
: 1人のHP・MPを完全回復するアイテム。上位に「ハイエリクサー」、この効果を味方全体に及ぼす「ラストエリクサー」もある。『FFII』では「エリクシャー」という表記だが効果は同じ。ただし『FFXI』のみ効果が低くHP、MP共に最大値の4分の1しか回復せず、ハイエリクサーで半分回復し、ラストエリクサーで初めて全回復する(使用者のみ)。
: MPを回復するアイテム。上位に「エーテルドライ」や「ハイエーテル」がある。
 
  +
; フェニックスの尾
; [[エリクサー]]
 
  +
: 死亡した者(戦闘不能になった者)を生き返らせることができるアイテム。上位に「メガフェニックス」や「フェニックスの羽」、「ラストフェニックス」がある。
: 一人のHP・MPを完全回復するアイテム。この効果を味方全体に及ぼす「ラストエリクサー」もある。『FFII』では「エリクシャー」という表記だが効果は同じ。ただし『FFXI』のみ効果が低くHP、MP共に最大値の4分の1しか回復せず、ハイエリクサーで半分回復し、ラストエリクサーで初めて全回復する(使用者のみ)。
 
  +
; テント
; [[飛空艇]]
 
  +
: 味方全員のHP・MP・ステータス異常を回復できるアイテム。ただし、フィールドマップやセーブポイントでしか使えない。「コテージ」として登場することもある。
: はるか上空を高速で移動する乗り物。実在する[[飛行艇]]と名前は似ているが別物。
 
  +
; 金の針
  +
: 味方1人の石化を回復するアイテム。石の敵に使用すると「暗黒回帰」で即死させる。
  +
;エクスカリバー
  +
:最強装備として、シリーズに出てくる装備(Ⅳ以降){{要出典|date=2016年12月}}。
  +
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=== 登場キャラクター ===
 
; [[シド (ファイナルファンタジー)|シド]]
 
; [[シド (ファイナルファンタジー)|シド]]
: FFシリーズを通して登場するキャラクターの名前。『FFII』から登場している。各作品で設定は違うものの、なんらかの形で主人公達に協力または敵対し、飛空艇に関わる事が多い。時にはプレイヤーキャラクターであったり、敵として戦うボスキャラクターである事もある。シドがプレイヤーキャラクターである作品は、『FFIV』『FFVII』『FFタクティクス』。『FFI』の原作には登場していなかったが、GBA版『FFI・IIアドバンス』やPSP版『FFI』では、村人の話の中で天空人「ルフェイン人」の先祖だとされている。
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: FFシリーズを通して登場するキャラクターの名前。『FFII』から登場している。各作品で設定は違うものの、なんらかの形で主人公達に協力または敵対し、特に飛空艇に関わる事が多い。時にはプレイヤーキャラクターであったり、敵として戦うボスキャラクターである事もある。シドがプレイヤーキャラクターである作品は、『FFIV』『FFVII』『FFタクティクス』。『FFI』の原作には登場していなかったが、GBA版『FFI・IIアドバンス』やPSP版『FFI』では、村人の話の中で天空人「ルフェイン人」の先祖だとされている。
; ハイウインド(ハイウィンド)
 
: 『FFII』『FFIV』『FFV』『FFVII』に登場するキャラクターの名前。空にちなむキャラクターに付けられていることが多い。『FFVII』では飛空艇の名前でもある。ゲーム中では登場しないものの、設定として付けられているキャラクターもいる。なお、シリーズによって「イ」か「ィ」で表記ゆれがある。
 
 
; [[チョコボ]]
 
; [[チョコボ]]
: 『FFII』から登場した、大型の鳥のような生き物。移動に利用できる。独特の体臭をもち、「クエ」と鳴く(『FFV』以降)。さまざまな形で人間と共存しており、FFシリーズのマスコット的存在となっている。チョコボが主に活躍するスピンオフ作品については''[[#チョコボシリーズ]]''の節を参照。
+
: 『FFII』から登場した、大型の鳥のような生き物。移動に利用できる。独特の体臭をもち、「クエ」と鳴く(『FFV』以降)。さまざまな形で人間と共存しており、FFシリーズのマスコット的存在となっている。チョコボが主に活躍するスピンオフ作品については''[[#チョコボシリーズ]]''の節を参照。
 
; [[モーグリ (ファイナルファンタジー)|モーグリ]]
 
; [[モーグリ (ファイナルファンタジー)|モーグリ]]
 
: 『FFIII』から登場した、小型の白い生き物。「クポー!」と鳴き(FC版『FFIII』を除く)、作品によっては人間の言葉をしゃべる。人目を避け隠れ住む場合がほとんどだが、『FFIX』や、『FFXI』、『FFXII』などでは、世界規模の独自の文化を形成し人間と共存する。
 
: 『FFIII』から登場した、小型の白い生き物。「クポー!」と鳴き(FC版『FFIII』を除く)、作品によっては人間の言葉をしゃべる。人目を避け隠れ住む場合がほとんどだが、『FFIX』や、『FFXI』、『FFXII』などでは、世界規模の独自の文化を形成し人間と共存する。
  +
; [[ギルガメッシュ (ファイナルファンタジー)|ギルガメッシュ]]
  +
: 『FFV』から登場したキャラクター。FFV以外に関しては、『FFI・II アドバンス』のようにFFVのキャラクターとしてゲスト出演する場合や、『FFXII』のようにキャラクターを作り直す場合などがあり、設定はシリーズ毎に大きく異なる。
  +
  +
=== 主なモンスター ===
  +
<!--単独記事があるもの、単独記事があったもの、詳細な説明がリンク先にあるものに絞る-->
  +
* アダマンタイマイ - [[カメ|亀]]のような姿のモンスター
  +
* [[クァール|クアール]]
  +
* [[サボテンダー (ファイナルファンタジー)|サボテンダー]]
  +
* 鉄巨人 - 巨大な鉄の鎧のような姿のモンスター
  +
* [[トンベリ]]
  +
* [[モルボル]]
  +
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=== システム関係 ===
 
; [[ジョブ (ファイナルファンタジー)|ジョブ]]
 
; [[ジョブ (ファイナルファンタジー)|ジョブ]]
 
: 特殊な能力を持つ職業のこと。FFシリーズにおいては[[キャラクタークラス]]の意味で使用されている。『FFI』『FFIII』『FFV』『FFXI』に登場するほか、『FFXII』ではインターナショナル版に追加されている。同義に『FFX-2』の'''ドレス'''がある。また『FFIV』『FFVI』のメニュー画面では、キャラクターごとにそれぞれ「肩書き」が表示されるが、こちらもジョブとほぼ同義のものである。例「戦士」「[[黒魔道士]]」など。同名のジョブであっても作品によって扱いが大きく異なる場合もある。
 
: 特殊な能力を持つ職業のこと。FFシリーズにおいては[[キャラクタークラス]]の意味で使用されている。『FFI』『FFIII』『FFV』『FFXI』に登場するほか、『FFXII』ではインターナショナル版に追加されている。同義に『FFX-2』の'''ドレス'''がある。また『FFIV』『FFVI』のメニュー画面では、キャラクターごとにそれぞれ「肩書き」が表示されるが、こちらもジョブとほぼ同義のものである。例「戦士」「[[黒魔道士]]」など。同名のジョブであっても作品によって扱いが大きく異なる場合もある。
 
; [[ファイナルファンタジーのアビリティシステム|アビリティ]]
 
; [[ファイナルファンタジーのアビリティシステム|アビリティ]]
 
: 何らかの方法で習得した特殊な能力や技。自分自身の装備枠の許す限り設定しておける。
 
: 何らかの方法で習得した特殊な能力や技。自分自身の装備枠の許す限り設定しておける。
  +
; クリティカルヒット
; たたかう
 
  +
: 通常の物理攻撃(たたかう)を選択した際、まれに発生する大ダメージを与える攻撃。通常の2倍ほどのダメージを与えられる。「運」などのステータスが関わってくる。
: いわゆる「打撃」のこと。武器または素手で攻撃する。最も基本的なコマンドと言える。シリーズやジョブによってはアビリティとしてセットや取り外しが可能な場合もある。
 
 
; [[ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣|召喚獣]]
 
; [[ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣|召喚獣]]
 
: [[召喚魔術|召喚]]士がアビリティで「召喚」することによって現れる強大な存在。人、獣、竜などさまざまな形状で現れ、通常の魔法では得られない絶大な効果を発揮することが多い。
 
: [[召喚魔術|召喚]]士がアビリティで「召喚」することによって現れる強大な存在。人、獣、竜などさまざまな形状で現れ、通常の魔法では得られない絶大な効果を発揮することが多い。
; 戦闘不能
 
: HPが0である状態。倒れてしまい、行動することができなくなる状態。FC版『III』までは当時の多くのRPG同様、この状態を「死亡」と表現していたが、『FFIV』以降は物語中の死亡と区別するためこの表現に変更された。システム的には「死亡」とほぼ同じ。
 
 
; セーブポイント
 
; セーブポイント
 
: 『FFIV』以降に登場する。フィールドマップ以外でプレイ経過を記録したり、テントを張って休息したりできる地点である。基本的には特殊な結界・物質であることが多いが、『FFIX』ではモーグリがこの役割を代行している。『FFX』や『FFXII』では触れるだけで状態異常やHP・MPが全回復する。なお、オンラインゲームである『FFXI』にはセーブポイントは存在せず、替わりに戦闘不能時やデジョンなどの魔法を使用した際に戻ることができるホームポイントが存在する。
 
: 『FFIV』以降に登場する。フィールドマップ以外でプレイ経過を記録したり、テントを張って休息したりできる地点である。基本的には特殊な結界・物質であることが多いが、『FFIX』ではモーグリがこの役割を代行している。『FFX』や『FFXII』では触れるだけで状態異常やHP・MPが全回復する。なお、オンラインゲームである『FFXI』にはセーブポイントは存在せず、替わりに戦闘不能時やデジョンなどの魔法を使用した際に戻ることができるホームポイントが存在する。
; [[ラグナロク (曖昧さ回避)|ラグナロク]]
+
; ラグナロク
 
: [[北欧神話]]の「[[ラグナロク|神々の黄昏]]」を意味する、
 
: [[北欧神話]]の「[[ラグナロク|神々の黄昏]]」を意味する、
 
:* 架空の[[剣]] - ''[[ラグナロク (ファイナルファンタジー)]]を参照。''
 
:* 架空の[[剣]] - ''[[ラグナロク (ファイナルファンタジー)]]を参照。''
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== 主なスタッフ ==
 
== 主なスタッフ ==
* [[坂口博信]] - FFシリーズの生みの親。歴代作品のプロデューサー・ディレクターなどを数多く務める。
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* [[坂口博信]] - FFシリーズの生みの親。『[[ファイナルファンタジーX-2]]』までの歴代作品のプロデューサー・ディレクターなどを数多く務める。
* [[植松伸夫]] - FFシリーズのBGMの作曲を手がける。『FFI』『FFX』まではメインコンポーザー。『FFXI』の一部、『FFXII』の挿入歌を担当。
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* [[植松伸夫]] - FFシリーズのBGMの作曲を手がける。『FFI』-『FFX』まではメインコンポーザー。『FFXI』の一部、『FFXII』の挿入歌を担当。
 
* [[天野喜孝]] - 『FFVI』までと『FFIX』のキャラクターデザイン、全作品のイメージイラストなど。
 
* [[天野喜孝]] - 『FFVI』までと『FFIX』のキャラクターデザイン、全作品のイメージイラストなど。
* [[田中弘道 (プロデューサー)|田中弘道]] - 『FFI』『FFIII』のゲームデザイン、『FFXI』『FFXIV』のプロデューサーなど。
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* [[田中弘道 (プロデューサー)|田中弘道]] - 『FFI』-『FFIII』のゲームデザイン、『FFXI』『FFXIV』のプロデューサーなど。
* [[渋谷員子]] - 『FFI』『FFVI』のグラフィック、『FFIV』『FFV』のパッケージイラストなど。
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* [[渋谷員子]]<ref>{{Cite web|date=2013-03-16|title=「最近目指しているのは,洗練された美しいドット絵,ですね」――FF誕生以前から,アルバム「FINAL FANTASY TRIBUTE ~THANKS~」までを,スクウェア・エニックスのデザイナー・渋谷員子氏に振り返ってもらった|url=http://www.4gamer.net/games/064/G006480/20130227073/|publisher=[[4Gamer.net]]|accessdate=2013-03-16}}</ref> - 『FFI』-『FFVI』のグラフィック、『FFIV』『FFV』のパッケージイラストなど。
* [[寺田憲史]] - 『FFI』『FFIII』のシナリオライター。
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* [[寺田憲史]] - 『FFI』-『FFIII』のシナリオライター。
* [[ナーシャ・ジベリ]] - 『FFI』『FFIII』のメインプログラマー。
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* [[ナーシャ・ジベリ]] - 『FFI』-『FFIII』のメインプログラマー。
 
* [[石井浩一]] - 『FFI』の企画コンセプト、『FFII』のゲームデザイン、『FFIII』のジョブデザイン、設定など。サイドビュー戦闘画面の発案者。チョコボとモーグリの生みの親。
 
* [[石井浩一]] - 『FFI』の企画コンセプト、『FFII』のゲームデザイン、『FFIII』のジョブデザイン、設定など。サイドビュー戦闘画面の発案者。チョコボとモーグリの生みの親。
 
* [[伊藤裕之]] - FFシリーズのゲームデザイナー。ATB、アビリティ、アクセサリシステム等の生みの親。
 
* [[伊藤裕之]] - FFシリーズのゲームデザイナー。ATB、アビリティ、アクセサリシステム等の生みの親。
 
* [[河津秋敏]] - 『FFI』『FFII』ゲームデザイン、『FFCC』プロデューサーなど。
 
* [[河津秋敏]] - 『FFI』『FFII』ゲームデザイン、『FFCC』プロデューサーなど。
* [[北瀬佳範]] - 『FFVI』『FFVIII』のディレクター。『X』、『XIII』のプロデューサーなど。
+
* [[北瀬佳範]] - 『FFVI』-『FFVIII』のディレクター。『X』、『XIII』のプロデューサーなど。
 
* [[野村哲也]] - モンスター・キャラクターデザイン、ディレクターなど。
 
* [[野村哲也]] - モンスター・キャラクターデザイン、ディレクターなど。
* [[野島一成]] - 『FFVII』、『FFVIII』、『FFX』、『FFXIIIのシナリオター。
+
* [[吉田明彦]] - 『FFIII(DS版)』、『FFXII』、『FFXIV』、『FFTキャターデザインなど
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* [[吉田直樹]] - 『FFXIV』『FFXIV:新生エオルゼア』『FFXIV:蒼天のイシュガルド』『FFXIV:紅蓮のリベレーター』のプロデューサー兼ディレクターなど。
 
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**吉田直樹はスクウェア・エニックスの2018年4月現在、取締役 兼 執行役員となっている
== 主なモンスター ==
 
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* [[野島一成]] - 『FFVII』、『FFVIII』、『FFX』、『FFXV』のシナリオライター。
[[ファイナルファンタジー|第1作]]から『[[ファイナルファンタジーXIII|XIII]]』までの13作品のうち、過半数である7作品以上に登場しているもの(五十音順)。多くのキャラクターの名前が[[ギリシャ神話]]、[[聖書]]、[[童話]]、各[[宗教]]などから引用されているが、姿は必ずしも引用元と一致しない。
 
  +
* [[神谷智洋]] -サウンド『FFII』、『FFX』、『FFVIII』、『FFIX』『FFVIII』『FFXIV』
* [[アーリマン]]/[[フロータイボール]]
 
* アダマンタイマイ - [[カメ|亀]]のような姿のモンスター
 
* [[オチュー]]
 
* [[キマイラ]]
 
* [[クァール|クアール]]
 
* [[クラーケン]]
 
* [[コカトリス]]
 
* [[ゴブリン]]
 
* [[サハギン]]
 
* [[サボテンダー (ファイナルファンタジー)|サボテンダー]]
 
* [[スケルトン (怪物)|スケルトン]]
 
* 鉄巨人 - 巨大な鉄の鎧のような姿のモンスター
 
* [[ティアマット]]
 
* [[テュポン|テュポーン]]
 
* [[ドラゴン|レッドドラゴン]]
 
* [[トンベリ]]
 
* [[プリン]]
 
* [[ベヒーモス]]
 
* [[ボム]]
 
* [[ミノタウロス]]
 
* [[モルボル]]
 
   
 
== タイトルロゴ ==
 
== タイトルロゴ ==
 
[[ロゴタイプ|タイトルロゴ]]は『FFIV』から統一したスタイルを採用している。ほぼ同一の[[書体]]のアルファベットで書かれたタイトルの背後にイラストが配置される。イラストは、各タイトルのテーマを暗示するものが多い。『FFI』、『FFII』、『FFIII』のリメイク版でもこの統一ロゴが使用されている。
 
[[ロゴタイプ|タイトルロゴ]]は『FFIV』から統一したスタイルを採用している。ほぼ同一の[[書体]]のアルファベットで書かれたタイトルの背後にイラストが配置される。イラストは、各タイトルのテーマを暗示するものが多い。『FFI』、『FFII』、『FFIII』のリメイク版でもこの統一ロゴが使用されている。
   
『FFIV』はDSのリメイク版でロゴが変更となった。『FFI』、『FFII』のPSPリメイク版のロゴはイラストのモデル自体は同じだが、新たに描き起こされている初公開された時点では『FFXII』のような巨大なイラストだったが、発売直前に自重した大きさのロゴが新規に設定された
+
『FFIV』はDSのリメイク版でロゴが変更となった。『FFI』、『FFII』のPSPリメイク版のロゴはイラストのモデル自体は同じだが、新たに描き起こされている初公開された時点では『FFXII』のような巨大なイラストだったが、発売直前に縮小された。
   
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FFCCシリーズでの統一ロゴのイラストは、GC版『FFCC』を除いて中央ではなく右側に配置されている。また、Wiiウェアの2作品はFFCCの表記が小さく副題が大きい。
FC版の『FFI』のロゴは「ファイナルファンタジー」とカタカナで書かれたもので、フォントもまったく異なっている。『FFII』、『FFIII』ではアルファベットをデザイン化した独自のロゴが使用され、こちらも現在のフォーマットとは大きく異なる。タイトルロゴの背後にイラストも配置されていない。『FFI』~『FFIV』では、ゲーム中に表示されるタイトルは商品パッケージのロゴとは別のデザインが使用されている。<!--因みに、オリジナル版の商品パッケージには、それぞれ「光の戦士のひとり」(『I』『III』)「フリオニール」(『II』)が描かれている。--><!--タイトルロゴの解説からは外れます-->また、FFTシリーズのタイトルロゴもFFシリーズのものとはフォーマットが異なる。
 
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FC版の『FFI』のロゴは「ファイナルファンタジー」とカタカナで書かれたもので、フォントもまったく異なっている。『FFII』、『FFIII』ではアルファベットをデザイン化した独自のロゴが使用され、これらも『FFIV』以後のフォーマットとは大きく異なる。タイトルロゴの背後にイラストも配置されていない。『FFI』-『FFIV』では、ゲーム中に表示されるタイトルは商品パッケージのロゴとは別のデザインが使用されている。<!--因みに、オリジナル版の商品パッケージには、それぞれ「光の戦士のひとり」(『I』『III』)「フリオニール」(『II』)が描かれている。--><!--タイトルロゴの解説からは外れます-->また、FFTシリーズのタイトルロゴもFFシリーズのものとはフォーマットが異なる。
   
 
下記は、統一ロゴの一覧。
 
下記は、統一ロゴの一覧。
 
 
{| class="wikitable" border="1"
 
{| class="wikitable" border="1"
 
! 作品名(略称) !! タイトルイラスト !!デザイナー
 
! 作品名(略称) !! タイトルイラスト !!デザイナー
 
|-
 
|-
|FFI(WSC版、PS版)||rowspan="2"|光の戦士のひとり||rowspan="21"|[[天野喜孝]]
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|FFI(WSC版、PS版)||rowspan="2"|光の戦士のひとり||rowspan="23"|[[天野喜孝]]
 
|-
 
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|FFI(PSP版)
 
|FFI(PSP版)
557行目: 368行目:
 
|FFII(PSP版)
 
|FFII(PSP版)
 
|-
 
|-
|FFIII(DS版)||光の戦士のひとり<!--ルーネスではない-->
+
|FFIII(DS版)||光の戦士のひとり
 
|-
 
|-
 
|FFIV||カイン
 
|FFIV||カイン
583行目: 394行目:
 
|FFXIII||パルスに落ちたコクーン
 
|FFXIII||パルスに落ちたコクーン
 
|-
 
|-
  +
|FFXIII-2||ライトニングとカイアス
|FFヴェルサスXIII||眠る人物
 
 
|-
 
|-
|FF零式||人差し指を合わせようとするふたりの人物<ref>『FFアギトXIII』から『FF零式』へのタイトル変更と共に、イラストの色彩も変わっている。</ref>
+
|FF零式||人差し指を合わせようとするふたりの人物<ref group="注">『FFアギトXIII』から『FF零式』へのタイトル変更と共に、イラストの色彩も変わっている。</ref>
 
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|-
 
|FABULA NOVA CRYSTALLIS||有翼の人物
 
|FABULA NOVA CRYSTALLIS||有翼の人物
 
|-
 
|-
 
|FFXIV||武器を持つ冒険者達
 
|FFXIV||武器を持つ冒険者達
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|-
  +
|FFXIV 蒼天のイシュガルド||ドラゴン状の生物と戦う冒険者達、その後ろにイシュガルド城
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  +
|FFXV||ルナフレーナ(エンディングでノクティスが追加される)
  +
|-
  +
|FFIV THE AFTER||2つの月||
 
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|FFVII AC||メテオとフェンリル([[オートバイ]])の車輪を合わせたもの||[[直良有祐]]
 
|FFVII AC||メテオとフェンリル([[オートバイ]])の車輪を合わせたもの||[[直良有祐]]
597行目: 414行目:
 
|DC FFVII||[[ケルベロス]]の頭部
 
|DC FFVII||[[ケルベロス]]の頭部
 
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|CC FFVII||晴れ
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|CC FFVII||
 
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|-
 
|FFXII RW||飛空艇と有翼の人物を合わせたもの||[[上国料勇]]
 
|FFXII RW||飛空艇と有翼の人物を合わせたもの||[[上国料勇]]
 
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  +
|ライトニング リターンズ FFXIII||クリスタル<ref group="注">タイトルフォントはこれまでのFFシリーズと異なる。</ref>||
|DFF||調和の女神コスモスと混沌の神(FFI)のカオス||天野喜孝
 
 
|-
 
|-
 
|FFT||rowspan="2"|[[ジョブ (ファイナルファンタジー)|ジョブキャラクター]](複数人)||rowspan="2"|[[吉田明彦]]
 
|FFT||rowspan="2"|[[ジョブ (ファイナルファンタジー)|ジョブキャラクター]](複数人)||rowspan="2"|[[吉田明彦]]
611行目: 428行目:
 
|FFTA2 封穴のグリモア|||吉田明彦
 
|FFTA2 封穴のグリモア|||吉田明彦
 
|-
 
|-
|FFCC||ミルラの樹||rowspan="3"|[[板鼻利幸]]
+
|FFCC||ミルラの樹||rowspan="2"|[[板鼻利幸]]
 
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|-
|FFCC RoF||ユーリィとチェリンカ(イラストは極めて右側に配置)<br/>背景はシングルプレイヤーモードの登場キャラクターたち
+
|FFCC RoF||ユーリィとチェリンカ<br/>背景はシングルプレイヤーモードの登場キャラクターたち
 
|-
 
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  +
|FFCC EoT||猫とクリスタル||
|小さな王様と約束の国 FFCC||城と城下町(イラストは極めて右側に配置)<br/>FFCCの表記は小さく副題が大きい
 
  +
|-
  +
|小さな王様と約束の国 FFCC||城と城下町||
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|-
  +
|光と闇の姫君と世界征服の塔 FFCC||世界征服の塔||
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|-
  +
|DFF、DDFF||調和の女神コスモスと混沌の神カオス||天野喜孝
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|-
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|シアトリズムFF||調和の女神コスモスと混沌の神カオス<ref group="注">ただし、2体は[[デフォルメ]]調に描かれている。</ref>、中央には音符||モンスターオクトパス
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  +
|ファイナルファンタジー レジェンズ||ソールと謎の人物||天野喜孝
  +
|-
  +
|FFブリゲイド||飛空艇||
 
|}
 
|}
  +
* "FABULA NOVA CRYSTALLIS" は作品名ではなく開発プロジェクトの名称であるが、統一ロゴを使用している。
 
* "FABULA NOVA CRYSTALLIS"は作品名ではなく開発プロジェクトの名称であるが、統一ロゴを使用している。
 
 
* リメイク版でオリジナル版とは異なるデザインのロゴを使用しているのは以下の通り:
 
* リメイク版でオリジナル版とは異なるデザインのロゴを使用しているのは以下の通り:
 
** WSC版、PS版、PSP版『ファイナルファンタジー』
 
** WSC版、PS版、PSP版『ファイナルファンタジー』
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** DS版『ファイナルファンタジーIV』
 
** DS版『ファイナルファンタジーIV』
 
** 『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』
 
** 『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』
  +
*[[ディシディア ファイナルファンタジー|ディシディアシリーズ]]、[[シアトリズム ファイナルファンタジー|シアトリズムシリーズ]]ではオリジナル版のデザインが使用されている。
   
== 主人公の名前 ==
+
== 評価 ==
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{{Video game series reviews
本シリーズでは、初代『FFI』など一部の作品を除き、基本的に1作品につき1人の[[主人公]]が存在するが、各作品ごとに年齢も性格も生い立ちも異なる。ドラゴンクエストシリーズの主人公と異なり、多くの作品において[[デフォルト]]の名前が設定されており、『FFXII』『FFXIII』などを除くほとんどの作品においてはプレイヤーが名前を変更することも可能である。なお、FC版『FFII』およびSFC版『FFV』では、ゲーム内の名前入力画面では設定上のデフォルト名が入力されておらず、空欄になっている。
 
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|game1 = [[ファイナルファンタジー]]
  +
|fam1 = (FC) 34/40<ref>{{cite web |url=http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=8208 |language=Japanese |title=ファイナルファンタジーV [スーパーファミコン] |trans_title=Final Fantasy [Famicom] |accessdate=2015-09-05 |publisher=Famitsu}}</ref>
  +
|mc1 = (PSP) 67<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/psp/final-fantasy-anniversary-edition |title=''Final Fantasy'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60eANLbDq?url=http://www.metacritic.com/game/psp/final-fantasy-anniversary-edition |archivedate=2011年8月2日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(iOS) 74<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ios/final-fantasy |title=''Final Fantasy'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref>
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|game2 = [[ファイナルファンタジーII]]
  +
|fam2 = (FC) 35/40<ref name="geimin">{{cite web|title=Famitsu Hall of Fame|url=http://translate.google.co.uk/translate?hl=en&sl=ja&tl=en&u=http://geimin.net/da/db/cross_review/|work=Geimin|accessdate=7 February 2012}}</ref> <br> (PS) 27/40<ref>{{cite web|title=ファイナルファンタジーII (PS)|work=[[Famitsu]]|url=http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=2549|accessdate=2015-01-12}}</ref>
  +
|mc2 = (PSP) 63<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/psp/final-fantasy-ii-anniversary-edition |title=''Final Fantasy II'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60eBl0kYx?url=http://www.metacritic.com/game/psp/final-fantasy-ii-anniversary-edition |archivedate=2011年8月2日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(iOS) 73<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ios/final-fantasy-ii |title=''Final Fantasy II'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref>
  +
|game3 = [[ファイナルファンタジーIII]]
  +
|fam3 = (FC) 36/40<ref>{{cite journal |title=30 Point Plus: ファイナルファンタジーIII |journal=Weekly Famicom Tsūshin |issue=299 |page=38 |date=1994-09-09}}</ref><br />(DS) 34/40<ref name="Fami" /><br />(PSP) 33/40<ref>{{cite web |url=http://gamingeverything.com/28870/famitsu-review-scores-91112-littlebigplanet-vita-final-fantasy-iii-psp/ |title=Gaming Everything » Blog Archive » Famitsu review scores (9/11/12) – LittleBigPlanet Vita, Final Fantasy III PSP |publisher=Gaming Everything |date=2012-09-11 |accessdate=2012-10-22}}</ref>
  +
|mc3 =(DS) 77<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ds/final-fantasy-iii |title=''Final Fantasy III'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60eBqOR77?url=http://www.metacritic.com/game/ds/final-fantasy-iii |archivedate=2011年8月2日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(PC) 68<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/pc/final-fantasy-iii |title=''Final Fantasy III'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref><br>(iOS) 80<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ios/final-fantasy-iii |title=''Final Fantasy III'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref>
  +
|game4 = [[ファイナルファンタジーIV]]
  +
|fam4 = (SFC) 36/40<ref>''スーパーファミコン SUPER FAMICOM - ファイナルファンタジーIV''. Weekly Famicom Tsūshin. No.225. Pg.90. 9 April 1993.</ref> <br> (DS) 35/40<ref name="geimin"/>
  +
|mc4 = (GBA) 85<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/final-fantasy-iv-advance |title=''Final Fantasy IV'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60eEVOcUQ?url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/final-fantasy-iv-advance |archivedate=2011年8月2日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(NDS) 85<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ds/final-fantasy-iv |title=''Final Fantasy IV'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60eESioZC?url=http://www.metacritic.com/game/ds/final-fantasy-iv |archivedate=2011年8月2日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(iOS) 89<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ios/final-fantasy-iv |title=''Final Fantasy IV'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref>
  +
|game5 = [[ファイナルファンタジーV]]
  +
|fam5 = (SFC) 34/40<ref>{{cite web |url=http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=2545 |language=Japanese |title=ファイナルファンタジーV [スーパーファミコン] |trans_title=Final Fantasy V [Super Famicom] |accessdate=2015-09-05 |publisher=Famitsu}}</ref> <br> (GBA) 32/40<ref>http://www.famitsu.com/cominy/?m=pc&a=page_h_title&title_id=2544</ref>
  +
|mc5 = (GBA) 83<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/final-fantasy-v-advance |title=''Final Fantasy V'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref><br>(iOS) 85<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ios/final-fantasy-v |title=''Final Fantasy V'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref>
  +
|game6 = [[ファイナルファンタジーVI]]
  +
|fam6 = (SFC) 37/40<ref name="geimin"/><br />(GBA) 31/40<ref name="Fami"/>
  +
|mc6 = (GBA) 92<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/final-fantasy-vi-advance |title=''Final Fantasy VI'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60kJpTdfk?url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/final-fantasy-vi-advance |archivedate=2011年8月6日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(iOS) 91<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/ios/final-fantasy-vi |title=''Final Fantasy VI'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60kJpTdfk?url=http://www.metacritic.com/game/game-boy-advance/final-fantasy-vi-advance |archivedate=2011年8月6日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game7 = [[ファイナルファンタジーVII]]
  +
|fam7 = (PS) 38/40<ref name="Fami">{{cite web |url=http://fs.finalfantasytr.com/search.asp?query=final+fantasy |title=Final Fantasy - famitsu Scores Archive |publisher=Famitsu Scores Archive |accessdate=July 16, 2008 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080714074152/http://fs.finalfantasytr.com/search.asp?query=final+fantasy |archivedate=2008年7月14日 |deadurl=yes |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|mc7 = (PS) 92<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation/final-fantasy-vii |title=''Final Fantasy VII'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60kJ51keF?url=http://www.metacritic.com/game/playstation/final-fantasy-vii |archivedate=2011年8月6日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game8 = [[ファイナルファンタジーVIII]]
  +
|fam8 = (PS) 37/40<ref>プレイステーション - ファイナルファンタジーVIII. Weekly Famitsu. No.915 Pt.2. Pg.6. 30 June 2006.</ref>
  +
|mc8 = (PS) 90<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation/final-fantasy-viii |title=''Final Fantasy VIII'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60kIo7I6R?url=http://www.metacritic.com/game/playstation/final-fantasy-viii |archivedate=2011年8月6日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game9 = [[ファイナルファンタジーIX]]
  +
|fam9 = (PS) 38/40<ref>プレイステーション - ファイナルファンタジーIX. Weekly Famitsu. No.915 Pt.2. Pg.16. 30 June 2006.</ref>
  +
|mc9 = (PS) 94<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation/final-fantasy-ix |title=''Final Fantasy IX'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60kIgcjKv?url=http://www.metacritic.com/game/playstation/final-fantasy-ix |archivedate=2011年8月6日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game10 = [[ファイナルファンタジーX]]
  +
|fam10 = (PS2) 39/40<ref>プレイステーション2 - ファイナルファンタジーX. Weekly Famitsu. No.915 Pt.2. Pg.63. 30 June 2006.</ref>
  +
|mc10 = (PS2) 92<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation-2/final-fantasy-x |title=''Final Fantasy X'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60kIYnMFH?url=http://www.metacritic.com/game/playstation-2/final-fantasy-x |archivedate=2011年8月6日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game11 = [[ファイナルファンタジーXI]]
  +
|fam11 = (PS2) 38/40<ref>''プレイステーション2 - ファイナルファンタジーXI''. Weekly Famitsu. No.915 Pt.2. Pg.77. June 30, 2006.</ref>
  +
|mc11 = (PS2) 85<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation-2/final-fantasy-xi |title=''Final Fantasy XI'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110805031452/http://www.metacritic.com/game/playstation-2/final-fantasy-xi |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(PC) 85<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/pc/final-fantasy-xi |title=''Final Fantasy XI'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110805031607/http://www.metacritic.com/game/pc/final-fantasy-xi |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(X360) 66<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/xbox-360/final-fantasy-xi |title=''Final Fantasy XI'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110805031720/http://www.metacritic.com/game/xbox-360/final-fantasy-xi |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game12 = [[ファイナルファンタジーXII]]
  +
|fam12 = (PS2) 40/40<ref>{{cite web| author=Lumb, Jonathan| date=2006-03-08| title=FF XII Scores Perfect In Famitsu| publisher=[[1UP.com]]| url=http://1up.com/do/newsStory?cId=3148658| accessdate=2006-08-13| archiveurl=https://www.webcitation.org/65Xa7XPa2?url=http://www.1up.com/news/xii-scores-perfect-famitsu| archivedate=2012年2月18日| deadurldate=2017年9月}}</ref>
  +
|mc12 = (PS2) 92<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation-2/final-fantasy-xii |title=''Final Fantasy XII'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110805032117/http://www.metacritic.com/game/playstation-2/final-fantasy-xii |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
|game13 = [[ファイナルファンタジーXIII]]
  +
|fam13 = (PS3) 39/40<ref name="Fam-XIII">{{cite web |title=First Final Fantasy Review Score Not So Perfect |work=[[IGN]] |publisher=[[News Corporation]] |last=Reilly |first=Jim |date=2009-12-08 |url=http://xbox360.ign.com/articles/105/1053314p1.html |accessdate=2009-12-08 |archiveurl=https://www.webcitation.org/5yVubQ94g?url=http://xbox360.ign.com/articles/105/1053314p1.html |deadurl=no |archivedate=2011年5月7日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref> <br> (X360) 39/40<ref name="Fam-XIII"/>
  +
|mc13 = (PS3) 83<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/playstation-3/final-fantasy-xiii |title=''Final Fantasy XIII'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60hX3TBbP?url=http://www.metacritic.com/game/playstation-3/final-fantasy-xiii |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(X360) 82<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/xbox-360/final-fantasy-xiii |title=''Final Fantasy XIII'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60hX4d1SK?url=http://www.metacritic.com/game/xbox-360/final-fantasy-xiii |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref><br>(PC) 65<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/pc/final-fantasy-xiii |title=''Final Fantasy XIII'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011}}</ref>
  +
|game14 = [[ファイナルファンタジーXIV]]
  +
|fam14 = (PC) –
  +
|mc14 = (PC) 49<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/game/pc/final-fantasy-xiv-online |title=''Final Fantasy XIV'' Reviews |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=August 6, 2011 |archiveurl=https://www.webcitation.org/60hXG8SIw?url=http://www.metacritic.com/game/pc/final-fantasy-xiv-online |archivedate=2011年8月5日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
  +
}}
   
  +
幅広いファン層を誇り、歌手の[[加山雄三]]や[[ノーベル物理学賞]]受賞者の[[小柴昌俊]]も、本シリーズのファンであると公言している。
以下ではゲーム中に表示される名前を主に記載し、設定上の[[名字]]などは省略する。デフォルト名が存在しない主人公キャラクターの場合は括弧内に設定上の役柄などを記載する。
 
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{{節スタブ}}
  +
  +
== 販売 ==
  +
第1作『ファイナルファンタジー』から第6作『[[ファイナルファンタジーVI]]』までは、一貫して[[任天堂]]の家庭用ゲーム機([[ファミリーコンピュータ]]、[[スーパーファミコン]])向けにソフトが開発・販売されていた。しかし『[[ファイナルファンタジーVII]]』以降は、[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]のゲーム機である[[PlayStationシリーズ]]向けソフトとして開発・販売されている。[[クロスプラットフォーム|マルチプラットフォーム]]化により、『[[ファイナルファンタジーXIII]]』シリーズでは[[マイクロソフト]]の[[Xbox 360]]向けにも開発・販売されている。
  +
  +
以前は、PS3などの家庭用ゲーム機のスペックに合わせて開発されていたが、『[[ファイナルファンタジーXV]]』などでは[[Microsoft DirectX|DirectX]](PC)上でオリジナルを作り、そこから最適な移植を行う方針に変更されている<ref>{{Cite web|date=2013-06-24|title=『ファイナルファンタジーXV』野村哲也氏インタビュー完全版&画面写真も一挙公開|url=http://www.famitsu.com/news/201306/24035505.html|publisher=[[ファミ通]]|accessdate=2013-07-19}}</ref>。
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=== 任天堂との関係 ===
  +
『ファイナルファンタジーVII』をPlayStationで開発したことをきっかけに、それまでハードウェアを供給し続けてきた任天堂とスクウェアは険悪な関係になった。これは、大容量のメディアを採用したハードを求めていたスクウェアの開発姿勢と任天堂の方針が大きく食い違っていた事が原因だった、と後のインタビューで語られている(そのためスーパーファミコンの末期のスクウェアタイトルは、ソフトの発売スケジュールが全て繰り上げられた)。詳細は[[スクウェア・エニックス#任天堂との関係]]参照。
  +
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これ以降、長らくスクウェアは任天堂のハードでFFシリーズを開発することはなかった。その中で、携帯ゲーム機市場においてスクウェアは大きな苦戦を強いられることとなる。2000年以降、スクウェアはFFシリーズの[[スピンオフ]]作品である『[[はたらくチョコボ]]』を皮切りに[[バンダイ]]の携帯ゲーム機である[[ワンダースワン]]に参入し、その後FFシリーズ初の[[リメイク]]作品をリリース。しかし、携帯ゲーム機市場における任天堂の[[ゲームボーイ]]シリーズの圧倒的優位は揺るぐことがなく、ワンダースワン自体が短命ハードとして市場から姿を消していった。
  +
  +
代表取締役社長が[[和田洋一 (スクウェア・エニックス)|和田洋一]]に交代、方針転換してからは関係が改善し、ゲームボーイアドバンス用ソフトとして外伝的作品『[[ファイナルファンタジータクティクスアドバンス]]』や『[[チョコボランド]]』などがリリースされる。その後、スクウェアと[[エニックス]]の合併を経て、ゲームキューブ用ソフト『[[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]]』が発売。任天堂ハードでの新作FFとしてシリーズ化されている。
  +
  +
また、[[2004年]]からはナンバリングタイトルの[[移植 (ソフトウェア)|移植]]・リメイク作品が任天堂の携帯ゲーム機向けに発売されるようになった。同年7月には『[[ファイナルファンタジーI・II]] アドバンス』を発売。[[2005年]][[10月]]には『[[ファイナルファンタジーIV]] アドバンス』の[[ゲームボーイアドバンス]]での発売を発表すると共に "Finest FANTASY for ADVANCE" というキャッチフレーズで「携帯機完全移植計画」を開始。ゲームボーイアドバンス向けには2006年10月に『[[ファイナルファンタジーV]]』、同年11月に『ファイナルファンタジーVI』の移植版が、[[ニンテンドーDS]]向けには2006年[[8月]]に『[[ファイナルファンタジーIII]]』、[[2007年]][[12月]]に『ファイナルファンタジーIV』のリメイク版が発売された。
  +
  +
一方で、ナンバリング作品がPSプラットフォームとXboxプラットフォームの両方で発売されるようになった現在でも、任天堂ハードでは『[[ファイナルファンタジーVII]]』以降のナンバリング作品は発売されていない。(例外として、PS2で発売された『[[ファイナルファンタジーXII]]』の派生作品として、『[[ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング]]』がニンテンドーDS向けに発売されている。)
  +
  +
[[ドラゴンクエストシリーズ]]が[[バーチャルコンソール]]を一切出さないのに対し、本シリーズはFC・SFC版の各種作品が各バーチャルコンソールで販売されている。
  +
  +
== 影響 ==
 
<!--
 
<!--
  +
=== 他作品への影響 ===
'''特異な自分の存在に悩み、仲間と旅をする事によって答えを見つける'''事だろう。
 
  +
{{節スタブ}}
↑特に初期作品においては共通していないと思うのですが-->
 
  +
; メインタイトル
 
  +
=== 他作品からの影響 ===-->
* [[ファイナルファンタジー]] - '''(光の戦士4名)''' - デフォルトの名前はない。1人の「主人公」は存在せず、パーティの4名が「光の戦士」として同列に扱われる。
 
  +
=== 『ドラゴンクエスト』との関係 ===
* [[ファイナルファンタジーII]] - '''フリオニール'''
 
  +
家庭用ゲーム機向けRPGとして先に人気を博したのは、登場の早かった『[[ドラゴンクエスト]]』である。同シリーズは、日本初の家庭用ゲーム機向けRPG作品であり、そのインパクトと影響は大きく、ファイナルファンタジーシリーズの生みの親である[[坂口博信]]はそのビジネス的成功を見て、「ファミコンでもRPGが作れると気づいた」と語っている。また、[[石井浩一]]も坂口が「ドラクエのようなRPGを作りたかった」と話していた、と述べている<ref>『[[週刊ファミ通]]』[[2月29日]][[増刊号]]特別付録『ファイナルファンタジー』生誕20周年記念冊子 FINAL FANTASY Festa! Files クリエーターインタビューより。</ref>。『ドラゴンクエスト』に遅れをとる形になったファイナルファンタジーシリーズの第1作は「ドラクエの亜種」と評価されることもあり、評価が固まらなかった。しかしその後、両シリーズは「競争」しながら独自の路線を確立していくことになり、両者は「2大RPG」と呼ばれるまでに成長する<ref>藤井大児「『ファイナル・ファンタジー』の誕生-株式会社スクウェアによる家庭用ゲーム・ソフト開発の事例-」(岡山大学経済学会雑誌、36巻1号)57頁以下参照。</ref>。本シリーズの日本におけるソフト累計販売本数は、『FFVII』(400万本)と『FFVIII』(370万本)においてトリプルミリオンを続けて記録していたが、『FFIX』以降は作品によっては販売本数を減らしている(『FFX』の300万本以外)<ref group="注">ただし、『FFIX』ではソフト発売前に情報規制があり、雑誌等での宣伝機会を失ったために前2作ほど売れなかった、という見方もある。詳しくは「[[ファイナルファンタジーIX#備考・関連情報]]」を参照。</ref>。これに対し、ドラゴンクエストシリーズは『DQVII』で400万本の大台を叩き出した後も、『DQVIII』でトリプルミリオン、『DQIX』ではシリーズ最高の432万本を達成している。ただし、DQの「一番売れているハードで売る」というコンセプトに対し、FFは「FFで新しいハードの普及率を伸ばす」というコンセプトとなっているほか、発売周期もDQよりも短いため、単純に比較することはできない。
* [[ファイナルファンタジーIII]] - '''(光の戦士4名)''' - FC版ではデフォルト名がなく、パーティの4名が「主人公」として同列に扱われる。[[ファイナルファンタジーIII (ニンテンドーDS)|DS版]]ではパーティの4名にデフォルト名があり、4人とも主人公という設定。
 
  +
* [[ファイナルファンタジーIV]] - '''セシル'''
 
  +
なお、DQの全世界累計売上のほとんどが日本国内の売上であるため、世界市場での累計出荷本数ではファイナルファンタジーシリーズの方が大幅に上回っている。また、世界的な市場別での販売本数を見た場合は、タイトル(開発チーム)によって売り上げが大きく異なる傾向も見られる<ref group="注">例として、日本国内ではシリーズ内で売れた部類に入る『FFIX』の販売本数が、北米では『FFX-2』よりも下である。</ref>。[[2003年]]4月1日、ファイナルファンタジーシリーズの発売元であるスクウェアとドラゴンクエストシリーズの発売元であるエニックスが合併。[[2004年]]12月に発売された『[[ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial]]』では両シリーズのキャラクターが共演し、2社合併の象徴ともいえる存在となった。
* [[ファイナルファンタジーV]] - '''バッツ'''
 
  +
* [[ファイナルファンタジーVI]] - '''全てのメインプレイヤーキャラクター14名''' - 公式では1人の「主人公」としては設定されておらず、全ての仲間が同列に扱われる。
 
  +
このような歩み寄りは見られるものの、それぞれのシリーズの独立性は失われることなく保たれている。2009年を例に見ると、『[[ドラゴンクエストIX 星空の守り人]]』が[[ニンテンドーDS]]で発売された一方で、ファイナルファンタジーシリーズは『[[ファイナルファンタジーXIII]]』が[[PlayStation 3]]で発売されており、両者の明確な路線の違いを見て取ることができる。
* [[ファイナルファンタジーVII]] - '''[[クラウド・ストライフ|クラウド]]'''
 
* [[ファイナルファンタジーVIII]] - '''スコール'''
 
* [[ファイナルファンタジーIX]] - '''ジタン'''
 
* [[ファイナルファンタジーX]] - '''[[ティーダ (ファイナルファンタジー)|ティーダ]]'''、インターナショナル版では'''Tidus'''
 
** [[ファイナルファンタジーX-2]] - '''[[ユウナ (ファイナルファンタジー)|ユウナ]]'''
 
* [[ファイナルファンタジーXI]] - '''([[冒険者]])''' - デフォルト名はなく、名無しの状態でEnterすると「Derke」等[[ランダム]]で表示される。
 
* [[ファイナルファンタジーXII]] - '''ヴァン'''、インターナショナル版では'''Vaan'''
 
* [[ファイナルファンタジーXIII]] - '''ライトニング'''
 
** [[ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII]] - '''ノクティス(通称ノクト)'''
 
* [[ファイナルファンタジーXIV]] - '''([[冒険者]])''' - 『FFXI』と同様デフォルト名はない。
 
『FFVII』以降のシリーズでは、一部の主人公の名前が[[天気|天候]]を意識した名前となっている。『FFVII』のクラウドは[[英語]]で[[雲]]、『FFVIII』の[[スコール]]は英語で[[熱帯]]地方における[[雨|大雨]]を伴う[[風|突風]]、『FFX』のティーダは[[沖縄県]]の方言で[[太陽]]、『FFXII』のヴァンは[[フランス語]]で[[風]]を意味する「vent」に由来、『FFXIII』のライトニングは英語で[[雷]]、『FFヴェルサスXIII』のノクティスは[[ラテン語]]で[[夜]]という意になっている。また、『FFIX』のジタンは[[サンスクリット語]]で[[命]]という意味。
 
; 外伝・外伝的タイトル
 
* [[ファイナルファンタジーIV THE AFTER 月の帰還]] - '''セオドア'''
 
* [[ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII]] - '''[[ヴィンセント・ヴァレンタイン|ヴィンセント]]'''
 
* [[クライシス コア ファイナルファンタジーVII]] - '''[[ザックス・フェア|ザックス]]'''
 
* [[ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング]] - '''ヴァン'''
 
* [[ファイナルファンタジータクティクス]] - '''ラムザ'''
 
* [[ファイナルファンタジータクティクスアドバンス]] - '''マーシュ'''
 
* [[ファイナルファンタジータクティクス A2 封穴のグリモア]] - '''ルッソ'''
 
* [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] - '''キアランをはじめとする8名''' - プレイヤーキャラを自分で選択するため、全てのキャラが同列に扱われる。
 
* [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト]] - '''ユーリィ'''
 
* [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム]] - '''キアランをはじめとする8名''' - プレイヤーキャラを自分で選択するため、全てのキャラが同列に扱われる。
 
* [[ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー]] - '''レイル'''
 
* [[小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] - '''レオ'''
 
* [[光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル]] - '''ミラ'''
 
* [[聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜]] - '''(ヒーロー)''' - デフォルト名はない。
 
* [[ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト]] - '''ザッシュ'''、北米版では'''Benjamin'''
 
* [[光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-]] - '''ブランド'''
 
* [[ファイナルファンタジー レジェンズ 光と闇の戦士]] - '''ソール'''
 
* [[チョコボの不思議なダンジョン]](第1作のみ) - '''プーレ'''
 
* その他チョコボシリーズ - '''チョコボ'''、またはデフォルト名なし
 
   
  +
=== その他 ===
== 他の作品からの影響とパロディ ==
 
 
; [[飛空艇]]
 
; [[飛空艇]]
: 『[[のび太の大魔境|ドラえもん のび太の大魔境]]』に登場する飛行船。造形が似ているだけでなく、『FFIV』ではまったく同じドリルタイプのバリエーションが登場している。
+
: 『[[ドラえもん のび太の大魔境]]』に登場する飛行船。造形が似ているだけでなく、『FFIV』ではまったく同じドリルタイプのバリエーションが登場している。
 
; [[召喚獣]]
 
; [[召喚獣]]
 
: 『[[半熟英雄]]』のエッグモンスター。当時はモンスターが味方になるというのは画期的だと言われていた。この設定をFFに輸入したのが召喚獣のルーツである。
 
: 『[[半熟英雄]]』のエッグモンスター。当時はモンスターが味方になるというのは画期的だと言われていた。この設定をFFに輸入したのが召喚獣のルーツである。
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: SF映画『[[ブレードランナー]]』の影響を受けたとスタッフが語っている。
 
: SF映画『[[ブレードランナー]]』の影響を受けたとスタッフが語っている。
 
; ダークナイト、ゴルベーザ、ジャッジ、(少し遠い意味で)シン
 
; ダークナイト、ゴルベーザ、ジャッジ、(少し遠い意味で)シン
: SF映画『[[スターウォーズ]]』シリーズの[[ダースベイダー]]。仮面の下の正体が実は身内というパターンが守られている。
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: SF映画『[[スターウォーズ]]』シリーズの[[ダースベイダー]]。仮面の下の正体が実は身内というパターンが守られている。
 
; [[ビッグス&ウェッジ]]
 
; [[ビッグス&ウェッジ]]
: SF映画『スターウォーズ』シリーズのデススターに突入する戦闘機部隊で主人公のルークと共に行動する傍役の名前を使用している。
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: SF映画『スターウォーズ』シリーズのデススターに突入する戦闘機部隊で主人公のルークと共に行動する傍役の名前を使用している。
 
; トロの剣
 
; トロの剣
 
: [[ドラゴンクエストシリーズ]]に登場するロトの剣のもじり。スクウェアとエニックスが合併した事によって可能となったもの。
 
: [[ドラゴンクエストシリーズ]]に登場するロトの剣のもじり。スクウェアとエニックスが合併した事によって可能となったもの。
  +
; [[アウディ・R8 (市販車)|アウディ R8]]
  +
: 『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』に登場する、実際に存在する自動車。映画と同じ仕様が日本円で50,000,015円+税で1台のみ販売された(取得にかかる費用などは含まれていない)。
  +
: 『FF』シリーズのみならず、あらゆるテレビゲーム関連のグッズとしては最高額の可能性がある商品である。
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=== 日本のゲーム市場に対する影響 ===
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{{出典の明記|section=1|date=2011年12月}}
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FFシリーズが市場に与えた直接的な影響としては、日本における据え置き型テレビゲームの機種の世代交代の牽引が挙げられる。
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これまでFFシリーズでは、当時の「次世代ハード」にプラットフォームを移して初の登場となる『[[ファイナルファンタジーIV]]』([[スーパーファミコン]])と『[[ファイナルファンタジーVII]]』([[PlayStation (ゲーム機)|PlayStation]])、『[[ファイナルファンタジーX]]』([[PlayStation 2]])までは、ハードが発売された初期に普及に貢献するという、言わば「起爆剤」のような役割を果たしている。その後、各社がこれに追随しソフト市場全体が活性化する、という流れの繰り返しを見せていた。
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  +
特に、[[1996年]]の「『FFVII』をPlayStationで開発する」というスクウェアの発表は、当時3社([[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]のPlayStation、[[セガ]]の[[セガサターン]]、任天堂の[[NINTENDO64]])がいずれも突破口を見出せず拮抗していたゲーム市場において、PlayStation当時の据え置き型ハード市場の勝利者とする大きなきっかけになった。一方でスクウェアと任天堂との確執を呼び、スクウェアは任天堂ハードからの撤退を余儀なくされ、2003年に[[エニックス]]と合併するまでの7年間、任天堂ハードでのニュータイトルリリースはなかった。以降の経緯については''[[#販売について]]''を参照。
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また、ゲーム内での表現において、常に革新的な技術を導入して[[ゲーマー]]に驚きをもたらすことで、ゲーム業界全体に与えた影響も大きい。PS版『FFVII』からはゲーム内に[[ムービー]]が導入され、以降の各作品は発売当時の映像制作技術としてはいずれも最先端の技術を誇っていた。このことによって、大容量や高画質を前面に出して売りにするという[[ゲーム機#第5世代(1990年代中盤 - 1990年代後半)|据え置き型ゲーム機第5世代]]の方向性の一つを決定付けることとなった。
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
 
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* [[ファイナルファンタジーシリーズの魔法形態]]
 
* [[ファイナルファンタジーシリーズの魔法形態]]
* [[アクティブタイムバトルシステム]]
 
* [[アビリティシステム]]
 
 
* [[サガシリーズ]]
 
* [[サガシリーズ]]
* [[聖剣伝説]]
 
 
* [[キングダム ハーツ シリーズ]]
 
* [[キングダム ハーツ シリーズ]]
  +
* [[いただきストリート]]
* [[チョコボ]]
 
* [[ドラゴンクエストシリーズ]]
 
* [[ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣]]
 
* [[ポーション (ファイナルファンタジー)|ポーション]]
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
   
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
* [http://www.square-enix.com/jp/title/finalfantasy/ 公式サイト]
+
* [http://www.finalfantasy.jp/ ファイナルファンタジーシリーズ公式サイト]
  +
* [http://www.playonline.com/ PlayOnline 公式サイト]
 
* [http://www.square-enix.co.jp/dissidia_012/ffhc/ FINAL FANTASY A Historical Compendium]
 
* [http://www.square-enix.co.jp/dissidia_012/ffhc/ FINAL FANTASY A Historical Compendium]
  +
* [http://www.jp.square-enix.com/ スクウェアエニックス公式サイト]
   
 
{{FinalFantasy}}
 
{{FinalFantasy}}
   
 
{{DEFAULTSORT:ふあいなるふあんたしい}}
 
{{DEFAULTSORT:ふあいなるふあんたしい}}
 
[[en:Final Fantasy]]
 
{{Wikipedia|ファイナルファンタジーシリーズ}}
 
 
[[Category:ファイナルファンタジー|*]]
 
[[Category:ファイナルファンタジー|*]]
  +
[[Category:日本のギネス世界記録]]

2018年6月3日 (日) 12:28時点における最新版

テンプレート:独自研究

ファイナルファンタジーシリーズ
ファイル:Final Fantasy wordmark.svg
ジャンル RPG
開発元 スクウェア
スクウェア・エニックス
発売元 スクウェア
→スクウェア・エニックス
主な製作者 坂口博信
天野喜孝
植松伸夫
田中弘道
渋谷員子
吉田明彦
河津秋敏
伊藤裕之
ナーシャ・ジベリ
板鼻利幸
浅野智也
時田貴司
浜渦正志
野村哲也
野島一成
北瀬佳範
鳥山求
吉田直樹
田畑端
1作目 ファイナルファンタジー
1987年12月18日
最新作 ファイナルファンタジーXV
2016年11月29日
公式サイト 公式サイト

ファイナルファンタジーシリーズ(Final Fantasy Series、略称:FFシリーズ)は、日本のゲーム設計者坂口博信によって生み出され、スクウェア・エニックス(旧スクウェア)によって開発・販売されているRPGシリーズ作品(一部MMORPGアクションRPG)。CGアニメアニメでも展開されている。

1987年に発売された『ファイナルファンタジー』を第1作とする日本製のRPGシリーズ。派生作品を含め様々な世界観を持った作品が数多く発売されており、シリーズ全タイトルの世界累計出荷・ダウンロード販売は1億3,500万本以上を達成した(2017年時点)[1]。世界的なゲームシリーズの一つである。タイトル数は合計87作品に及び、最多の作品数を有するRPGシリーズとして2017年にはギネス世界記録に認定された[2]

名称と略称[]

本シリーズのタイトル名称は「略称が"FF"(エフエフ)となること」を前提として考案されたものである。当初は『ファイティング・ファンタジー』というタイトル案も候補に挙がったたが、同名のボードゲームが既に存在していたため、現在の名称に変更したとされる[3]

一方、第1作制作当時、それまでのスクウェアの業績が芳しくなく、制作者たちの間でもおそらく最後の作品、「最後の夢」になるであろうという意味を込めて『ファイナルファンタジー』と名付けられた[4]という説も存在するが、坂口博信は「確かに当時は背水の陣だったけれど、Fで始まる単語ならなんでもよかった」と状況は肯定しつつも、名付けには直接関係はないと否定している。

前述のとおり、開発スタッフは「FF(エフエフ)」という略称を想定し[5][6]、現在公式な略称は「FF」とされるが、「ファイファン」と呼ぶ人もいる[5]

シリーズ一覧[]

詳細はファイナルファンタジーシリーズの作品一覧を参照

ゲーム[]

初代『ファイナルファンタジー』は、1987年12月に日本で発売された。タイトルにナンバリングが振られている続編が数多くあるが、それらナンバリングタイトル間において、ストーリー上のはっきりとした関係はない。それぞれの作品世界は、いわゆるパラレルワールドのような位置付けとなっている。

多くのシリーズのゲームは、北米、欧州、豪州の各市場向けにローカライズされている。また、多数のゲーム機、PCそして携帯アプリ向けにも発売されている。

2007年3月時点で、28のゲームが存在する[7]。この数字には、『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーXIV』までのナンバリング作品の直接の続編とスピンオフ作品が含まれている。多くの旧作品は、複数のプラットフォーム向けにリメイク・移植されている。

第一作・ナンバリングの作品[]

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初期の3つのファイナルファンタジーシリーズは、任天堂のファミリーコンピュータをプラットフォームとした。

ファイナルファンタジー』(第1作)は、1987年に日本で、1990年に北米で発売された[8][9]。据え置きゲーム機のRPGジャンルに多くの新しいコンセプトを導入した。複数のプラットフォーム上でリメイクされている[9]

ファイナルファンタジーII』は、1988年に日本で発売された[9][10][11]

ファイナルファンタジーIII』は、1990年に日本で発売され、ファミリーコンピュータ上での最後の作品となった[12]。2006年にニンテンドーDS上でリメイクされるまで移植されなかった[11]

続く『ファイナルファンタジーIV』から『ファイナルファンタジーVI』までの3作品は、スーパーファミコン上で製作された。それら全てが他のプラットフォームに移植されている。

ファイナルファンタジーIV』は、1991年に発売された。北米では当初 "FINAL FANTASY II" として発売された[13][14]。アクティブタイムバトルシステムが初めて導入された[15]

ファイナルファンタジーV』は、1992年に発売された。ストーリー上の続編が、初めてOVA『ファイナルファンタジー』という形で作られた[9][16][17]

ファイナルファンタジーVI』は、1994年に日本で発売されたが、北米では "FINAL FANTASY III" として発売された[18]

続く『ファイナルファンタジーVII』から『ファイナルファンタジーIX』までの3作品は、ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation用に発売された。

1997年に発売された『ファイナルファンタジーVII』は、それまで使われていた2Dグラフィックスではなく3Dグラフィックスを使った最初のシリーズ作品である。その後のシリーズ作品は全て3Dグラフィックスを用いて作られている。『FFVII』では、ポリゴンのキャラクターがプリレンダリングされた背景に登場している。また、『FFVII』はより現代的な設定を導入し、そのスタイルは後のシリーズにも受け継がれていった[9]。『FFVII』はヨーロッパで発売された最初のシリーズ作品でもある。

ファイナルファンタジーVIII』は、1999年に発売された。『FFVIII』は、より写実的なキャラクターと音声を、テーマ音楽を元に一貫性を持って使用した最初の作品とされる[9][19]

ファイナルファンタジーIX』は、2000年に発売された。『FFVII』や『FFVIII』のような現代的な世界ではなく、FFシリーズの伝統的な世界設定に戻されている[9][20]

『FFX』-『FFXII』までのシリーズは、オンラインゲーム1作を含めてPlayStation 2 (PS2) で発売された。

2001年に発売された『ファイナルファンタジーX』は、フル3Dのフィールドとキャラクターボイスを採用した初めての作品である。また、直接の続編となるゲーム『ファイナルファンタジーX-2』が作られた初めてのシリーズ作品でもある[21][22]

ファイナルファンタジーXI』は、2002年にPS2とPCで発売され、後にXbox 360でも発売された[23][24]。シリーズ中では最初のMMORPGである。同様に、この『FFXI』はリアルタイムでのシームレスな戦闘システムをランダムエンカウントの代わりに使用した初めての作品である[24]

ファイナルファンタジーXII』は2006年に発売された。前作と同様に、相互接続されたフィールドでのリアルタイムでの戦闘システムを用いている[25][26]

2009年に、『ファイナルファンタジーXIII』がPlayStation 3 (PS3) 用ソフトとして日本で発売され、翌年北米とヨーロッパでもPS3とXbox 360で発売された[27][28]。『FFXIII』は、ファブラ ノヴァ クリスタリス ファイナルファンタジーと呼ばれる一連の作品のフラグシップタイトルである[29]

シリーズ2作目のMMORPGである『ファイナルファンタジーXIV』は、世界中でWindows用ソフトとして2010年に発売され、後にPS3[30]PlayStation 4(PS4)・Mac OS上でも発売された。

2016年11月29日に、『ファイナルファンタジーXV』がPS4・Xbox Oneで発売された。

続編とスピンオフ作品[]

ファイナルファンタジーシリーズは多くのスピンオフ作品とメディアミックスを生んだ。

大型の作品としては『FFX』、『FFXIII』の続編としてそれぞれ『FFX-2』、『FFXIII-2』『FFXIII LightningReturns』、その他SFCにて発売された『FF USA』がある。 また、色々な追加点を加えたインターナショナルシリーズがFFⅦとFFⅩで発売されている。                                         テンプレート:節スタブ

他メディア化[]

スクウェア・エニックスは、アニメ、CGアニメーションを含む様々なメディア上にファイナルファンタジーシリーズを展開している。

ファイナルファンタジー(OVA)』は1994年に発売されたOVA。『ファイナルファンタジーV』の200年後の世界でファイナルファンタジーVと同様にクリスタルと世界を守るために勇者たちが戦うというストーリー。

FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜』はGONZO制作のアニメ作品。記憶喪失の『黒き風』と呼ばれる男が、右腕と一体化した『魔銃』を持って微かに記憶に残る『白き雲』と言う男を宿敵とし、探し追い求めるストーリー。ゲーム固有のキャラクター名は登場するがゲームのファイナルファンタジーシリーズとは違うオリジナルの世界観となっている。

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』は2005年に発売されたOVA。『ファイナルファンタジーVII』の2年後の世界が舞台。全世界累計出荷本数410万本[31]というヒットを記録した。 テンプレート:節スタブ 『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』は2016年7月9日に劇場公開されたフルCG長編映像作品。『ファイナルファンタジーXV」』と同じ世界で展開される、もう一つの物語で、ゲームと映像のメディアミックスの完全連動作品である。映像作品側では国王レギスの視点、ゲーム側では国王レギスの息子である王子「ノクティス」視点の話であり、父と子の絆が描かれている。

リアル脱出ゲーム×ファイナルファンタジーXIV 大迷宮バハムートからの脱出』は日本国内では2017年2月から、アメリカでは同年夏頃に開催を予定している謎解きイベントで日本国内では全国のZeppを巡回するライブハウスツアー形式、アメリカでは8都市を巡回する。戦争終結から5年後のエオルゼアを舞台に様々な暗号や謎を駆使して1時間以内に巨大遺跡の地下深くで眠っているバハムートの復活を阻止する体験型謎解きRPGイベント。

ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は2017年4月より放送されたテレビドラマ。『ファイナルファンタジーXIV』プレイヤーのブログを基に、親子関係を中心に描かれる。

開発および歴史[]

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坂口博信。ファイナルファンタジーの開発者

1980年代半ばに、スクウェアはシンプルなRPG、レーシングゲームといったゲームによって、任天堂のファミリーコンピュータ上で日本のコンシューマーゲーム産業に参入した。

1987年に、スクウェアのゲームデザイナーの坂口博信は、エニックスの『ドラゴンクエスト』、任天堂の『ゼルダの伝説』、オリジンシステムズの『ウルティマ』シリーズなどからインスピレーションを受け、ファミリーコンピュータ向けに新しいファンタジーRPGを創作することを決定した。 しかし、スクウェアは当時経営危機に直面していたため、坂口は新しいRPGがゲーム産業での最後の仕事になるだろうと考えており、もしも新しいゲームが売れなければ、会社を辞め大学へ戻ろうと考えていた[32][33][34]

しかし坂口の予想に反して、『ファイナルファンタジー』は予期せぬ大きな売上を記録し、スクウェアの経営危機を救うこととなった[35][33]。 それどころか、『ファイナルファンタジー』はスクウェアの看板タイトルとなった[33][36]

第1作の成功を受け、スクウェア社はすぐに続編の開発に着手した。しかし、坂口は『ファイナルファンタジー』を単独の作品として考えていたため、初期の作品は続編を開発しうるストーリー構成となっていなかった。そのため、後継作品はテーマ上の類似性や、いくつかのゲーム要素(例えばキャラクター成長システム)のみを受け継ぎ、ストーリー上の関係を持たないものとなった。このアプローチはシリーズを通して受け継がれている。FFシリーズのそれぞれの作品は、新しい設定やキャラクターを用い、戦闘システムは更新されている。テレビゲームライターのジョン・ハリスは、ゲームシステムの再構築とストーリー上の緩い繋がりを持つシリーズ構成は、日本ファルコム『ドラゴンスレイヤー』シリーズに起源があると分析している[37]。『ドラゴンスレイヤー』シリーズには、以前にスクウェアも開発に関わっている[38]

FFシリーズには主人公が仲間の「」に直面する場面がいくつかあるが、その理由として、『FF3』の開発中に製作総指揮・ディレクターを務める坂口博信の自宅が火災に遭い、母親が亡くなる事故が起きたことが挙げられている[39]。坂口は「大切な人が死んでしまったときの、生き残った者の辛さをいやというほど味わいました。そして、どうやって、この悲しみを乗り越えていけばいいのか、生き残った者のすべきことはなんなのか、そんなことをいろいろと考えるようになりました。」と語り、以降のFFが「」をテーマに扱う物語に繋がっていったとしている[39]

基本的なシステム[]

シリーズ作品の中では共通の世界観として、あらゆる力の源である「クリスタル」を中心とする世界が描かれる事が多い。「クリスタル」にあたる位置に『FFVI』の「魔石」や『FFVII』の「マテリア」などがあてられる場合もあるが、その基本的な役割に大きな変更はない。ただ、『FFVI』以降に発売された作品では「クリスタルを中心とした世界」の枠にとらわれず、作品ごとに多彩な世界が描かれる傾向にある。

ナンバリングタイトル同士の直接的な物語のつながりはなく、『聖剣伝説』、『ファイナルファンタジータクティクス』などの外伝も続編として作られたものではない。『FFI』-『FFIII』-『FFV』間や、『FFII』-『FFIV』間、『FFVII』-『FFX』間、『FFIII』-『FFXI』間のように間接的なつながりを暗示するものもあるが、これらにおいても、あくまで古い作品のストーリーは新しいものの中で伝説・逸話として語られるにとどまっている。

ただし一部の人物名、キーワード、デザインの中には、シリーズ共通のものもあり、シド(人名)、飛空艇チョコボビッグス&ウェッジギルガメッシュポーション、ギル(通貨単位)などは代表的な例である。シドは老人、中年、青年と、作品ごとに容貌や役回りは異なるが飛空艇発明家として登場することが多い。ほか、ほぼ全作品にバハムートと呼ばれる屈強な竜が登場するが、本来竜ではないこの神話的幻獣を、日本で竜のイメージとして定着させたのはこの作品によるところが大きい。

FFX』と『FFX-2』のように、同じ世界を使用した続編を製作する流れがあり、"COMPILATION of FINAL FANTASY VII" や「イヴァリースアライアンス」 "FABULA NOVA CRYSTALLIS FINAL FANTASY" と共通の世界観を持つ作品群を複数発表している。『FFXII』と「イヴァリースアライアンス」のひとつである『FFXII RW』は、主人公を同じとしているが、続編ではないという位置づけで登場した。

ハード環境の進展に応じて、ATB(アクティブタイムバトル)アビリティシステムなど、常に新たなシステムを試みている。これは小改良のみで基本的なシステムの変更が無いドラゴンクエストシリーズなどとは異なる特徴である。また、美麗かつ大規模なグラフィック、映画のようなストーリー演出と、徐々に広がる世界のスケールの壮大さも本シリーズの魅力である。積極的にムービーやボイスを利用する演出も他の大作RPGシリーズとは異なる。しかし一方で、プレイヤーのストーリー進行の自由度が失われているという閉鎖的な見方もある。

チョコボの不思議なダンジョン』や『チョコボスタリオン』など、FFシリーズならではの“世界観”と他会社のソフトの“既存のシステム”を応用して製作される外伝作品も多い。

音楽[]

en:Music of the Final Fantasy series」も参照

ファイル:Nobuo Uematsu.jpg

植松伸夫。多くのFFシリーズの音楽を作曲した。

シリーズ中では多くの音楽が使われているが、テーマは頻繁に再利用されている。

第1作から作曲を担当していた植松伸夫の存在は、ゲーム音楽界で非常に大きいウエイトを占めており、2005年には米国の『Time』誌において「現代の音楽における革新者のひとり」として紹介されている。

ゲームエンジン[]

一般的なゲーム制作はゲームエンジンありきで行われることが多いが、FFシリーズはそれぞれの作品に応じて新規にゲームエンジンを作るスタイルを採用している。SFC版の『FFIV』以降は全て異なるゲームエンジンを使ってゲームを制作してきた。しかし、この方式では1作品ごとに新しいゲームエンジンを作ることになり開発費の高騰につながるため、ゲームエンジンをシリーズ内において共通化することが今後の課題となっていた。2007年にFFシリーズのための開発ツールとして「Crystal Tools」(クリスタルツールズ)が開発され、『FFXIII』『FFvsXIII』『FFXIV』で使用されている。

ゲームエンジン「Luminous Studio」を使った技術デモではFF的要素としては次の項目が必要最小限として挙げられている[40]

  • 魔法
  • 召喚獣
  • ゴージャスで美しい
  • 洗練
  • 変化と挑戦

非FF的要素としては「流血・しみ」「しわ・肉体の欠損」といった項目が挙げられている。

プロットとテーマ[]

多くのファイナルファンタジーのゲームにおいて、ゲーム中の世界の支配を目論む対立者との戦いに焦点が置かれている。ストーリー中では独裁国家における反乱が描かれ、主人公たちのグループは反乱に参加することが頻繁にある。主人公たちは悪と戦うことを運命づけられていて、悪の行動の結果によって仲間が集結することが多い[9][41]

シリーズの他の主題として、「複数の悪役が存在する」ということがある。最初に現れた敵は実際は他のキャラクターや組織の手下であり、その闘いの後に仲間となるケースが多い。また、真の敵は最初はそうだとは分からず、ストーリーが進んでいく中で敵対関係が判明していく[9]。ゲームの最初に現れた主要な敵は常に真の最終ボスであるとは限らないため、プレイヤーは最終的な決着までにゲーム中のクエストを続けなければならない[41]

シリーズ中のストーリーでは、頻繁に登場人物たちの精神的な葛藤、情熱や悲劇が強調される。そして、ゲームの主なテーマはキャラクターの個人的な生い立ちから世界をめぐる戦いにシフトしていく[26][42]。また、愛や対立といったキャラクター同士の関係性も模索される[9]

他に繰り返し現れるシチュエーションには、記憶喪失、主人公が悪の力によって堕落させられたり、アイデンティティを喪失したり、登場人物が他人のために自己犠牲を払ったりする状況がある[9][43][44]

魔術的な力を持つ魔石やクリスタルも、ゲーム中のアイテムとして頻繁に再登場する。それらはゲームの中心的なプロットと結びついていることが多い[41]。クリスタルは世界の創造で中心的な役割を持っており、多くのファイナルファンタジーのシリーズではクリスタルや魔石は惑星のエネルギーと関係を持っている。そのような世界で、クリスタルの所有や利用が物語中の中心的な衝突を引き起こす[41][45]四大元素の設定もシリーズ中で繰り返し表れるテーマであり、クリスタルや魔法といった要素にも使われている。[41]

他によく使われるプロットやテーマは、ガイア理論終末論や科学の発展と自然の対立などがある[41][43][46]。過去に勃発した大きな戦争が、現在に暗い影を落としているという設定も多い。

ゲームシステム[]

コンピュータRPGとしては、主人公とその仲間を操作して、モンスターとの戦闘を繰り返し経験値やそれに類するポイントを蓄積してパワーアップし、徐々に行動範囲を広げていき最終的に架空世界の危機を救う、といった典型的なものである。しかし、新作を出すたびにその時代における革新的なシステムを提示している。

成長システム[]

基本的にレベルを上げることで成長するが、「ジョブ」・「スフィア」といった要素のポイントを貯め、アビリティを習得していくことが中心になっている作品もある。作品ごとの独自のシステムについては、各作品のシステムの節を参照。

レベル制
『FFII』『FFX』『FFXIII』以外で採用されている。経験値をためることによってレベルを上げるシステム。これを上げればキャラクターは強くなる。
基本的にレベル制では、戦闘で得られる経験値から、戦闘終了時点での戦闘可能状態の人数で経験値を分配するシステムとなっている。
ただし『FFVIII』では、戦闘で得られる経験値を戦闘終了時点で戦闘可能なキャラに均等に分配した上で、敵にトドメを刺したキャラにはボーナス値を与えるシステムになっている。
また『FFXI』では敵とキャラクターのレベルの比較により経験値が決定され、キャラクターに比べて敵が弱くなるにつれ経験値が減り、あまりに弱い敵からは経験値が入らなくなる。『FFXII』においても、キャラクターが強くなると徐々に弱い敵から得られる経験値が減る傾向がある。
例外的に『VIII』では敵のレベルも上がる。
ジョブチェンジシステム
『FFIII』『FFV』『FFタクティクスシリーズ』『FFX-2』『FFXI』『チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮』で登場する。ジョブ(職業)に転職(変身)することで固有の特殊技能を使用できるようになったり、能力値が変化したりする。登場ジョブは各シリーズによって様々である。
熟練度システム
『FFII』に登場する成長システム。総合的な経験値およびレベルを廃し、キャラクターの戦い方や行動の内容によって熟練度が蓄積され、使った各魔法や武器、盾のレベルが別個に成長するというもの。同様に各ステータスの上昇(下降)も行動内容に依存する。厳密に言えば熟練度システムではないが、スキルシステムとして『FFXI』に同様の物が存在する。
アビリティシステム
ジョブ固有の能力、ないし特殊な能力をプレイヤーの好みに合わせて装着・解除できるシステム。
魔石システム
『FFVI』に登場する「魔石」を使用したシステム。魔石を装備することにより、それに対応した召喚獣の召喚、および魔石固有に設定された魔法の習得が可能となる。また、一部の魔石はキャラクターのステータス成長にも関与する。
マテリアシステム
『FFVII』に登場する「マテリア」を使用したシステム。マテリアごとに固有のアビリティが設定されており、マテリアを武器や防具の空きスロットに装着することによってその能力を引き出すことが可能となる。また、マテリアは戦闘を重ねることで成長する。
ジャンクションシステム
『FFVIII』に登場するGF(ガーディアン・フォース)を使用する成長システム。魔法を敵キャラから「ドロー」というコマンドで入手、もしくはアイテムから精製するなどして作り、それを力や魔力などの各パラメータに装着することによってキャラを強化する。
装備アビリティシステム
アクセサリシステムの発展型。レベルアップの成長をカスタマイズしたり、装備に存在するアビリティを習得するシステム。『FFIX』の項目を参照。
スフィア盤システム
『FFX』に登場する「スフィア」を使用した成長システム。スフィア盤という巨大な双六盤のようなボードの上を、戦闘で稼いだスフィアレベルを消費しながら進んでいく。各コマには力を上げたり魔法を習得したりと、様々な効果が設定されているので、それに対応したスフィアを使ってアビリティを入手していく。
ライセンスシステム
『FFXII』に登場する成長システム。魔法や装備は、たとえ所持していてもそれに対応するライセンスを持っていないと使用・装備ができない。そこでこのライセンスボードを使ってライセンスを習得し、キャラを成長させていく。基本的にはスフィア盤に似ているが、こちらは近接するコマに進むまではどこに何のアビリティがあるのかが見えないため、手探りで進んでいかなければならない。

戦闘[]

本シリーズの戦闘シーンは、ドラゴンクエストシリーズなどに代表されるプレイヤー視点の形式と対照的に、『FFVI』までの2D作品では、プレイヤーサイドと敵サイドが向かい合い、その様子を横から眺めるという「サイドビュー形式」、『FFVII』以降の3D作品ではカメラアングルがめまぐるしく変化しながら戦闘の様子が映し出される形式となっている。

『FFXI』『FFXII』以外はエンカウント制が採用されており、通常はあらかじめ設定されたエンカウント率に従ってバトルが発生する(いわゆるボス戦闘など、エンカウント率とは無関係に発生するバトルを除く)。なお、一部の作品においては装備によってエンカウント率を下げることも可能である。

各キャラクターは打撃や魔法など、様々な手段で戦闘を進めていく。魔法についての詳細はファイナルファンタジーの魔法形態の項目を参照のこと。代表的な戦闘システムおよび戦闘に関する概要は以下を参照。

ターン制
第1作『FFI』-『FFIII』で採用。味方が全員コマンドを入力すると「1ターン」が始まり、おおむね「すばやさ」の高い順に行動する。
ATB(アクティブ・タイム・バトル)
『FFIV』-『FFIX』、『FFX-2』で採用。時間経過によって敵味方ともにゲージが溜まってゆき、そのゲージが溜まった者から行動を決定・開始できるというシステム。ファイナルファンタジーシリーズの戦闘の顔ともいえる。なお、ATBは当時業界初の新システムで、スクウェア(現スクウェア・エニックス)は特許(特許第2794230号)を取得している。かつてシステムは特許の対象外とされていたが、ソフトウェア関連発明の保護が重要視される状況にスクウェアが敏速に対応したと言える。
CTB(カウント・タイム・バトル)
『FFX』で登場した独自のシステム。詳しくは『FFX』を参照。
RTB(リアル・タイム・バトル)
『FFXI』で登場。入力コマンドが即時に行動に反映される。ただし魔法などには効果発動までに「詠唱時間」、再び使えるようになるまでの「再詠唱可能時間」(待機時間)が存在する。
ADB(アクティブ・ディメンション・バトル)
『FFXII』で登場。フィールド画面(移動画面)と戦闘画面とが一体化している。詳しくは『FFXII』を参照。
敗北条件
味方全員が戦闘不能及び石化、ゾンビになる、など。
勝利条件
敵モンスターの全滅及び特定の敵を撃破すること。作品によっては特定の条件を満たすことによって勝利と判定されるような場面も存在する。
隊列
『FFI』-『FFIX』で採用。『FFI』は並び順で「上」にいるキャラクターの方が攻撃を受けやすいという方式だったが、『FFII』-『FFVII』および『FFIX』では前列と後列の概念が採用されている。後列は前列に比べて敵からの物理攻撃ダメージが減少するが、近距離武器での敵に対する物理攻撃ダメージも同様に減少する(例外として、『FFII』では弓以外では敵に対しての物理攻撃が不可能になる)。また、魔法・弓などの一部の武器は隊列に関係なく攻撃できる。大抵の作品では敵にも当てはまり、奥にいる敵には物理攻撃ダメージが減少する。

基本用語[]

作品に関連して頻繁に登場する用語で、独自の意味を持つもの。

アイテム関係[]

ポーション
HPを回復するアイテム。上位に「ハイポーション」や「エクスポーション」がある。
エーテル
MPを回復するアイテム。上位に「エーテルターボ」や「ハイエーテル」などがある。
エリクサー
1人のHP・MPを完全回復するアイテム。上位に「ハイエリクサー」、この効果を味方全体に及ぼす「ラストエリクサー」もある。『FFII』では「エリクシャー」という表記だが効果は同じ。ただし『FFXI』のみ効果が低くHP、MP共に最大値の4分の1しか回復せず、ハイエリクサーで半分回復し、ラストエリクサーで初めて全回復する(使用者のみ)。
フェニックスの尾
死亡した者(戦闘不能になった者)を生き返らせることができるアイテム。上位に「メガフェニックス」や「フェニックスの羽」、「ラストフェニックス」がある。
テント
味方全員のHP・MP・ステータス異常を回復できるアイテム。ただし、フィールドマップやセーブポイントでしか使えない。「コテージ」として登場することもある。
金の針
味方1人の石化を回復するアイテム。石の敵に使用すると「暗黒回帰」で即死させる。
エクスカリバー
最強装備として、シリーズに出てくる装備(Ⅳ以降)テンプレート:要出典

登場キャラクター[]

シド
FFシリーズを通して登場するキャラクターの名前。『FFII』から登場している。各作品で設定は違うものの、なんらかの形で主人公達に協力または敵対し、特に飛空艇に関わる事が多い。時にはプレイヤーキャラクターであったり、敵として戦うボスキャラクターである事もある。シドがプレイヤーキャラクターである作品は、『FFIV』『FFVII』『FFタクティクス』。『FFI』の原作には登場していなかったが、GBA版『FFI・IIアドバンス』やPSP版『FFI』では、村人の話の中で天空人「ルフェイン人」の先祖だとされている。
チョコボ
『FFII』から登場した、大型の鳥のような生き物。移動に利用できる。独特の体臭をもち、「クエ」と鳴く(『FFV』以降)。さまざまな形で人間と共存しており、FFシリーズのマスコット的存在となっている。チョコボが主に活躍するスピンオフ作品については#チョコボシリーズの節を参照。
モーグリ
『FFIII』から登場した、小型の白い生き物。「クポー!」と鳴き(FC版『FFIII』を除く)、作品によっては人間の言葉をしゃべる。人目を避け隠れ住む場合がほとんどだが、『FFIX』や、『FFXI』、『FFXII』などでは、世界規模の独自の文化を形成し人間と共存する。
ギルガメッシュ
『FFV』から登場したキャラクター。FFV以外に関しては、『FFI・II アドバンス』のようにFFVのキャラクターとしてゲスト出演する場合や、『FFXII』のようにキャラクターを作り直す場合などがあり、設定はシリーズ毎に大きく異なる。

主なモンスター[]

  • アダマンタイマイ - のような姿のモンスター
  • クアール
  • サボテンダー
  • 鉄巨人 - 巨大な鉄の鎧のような姿のモンスター
  • トンベリ
  • モルボル

システム関係[]

ジョブ
特殊な能力を持つ職業のこと。FFシリーズにおいてはキャラクタークラスの意味で使用されている。『FFI』『FFIII』『FFV』『FFXI』に登場するほか、『FFXII』ではインターナショナル版に追加されている。同義に『FFX-2』のドレスがある。また『FFIV』『FFVI』のメニュー画面では、キャラクターごとにそれぞれ「肩書き」が表示されるが、こちらもジョブとほぼ同義のものである。例「戦士」「黒魔道士」など。同名のジョブであっても作品によって扱いが大きく異なる場合もある。
アビリティ
何らかの方法で習得した特殊な能力や技。自分自身の装備枠の許す限り設定しておける。
クリティカルヒット
通常の物理攻撃(たたかう)を選択した際、まれに発生する大ダメージを与える攻撃。通常の2倍ほどのダメージを与えられる。「運」などのステータスが関わってくる。
召喚獣
召喚士がアビリティで「召喚」することによって現れる強大な存在。人、獣、竜などさまざまな形状で現れ、通常の魔法では得られない絶大な効果を発揮することが多い。
セーブポイント
『FFIV』以降に登場する。フィールドマップ以外でプレイ経過を記録したり、テントを張って休息したりできる地点である。基本的には特殊な結界・物質であることが多いが、『FFIX』ではモーグリがこの役割を代行している。『FFX』や『FFXII』では触れるだけで状態異常やHP・MPが全回復する。なお、オンラインゲームである『FFXI』にはセーブポイントは存在せず、替わりに戦闘不能時やデジョンなどの魔法を使用した際に戻ることができるホームポイントが存在する。
ラグナロク
北欧神話の「神々の黄昏」を意味する、
  • 架空の - ラグナロク (ファイナルファンタジー)を参照。
  • 飛空艇の名前 - 飛空艇#ファイナルファンタジーシリーズの「ファイナルファンタジーVIII」の項を参照。
  • 召喚獣の名前 - ファイナルファンタジーシリーズの召喚獣#ら行の「ラグナロック」の項を参照。

主なスタッフ[]

  • 坂口博信 - FFシリーズの生みの親。『ファイナルファンタジーX-2』までの歴代作品のプロデューサー・ディレクターなどを数多く務める。
  • 植松伸夫 - FFシリーズのBGMの作曲を手がける。『FFI』-『FFX』まではメインコンポーザー。『FFXI』の一部、『FFXII』の挿入歌を担当。
  • 天野喜孝 - 『FFVI』までと『FFIX』のキャラクターデザイン、全作品のイメージイラストなど。
  • 田中弘道 - 『FFI』-『FFIII』のゲームデザイン、『FFXI』『FFXIV』のプロデューサーなど。
  • 渋谷員子[47] - 『FFI』-『FFVI』のグラフィック、『FFIV』『FFV』のパッケージイラストなど。
  • 寺田憲史 - 『FFI』-『FFIII』のシナリオライター。
  • ナーシャ・ジベリ - 『FFI』-『FFIII』のメインプログラマー。
  • 石井浩一 - 『FFI』の企画コンセプト、『FFII』のゲームデザイン、『FFIII』のジョブデザイン、設定など。サイドビュー戦闘画面の発案者。チョコボとモーグリの生みの親。
  • 伊藤裕之 - FFシリーズのゲームデザイナー。ATB、アビリティ、アクセサリシステム等の生みの親。
  • 河津秋敏 - 『FFI』『FFII』ゲームデザイン、『FFCC』プロデューサーなど。
  • 北瀬佳範 - 『FFVI』-『FFVIII』のディレクター。『X』、『XIII』のプロデューサーなど。
  • 野村哲也 - モンスター・キャラクターデザイン、ディレクターなど。
  • 吉田明彦 - 『FFIII(DS版)』、『FFXII』、『FFXIV』、『FFT』キャラクターデザインなど。
  • 吉田直樹 - 『FFXIV』『FFXIV:新生エオルゼア』『FFXIV:蒼天のイシュガルド』『FFXIV:紅蓮のリベレーター』のプロデューサー兼ディレクターなど。
    • 吉田直樹はスクウェア・エニックスの2018年4月現在、取締役 兼 執行役員となっている
  • 野島一成 - 『FFVII』、『FFVIII』、『FFX』、『FFXV』のシナリオライター。
  • 神谷智洋 -サウンド『FFII』、『FFX』、『FFVIII』、『FFIX』『FFVIII』『FFXIV』

タイトルロゴ[]

タイトルロゴは『FFIV』から統一したスタイルを採用している。ほぼ同一の書体のアルファベットで書かれたタイトルの背後にイラストが配置される。イラストは、各タイトルのテーマを暗示するものが多い。『FFI』、『FFII』、『FFIII』のリメイク版でもこの統一ロゴが使用されている。

『FFIV』はDSのリメイク版でロゴが変更となった。『FFI』、『FFII』のPSPリメイク版のロゴはイラストのモデル自体は同じだが、新たに描き起こされている。初公開された時点では『FFXII』のような巨大なイラストだったが、発売直前に縮小された。

FFCCシリーズでの統一ロゴのイラストは、GC版『FFCC』を除いて中央ではなく右側に配置されている。また、Wiiウェアの2作品はFFCCの表記が小さく副題が大きい。

FC版の『FFI』のロゴは「ファイナルファンタジー」とカタカナで書かれたもので、フォントもまったく異なっている。『FFII』、『FFIII』ではアルファベットをデザイン化した独自のロゴが使用され、これらも『FFIV』以後のフォーマットとは大きく異なる。タイトルロゴの背後にイラストも配置されていない。『FFI』-『FFIV』では、ゲーム中に表示されるタイトルは商品パッケージのロゴとは別のデザインが使用されている。また、FFTシリーズのタイトルロゴもFFシリーズのものとはフォーマットが異なる。

下記は、統一ロゴの一覧。

作品名(略称) タイトルイラスト デザイナー
FFI(WSC版、PS版) 光の戦士のひとり 天野喜孝
FFI(PSP版)
FFII(WSC版、PS版) パラメキア皇帝
FFII(PSP版)
FFIII(DS版) 光の戦士のひとり
FFIV カイン
FFIV(DS版) ゴルベーザ
FFV 飛竜
FFVI 魔導アーマーに乗るティナ
FFVII メテオ
FFVIII 抱き合うリノアとスコール
FFIX クリスタル
FFX ユウナ、シン
FFX-2 ユウナ、リュック、パイン
FFXI 冒険者(群像)
FFXII ジャッジ・ガブラス
FFXIII パルスに落ちたコクーン
FFXIII-2 ライトニングとカイアス
FF零式 人差し指を合わせようとするふたりの人物[注 1]
FABULA NOVA CRYSTALLIS 有翼の人物
FFXIV 武器を持つ冒険者達
FFXIV 蒼天のイシュガルド ドラゴン状の生物と戦う冒険者達、その後ろにイシュガルド城
FFXV ルナフレーナ(エンディングでノクティスが追加される)
FFIV THE AFTER 2つの月
FFVII AC メテオとフェンリル(オートバイ)の車輪を合わせたもの 直良有祐
BC FFVII ふたりのタークス(人物はキャリアによって異なる) 野村哲也
DC FFVII ケルベロスの頭部
CC FFVII 青空
FFXII RW 飛空艇と有翼の人物を合わせたもの 上国料勇
ライトニング リターンズ FFXIII クリスタル[注 2]
FFT ジョブキャラクター(複数人) 吉田明彦
FFT 獅子戦争
FFTA ジャッジ 伊藤龍馬
FFTA2 封穴のグリモア 吉田明彦
FFCC ミルラの樹 板鼻利幸
FFCC RoF ユーリィとチェリンカ
背景はシングルプレイヤーモードの登場キャラクターたち
FFCC EoT 猫とクリスタル
小さな王様と約束の国 FFCC 城と城下町
光と闇の姫君と世界征服の塔 FFCC 世界征服の塔
DFF、DDFF 調和の女神コスモスと混沌の神カオス 天野喜孝
シアトリズムFF 調和の女神コスモスと混沌の神カオス[注 3]、中央には音符 モンスターオクトパス
ファイナルファンタジー レジェンズ ソールと謎の人物 天野喜孝
FFブリゲイド 飛空艇
  • "FABULA NOVA CRYSTALLIS" は作品名ではなく開発プロジェクトの名称であるが、統一ロゴを使用している。
  • リメイク版でオリジナル版とは異なるデザインのロゴを使用しているのは以下の通り:
    • WSC版、PS版、PSP版『ファイナルファンタジー』
    • WSC版、PS版、PSP版『ファイナルファンタジーII』
    • DS版『ファイナルファンタジーIII』
    • DS版『ファイナルファンタジーIV』
    • 『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』
  • ディシディアシリーズシアトリズムシリーズではオリジナル版のデザインが使用されている。

評価[]

テンプレート:Video game series reviews

幅広いファン層を誇り、歌手の加山雄三ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊も、本シリーズのファンであると公言している。 テンプレート:節スタブ

販売[]

第1作『ファイナルファンタジー』から第6作『ファイナルファンタジーVI』までは、一貫して任天堂の家庭用ゲーム機(ファミリーコンピュータスーパーファミコン)向けにソフトが開発・販売されていた。しかし『ファイナルファンタジーVII』以降は、ソニー・コンピュータエンタテインメントのゲーム機であるPlayStationシリーズ向けソフトとして開発・販売されている。マルチプラットフォーム化により、『ファイナルファンタジーXIII』シリーズではマイクロソフトXbox 360向けにも開発・販売されている。

以前は、PS3などの家庭用ゲーム機のスペックに合わせて開発されていたが、『ファイナルファンタジーXV』などではDirectX(PC)上でオリジナルを作り、そこから最適な移植を行う方針に変更されている[48]

任天堂との関係[]

『ファイナルファンタジーVII』をPlayStationで開発したことをきっかけに、それまでハードウェアを供給し続けてきた任天堂とスクウェアは険悪な関係になった。これは、大容量のメディアを採用したハードを求めていたスクウェアの開発姿勢と任天堂の方針が大きく食い違っていた事が原因だった、と後のインタビューで語られている(そのためスーパーファミコンの末期のスクウェアタイトルは、ソフトの発売スケジュールが全て繰り上げられた)。詳細はスクウェア・エニックス#任天堂との関係参照。

これ以降、長らくスクウェアは任天堂のハードでFFシリーズを開発することはなかった。その中で、携帯ゲーム機市場においてスクウェアは大きな苦戦を強いられることとなる。2000年以降、スクウェアはFFシリーズのスピンオフ作品である『はたらくチョコボ』を皮切りにバンダイの携帯ゲーム機であるワンダースワンに参入し、その後FFシリーズ初のリメイク作品をリリース。しかし、携帯ゲーム機市場における任天堂のゲームボーイシリーズの圧倒的優位は揺るぐことがなく、ワンダースワン自体が短命ハードとして市場から姿を消していった。

代表取締役社長が和田洋一に交代、方針転換してからは関係が改善し、ゲームボーイアドバンス用ソフトとして外伝的作品『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』や『チョコボランド』などがリリースされる。その後、スクウェアとエニックスの合併を経て、ゲームキューブ用ソフト『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』が発売。任天堂ハードでの新作FFとしてシリーズ化されている。

また、2004年からはナンバリングタイトルの移植・リメイク作品が任天堂の携帯ゲーム機向けに発売されるようになった。同年7月には『ファイナルファンタジーI・II アドバンス』を発売。2005年10月には『ファイナルファンタジーIV アドバンス』のゲームボーイアドバンスでの発売を発表すると共に "Finest FANTASY for ADVANCE" というキャッチフレーズで「携帯機完全移植計画」を開始。ゲームボーイアドバンス向けには2006年10月に『ファイナルファンタジーV』、同年11月に『ファイナルファンタジーVI』の移植版が、ニンテンドーDS向けには2006年8月に『ファイナルファンタジーIII』、2007年12月に『ファイナルファンタジーIV』のリメイク版が発売された。

一方で、ナンバリング作品がPSプラットフォームとXboxプラットフォームの両方で発売されるようになった現在でも、任天堂ハードでは『ファイナルファンタジーVII』以降のナンバリング作品は発売されていない。(例外として、PS2で発売された『ファイナルファンタジーXII』の派生作品として、『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』がニンテンドーDS向けに発売されている。)

ドラゴンクエストシリーズバーチャルコンソールを一切出さないのに対し、本シリーズはFC・SFC版の各種作品が各バーチャルコンソールで販売されている。

影響[]

『ドラゴンクエスト』との関係[]

家庭用ゲーム機向けRPGとして先に人気を博したのは、登場の早かった『ドラゴンクエスト』である。同シリーズは、日本初の家庭用ゲーム機向けRPG作品であり、そのインパクトと影響は大きく、ファイナルファンタジーシリーズの生みの親である坂口博信はそのビジネス的成功を見て、「ファミコンでもRPGが作れると気づいた」と語っている。また、石井浩一も坂口が「ドラクエのようなRPGを作りたかった」と話していた、と述べている[49]。『ドラゴンクエスト』に遅れをとる形になったファイナルファンタジーシリーズの第1作は「ドラクエの亜種」と評価されることもあり、評価が固まらなかった。しかしその後、両シリーズは「競争」しながら独自の路線を確立していくことになり、両者は「2大RPG」と呼ばれるまでに成長する[50]。本シリーズの日本におけるソフト累計販売本数は、『FFVII』(400万本)と『FFVIII』(370万本)においてトリプルミリオンを続けて記録していたが、『FFIX』以降は作品によっては販売本数を減らしている(『FFX』の300万本以外)[注 4]。これに対し、ドラゴンクエストシリーズは『DQVII』で400万本の大台を叩き出した後も、『DQVIII』でトリプルミリオン、『DQIX』ではシリーズ最高の432万本を達成している。ただし、DQの「一番売れているハードで売る」というコンセプトに対し、FFは「FFで新しいハードの普及率を伸ばす」というコンセプトとなっているほか、発売周期もDQよりも短いため、単純に比較することはできない。

なお、DQの全世界累計売上のほとんどが日本国内の売上であるため、世界市場での累計出荷本数ではファイナルファンタジーシリーズの方が大幅に上回っている。また、世界的な市場別での販売本数を見た場合は、タイトル(開発チーム)によって売り上げが大きく異なる傾向も見られる[注 5]2003年4月1日、ファイナルファンタジーシリーズの発売元であるスクウェアとドラゴンクエストシリーズの発売元であるエニックスが合併。2004年12月に発売された『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial』では両シリーズのキャラクターが共演し、2社合併の象徴ともいえる存在となった。

このような歩み寄りは見られるものの、それぞれのシリーズの独立性は失われることなく保たれている。2009年を例に見ると、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』がニンテンドーDSで発売された一方で、ファイナルファンタジーシリーズは『ファイナルファンタジーXIII』がPlayStation 3で発売されており、両者の明確な路線の違いを見て取ることができる。

その他[]

飛空艇
ドラえもん のび太の大魔境』に登場する飛行船。造形が似ているだけでなく、『FFIV』ではまったく同じドリルタイプのバリエーションが登場している。
召喚獣
半熟英雄』のエッグモンスター。当時はモンスターが味方になるというのは画期的だと言われていた。この設定をFFに輸入したのが召喚獣のルーツである。
ミッドガル
SF映画『ブレードランナー』の影響を受けたとスタッフが語っている。
ダークナイト、ゴルベーザ、ジャッジ、(少し遠い意味で)シン
SF映画『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダー。仮面の下の正体が実は身内というパターンが守られている。
ビッグス&ウェッジ
SF映画『スター・ウォーズ』シリーズのデススターに突入する戦闘機部隊で主人公のルークと共に行動する傍役の名前を使用している。
トロの剣
ドラゴンクエストシリーズに登場するロトの剣のもじり。スクウェアとエニックスが合併した事によって可能となったもの。
アウディ R8
『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』に登場する、実際に存在する自動車。映画と同じ仕様が日本円で50,000,015円+税で1台のみ販売された(取得にかかる費用などは含まれていない)。
『FF』シリーズのみならず、あらゆるテレビゲーム関連のグッズとしては最高額の可能性がある商品である。

日本のゲーム市場に対する影響[]

テンプレート:出典の明記 FFシリーズが市場に与えた直接的な影響としては、日本における据え置き型テレビゲームの機種の世代交代の牽引が挙げられる。

これまでFFシリーズでは、当時の「次世代ハード」にプラットフォームを移して初の登場となる『ファイナルファンタジーIV』(スーパーファミコン)と『ファイナルファンタジーVII』(PlayStation)、『ファイナルファンタジーX』(PlayStation 2)までは、ハードが発売された初期に普及に貢献するという、言わば「起爆剤」のような役割を果たしている。その後、各社がこれに追随しソフト市場全体が活性化する、という流れの繰り返しを見せていた。

特に、1996年の「『FFVII』をPlayStationで開発する」というスクウェアの発表は、当時3社(ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation、セガセガサターン、任天堂のNINTENDO64)がいずれも突破口を見出せず拮抗していたゲーム市場において、PlayStation当時の据え置き型ハード市場の勝利者とする大きなきっかけになった。一方でスクウェアと任天堂との確執を呼び、スクウェアは任天堂ハードからの撤退を余儀なくされ、2003年にエニックスと合併するまでの7年間、任天堂ハードでのニュータイトルリリースはなかった。以降の経緯については#販売についてを参照。

また、ゲーム内での表現において、常に革新的な技術を導入してゲーマーに驚きをもたらすことで、ゲーム業界全体に与えた影響も大きい。PS版『FFVII』からはゲーム内にムービーが導入され、以降の各作品は発売当時の映像制作技術としてはいずれも最先端の技術を誇っていた。このことによって、大容量や高画質を前面に出して売りにするという据え置き型ゲーム機第5世代の方向性の一つを決定付けることとなった。

脚注[]

テンプレート:脚注ヘルプ

注釈[]

テンプレート:Notelist2

出典[]

  1. スマートフォン向け「FINAL FANTASY XV POCKET EDITION」配信決定のお知らせSQUARE ENIX
  2. 「ファイナルファンタジー」シリーズと「FFXIV」が3つのギネス記録を達成!GameWatch 2017年2月19日
  3. "『FF』はどのように世界に広がっていったのか? 坂口博信氏と浜村弘一ファミ通グループ代表が“国際日本ゲーム研究カンファレンス”にて語る". ファミ通.com. KADOKAWA・DWANGO (2015-5-24). 2015-5-24 閲覧。
  4. "Vol.21「ファイナルファンタジー」". ヒット商品を支えた知的財産権. 日本弁理士会 (2008-8-4). 2010-05-25 閲覧。
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Cite news
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  48. "『ファイナルファンタジーXV』野村哲也氏インタビュー完全版&画面写真も一挙公開". ファミ通 (2013-06-24). 2013-07-19 閲覧。
  49. 週刊ファミ通2月29日増刊号特別付録『ファイナルファンタジー』生誕20周年記念冊子 FINAL FANTASY Festa! Files クリエーターインタビューより。
  50. 藤井大児「『ファイナル・ファンタジー』の誕生-株式会社スクウェアによる家庭用ゲーム・ソフト開発の事例-」(岡山大学経済学会雑誌、36巻1号)57頁以下参照。

関連項目[]

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外部リンク[]

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